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三室山(通矢尾根から) [奥多摩]

2018/03/17(土)

■第378回 : 天王山(351m)・細尾山(457m)・三室山(646m)


花粉の飛散がピークを迎えたこの時期、山の中でガッツリ過ごす気にはならなかったので、この日は軽く歩いて済ませようと、近場の奥多摩へ。バリエーションルートの通矢尾根を、その末端近くの白山神社から三室山まで登り詰めたら、その後はとっとと青梅側に下ってきてしまうという、距離的には割とお手軽なコースです。

とはいえ、通矢尾根は未整備なだけに厳しい急登が断続的に現れて、体力的には決して楽ではなく、また、かなりマイナーなルートであっても私製の道標を見掛けることが多くなった昨今において珍しく、ここには未だに道標類を一切見ないなど本来の「バリエーション」らしさが留められていて、いくらかの緊張感も味わえました。

(往路)
古淵 05:27-05:49 八王子 05:51-06:03 拝島
拝島 06:05-06:09 福生 06:15-06:38 大久野中学校

(登山行程)
大久野中学校バス停 06:45
白山神社      07:15-07:20
天王山       07:25
檜山路峠      07:50
細尾山       08:35-08:40
肝要峠       09:10
三室山       09:55-10:05
琴平神社      10:15-10:20
下山八幡神社    10:40
梅郷バス停     10:45

(復路)
梅郷 10:45-11:01 青梅 11:06-11:23 拝島
拝島 11:31-11:42 八王子 11:50-12:02 橋本
橋本 12:05-12:15 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

今回は、珍しく福生駅からバスに乗ります。武蔵五日市駅行きの始発便は、こんな早朝にもかかわらず乗客が10人以上いて、しかも長距離の利用も多く(なぜか大半は外国の方でしたが)、そこそこ盛況でした。
大久野中学校で下車します。3つ先がもう終点の武蔵五日市駅なので、逆行便を利用する方が安上がりなのですが、その場合は到着が30分ほど遅くなります。普段なら気にしない程度の差なのに、今回敢えて交通費に目をつぶってでも早い乗り継ぎを選んできたのは、なるべく花粉の飛散が少ない時間に歩きたかったからなのでした。

車道を2~3分も歩くと、右手に幸神神社が見えてきました。
幸神神社で軽くお参りしていきます。
幸神神社のお隣にある大久野幼児園はちょっとユニークで、木造で雰囲気のある建物と、庭に並んだ木製の机や椅子に、自然の温もりが感じられました。ここで過ごす子どもたちは、感性豊かに育ちそうな気がします。
大久野幼児園のすぐ脇には細い川が流れていて、それを小さな橋で渡ります。
橋を渡って車道に出たら、道なりに直進します。空き地の満開の梅からは、甘い香りが漂っていました。

2車線の道路を横断した先に「白山神社入口」の石柱がありました。すぐ近くには新井バス停があり、武蔵五日市駅からつるつる温泉行きのバスを利用して、このあと紹介する道を歩く場合は、そこで降りるのが近いです。
登り坂に変わった道を少し進んだのち、左手に見えてくるこの木柱が示す細い道に入ります。
細い道は数軒の住宅の間を抜けるとすぐに終わり、その先に白山神社の参道が現れました。
通矢尾根を歩く際、尾根の末端にある白山神社までは、車道を歩いて上り下りするのが一般的です(その場合、「萓窪」が最寄りのバス停になります)。しかし地形図を見ていて、麓から白山神社への山道が書かれているのを発見しました。そこを歩いた記録を探しても全く見つからず、どんな道なのかは不明なものの、Googleマップのストリートビューで上2枚の写真にある「白山神社入口」の標柱が確認できたので、今も歩ける状態にありそうです。ならば、車道よりも気持ち良く歩けそうな山道を選ぼうと、このコースで計画を立ててきたのでした。

白山神社の参道は、はじめこそ石段でしたが、やがて山道に変わりました。
道の状況によって、部分的に石段の箇所があるものの、概ね山道を歩けたので、この道を選んで良かったです。
最後のほうで、寺山竹の子園のあたりに出ると、そこからは車でも通れそうな道に変わりました。

萓窪から登ってきた車道に出ると、ほどなく白山神社の鳥居の前に出て、少し奥には社務所も見られます。
白山神社の社務所前からは、都心方向が眺められました。大した眺めではありませんが、この日のコースは見晴らしの良い地点がほとんどなかったので、これでも貴重な展望です。
白山神社では、ちょうど神職の方が境内を掃き清めているところ。綺麗になったばかりの石段を登るのは清々しくて、ちょっと得をした気分になります。拝殿の前で神職の方に軽くご挨拶して、参拝をすませました。
白山神社の裏手で車道に出ると、その向かい側に少しだけ組まれた石段が見えてきました。何も案内はありませんが、ここが通矢尾根の山道への入口で、いよいよバリエーションルートの尾根歩きが始まります。

ところが、意外にも道はすこぶる明瞭で、これは相当に歩かれているなぁ、という印象でした。全然バリエーションルートらしからぬ雰囲気に、大いに拍子抜けしてしまいます。
5分ほどで着いた351mピークには、良く手入れされた小さな祠があって、その周囲もきれいに整っていました。
351mピークには「日の出山の会」の小さな赤い杭が設置されて、現在地を天王山としていました。同じ杭は、昨年5月にこの西隣のロンデン尾根を歩いた時にも見ているので、この山域を精力的にカバーしているようです。

あれ、歩きやすい道だと思っていたら、天王山から先は途端に道が頼りなくなりました。つまり、良く踏まれていたのは天王山までだったのです。ここからは想像ですが、整然としていた天王山の祠は白山神社と関連があって(奥社である可能性が高いかも)、神社の方が手入れのため頻繁に通ってきているとかではないでしょうか。
以降は、か細い踏み跡レベルの道が続きます。やっぱり、バリエーションルートはこうでなくっちゃ。道案内も皆無なので、時折現れる分岐では、進路は全て自己判断となります。割と単純な地形の尾根のため、登りでは道の選択を迷いませんでしたが、分岐点を振り返った時、下りだったら間違えそうなのが2箇所ほどありました。
そして峠が現れると、そこへ下る急斜面がもう道の体をなしていません。写真は下ってから振り返ったもので、距離が短いことと、補助ロープにも助けられてどうにか下れたものの、ロープがなければ結構危なかったかと。
明瞭な道が越えていた峠にも、「日の出山の会」の赤い杭があって、現在地を檜山路峠としていました。
そして檜山路峠は、登り返しも見上げるような急斜面で、さらに地面が脆いので難儀しました。しかも、先程の下りが短かったのに対して、今度はかなりの高さがあり、所々で這うようにして、どうにか登り切っています。
ヤレヤレと思ったのも束の間、またも急すぎる斜面が出現、再び地面に手を付いたりしながら登ります。まだ登りだから急でも何とかなったものの、この尾根を逆コースで下るのは、かなり厳しいのではないでしょうか。
その後はほぼ平坦な道が当分続いて、小刻みな登り下りが大半を占めたこの尾根で、珍しく平和な区間でした。

369mピークを通過します。「日の出山の会」の赤杭には現在地名の記載がなかったので、ここは無名峰らしい。
その赤杭に、この尾根が「通り矢尾根」と書かれていたお陰で、正しい読み方が分かりました。ただ、ネットを検索しても、送り仮名付きの表記はほとんど定着していないようなので、この記録では「通矢尾根」とします。
林道と交差する地点に出ました。通矢尾根は尾根沿いに山道と林道が並走していて、この先にも林道との出合いが2回あります。ここでは林道に出た地点に「日の出山の会」の赤杭があり、逆コースで下る際に山道の入口の目印になるようです。一方、少し林道を歩いて再度山道に入る地点には、目印的な物は何もありませんでした。
林道の路肩には、マンホール型の四等三角点がありました。
山道の続きはまたも急登。でもここは2本足で普通に歩けたので、それほど厳しい傾斜でもなかったのですが。

唐突に、山道が十字路状に交差する地点が現れて、ベンチと道標が目に入ってきました。ここまで、道案内の類を一切見ずに歩いてきたので、急に整備された登山道っぽい雰囲気に変わったことが違和感ありまくりです。でも道標を見ると、案内されているのは交差する山道のほうだけで、今歩いている尾根道は完全に無視されていました。日の出山荘からのハイキングコースが、たまたまここで尾根を越えるルートになっているのでしょう。
左手を見ると、すぐ下に林道が通っていたので、先程のハイキングコースは概ね林道を歩く具合のようです。
この分岐点は、登りでは間違えようがなかったのですが、通過後に振り返ってみて、もしも逆コースで歩いていたら確実に間違える自信がありました。そしたら一体どこに下ってしまうのだろう?(日の出山荘あたりかな)
  ※下の写真にマウスを乗せると、道の様子を補足説明します。
457mピークの細野山は、ほとんど人の手が入っていない様子で、周囲と何も変わらない森の中の1地点でした。
細野山にあったものは、上の写真の祠のほかは、この「日の出山の会」の赤い杭だけ。ここは前後に巻き道があり、巻き道のほうが明らかに良く踏まれていたので、立ち寄っていく人は少ないようです。

さらに進むと、2つの林道が合わさるT字路の少し手前の地点に出ました。ここも先程あった林道との出合いと同様、山道から林道に出た地点に「日の出山の会」の赤杭があったので、下る人にとって山道の入口が分かりやすいように、という設置の意図が窺える気がします(専ら下る人の便宜が図られているところをみると、この尾根は下りで歩く人のほうが多数派、ってことなのでしょうか? でもそれだと崖のような急斜面を何度も下ることになり、大変どころか危険にすら思われるので、この尾根は登りで歩くほうが無難な気がします)。
T字路には珍しく道標が立っていて、今歩いてきた方向を示していました。といっても、未整備の尾根道が一般向けに案内されているはずがなく、林道を下っていくと、先程交差したハイキングコースに繋がるのでしょう。
T字路付近で、車を3台ほど見掛けました(直後に2人組のハンター(らしき方々)と会ったので、一部はその方々の車だった模様)。それはともかく、この左手の斜面に、とても道があるようには見えないのですが‥‥
なんと、ここを登るのが正解なのでした。ヤマレコの「みんなの足跡」を見て、この地点に登り口があると知っていなかったら、とてもこんな所が道だとは思わなかったでしょう。ここも取り付きは急な崖でしかなく、登り出しなどは、生えている草を掴み、それを手掛かりに体を引き上げる具合だったので、下るのはヤバそうです。

しばらく進んで、みたび林道と出合うのが肝要峠です。ここには、尾根を進む2本の道(山道と林道)のほか、峠越えの山道を加えた計3本の道が一堂に集結して、6差路になっています。このうち道標が道案内をしているのは林道と肝要へ下る道だけで、尾根通しの山道はここでも存在が認められていないような扱いでしたが、これまで同様、下る人にとって山道の入口となる地点には、「日の出山の会」の赤杭が埋められていました。
肝要峠では本当に林道を横断するだけで、すぐに向かい側の山道(ちょっと隠れた位置にあって、北東側へ下る道に少し入らないと見つからない)に取り付くと、その先にも急登が待ち構えていました。
しかもこの急登が、ここでは少し長く続きます。途中にはこの通り補助ロープが下がるような場所もあって、逆コースで下る場合には転げるような急坂に感じるのではないかと思われました。

送電線鉄塔の脇を通過する地点まで来て、南側の景色を少し眺められたのが、この尾根での唯一の展望でした。
その後は道幅が広がって、しばらくの間は歩きやすい道が続きましたが‥‥
それは登山道が送電線巡視路と重なっていたからで、ほどなく巡視路を分けると、また細い道に戻りました。
通矢尾根の最上部まで登り詰めたところで、ようやく一般登山道にぶつかりました。ここは、吉野側から登ってきた道(右)が、三室山へ向かう道(直進)と巻き道(左)とに分かれる地点です。従って、三室山から下ってきて通矢尾根に入る場合は、この地点から、何も道案内のない直進方向の踏み跡を追うことになります。
結局、通矢尾根のコース上には、最後まで道案内が一切ありませんでした。時折見掛けた「日の出山の会」の赤杭は、現在地を示すだけで進路については何の示唆も与えないようになっていて、このようなバリエーションルートにおける好ましい関わり方ではないでしょうか(赤杭は、正しいコース上にいるという確認にはなります)。そのほか、他のコースでは目立ちがちなテープやリボンなどもここではその存在が控え目で、こうした目印を追って歩くだけにならないところに、バリエーションルートらしい面白さが色濃く残されていると感じました。

一般登山道に出たら、あとはひと登りで三室山の山頂に到着です。
いくつかの標識と三角点があるだけの、割と手狭な感じの山頂でした。
まだ10時になったばかりですが、気温が上がって花粉の飛散量が増える前に歩き終えたいところです。唯一開けていた都心方向も、この日は霞んでいて楽しめるほどの眺めもなかったので、とっとと下山を開始することに。

吉野梅郷方面に下り始めたら、その道のなんと歩きやすいこと。バリエーションルートから一般登山道に入ったので、当然ではありますが、それにしてもこの道は、緩やかな傾斜とゆったりした道幅で歩きやすかったです。
あまりの快適さに道を駆け下りるようにしていたら、三室山から10分ほどで琴平神社に着いてしまいました。
社殿の側面を回って、崖の上にせり出した形の狭い境内に向かいます。
琴平神社の社殿は小ぶりなものでしたが、それ以上に境内が狭くて距離が取れず、全容を写せませんでした。

その後も歩きやすい道が続いて、吉野梅郷方面と、即清寺・下山八幡神社方面との分岐点へ。登山地図には直進する前者しか載っていませんが、梅の季節につき梅郷からの道は人が多そうに思えたので、左折してみました。
こちらも良く踏まれている歩きやすい道でした。登山地図にこそ載っていないものの、公的な道標による道案内もしっかりしていましたので、バリエーションルートと呼ぶには無理があり、一般登山道の範疇だと思います。
最後の最後で1つチョンボをしたようで、即清寺方面と下山八幡神社方面を分ける分岐点にも、そこにあったはずの分岐道標にも気付かないうちに、かなり下まで下っているのが分かって焦りました。だから目の前に町並みが広がって見えてきた時も、実はどちらに出たのかが判断できていなかったのですが‥‥
※この写真は拾い物:こんな立派な道標があり、だから分岐自体も明瞭だったろうに、なぜ見落とせたのだろう?(思えば途中で7~8人の自転車集団が結構なスペースを取って休憩中だったので、そこが怪しかったっぽい)

山道が終わると下山八幡神社に出たので、無意識ながら予定通りに進めていたようです。まぁ即清寺に向かったところで、歩く距離は大差なくバス停も近いので、最後はどっちに出ても良いと思って歩いていたのでしたが。
あとは下山八幡神社の参道を歩いて、鳥居をくぐった先がバス道路です。バス道路から鳥居を振り返りました。
もう青梅線の駅まで歩ける距離ですが、さらなる花粉を避けて、梅郷バス停で青梅駅行きのバスを待ちました。

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