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独鈷山 [上信越]

2019/04/20(土)

■第405回 : 独鈷山(1266m)


この日は信州・筑摩山地の独鈷山へ出掛けてきました。標高はさほど高くないながらも、独立峰で360度の展望が楽しめて、立地的に北アルプスをはじめとした名だたる高山をぐるりと見渡せる眺めが圧巻の山です。
さらに登山口の「千本桜の里」では桜も満開、3週連続で大展望+お花見の両方を満喫する山行となりました。
満開の桜が本当に千本くらいありそうだった、独鈷山登山口・宮沢地区の「千本桜の里」

(往路)
古淵 04:45-04:54 長津田 05:04-05:34 渋谷
渋谷 05:43-06:08 東京 06:28-07:53 上田
上田駅前 08:42-09:41 宮沢(霊泉寺入口)

(登山行程)
宮沢(霊泉寺入口)バス停 09:45
千本桜の里       09:55
独鈷山         11:15- 11:35
西前山コース登山口   12:25
前山寺         12:55-13:10
前山寺バス停      13:15

(復路)
前山寺 13:45-13:54 塩田町 14:03-14:23 上田
上田 15:12-16:14 大宮 16:27-16:59 新宿
新宿 17:09-17:45 相模大野 18:05-18:20 南警察署前


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

上田駅で北陸新幹線から路線バスに乗り換えます。駅前には真田幸村の銅像が立ち、駅ビルや路線バスの車体には六文銭のデザインがあしらわれるなど、真田色が強く演出されていました。
2017年に焼山沢から美ヶ原に登った際にも利用した鹿教湯温泉行きのバスに乗って、宮沢(霊泉寺入口)で下車します。バスは途中で人が入れ替わりつつ、常に4~5人ほどの乗客があり、ここで下りたのは私だけでした。
バス停から独鈷山の方角を見たところですが、独鈷山は山麓からはスッキリとは見られないようです。
  ※下の写真にマウスを乗せると、独鈷山の位置を示します。

宮沢バス停から少し戻るように歩くと、すぐに登山口を示す大きな標柱と、千本桜の里への案内がありました。
小さな集落の中を登っていき、家並みが途切れた先で高台に上がると、桜並木が始まりました。
ここを左折して、千本桜の里に入ります(というか、すでに桜並木が千本桜の一部だったような気もします)。
上の写真にも写っていますが、左折地点には「子」の文字が添えられた小祠があり、中にはねずみの置物が供えられていました。ここからの登山道では、十二支の小祠が順番に現れることになります。

千本桜は満開で、ちょうど咲き揃った直後くらいの頃合に当たったようです。
桜の木は本当に千本くらいありそう。それにしても不思議なのは、これほど見事なのに、自分以外の見物客が誰もいないことです。ウェブでは積極的な広報をほとんど見なかったので、あまり知られていないのかも‥‥。
おかげで、こんなに華やかな景色をひとりで静かに鑑賞できるという、滅多にない機会に恵まれました。なお翌日は「独鈷山千本桜祭り」の開催日で、その準備中らしい方々の姿があったので、きっと賑わったことでしょう。
「きんさん」「ぎんさん」の名札が付いた桜もありましたが、ほかとは品種が違うのか、ほとんど蕾でした。
それにしても、これだけの景色を独り占めしているなんて、なんと贅沢なことでしょうか。
一番奥まで進んだところから、千本桜の里を振り返りました。

千本桜の里のエリアが終わると、すぐ先に動物除けの柵があるので、扉部分を開閉して通り抜けます。
その先にも舗装された道がもう少し続いて、山道に変わる地点に、十二支の三番目の小祠「寅」がありました。
山道は、ほぼ沢に沿って進みます。いくらも歩かないうちに、すぐにまた四番目の小祠「卯」がありました。
その後も十二支の小祠は、短いスパンで次々と現れます。こちらは私の干支でもある、五番目の「辰」の小祠。
沢のすぐ近くを通ったり、何度か沢を横切ることもありますが、この日に限ると靴を濡らす心配は不要でした。
登り始めて30分もしないうちに、もう終盤に入ろうかという「未」が現れてしまう始末。十二支の小祠の間隔は、登山道の序盤と中盤以降では全然違っていたので、どのくらい進んだのかの目安には全くなりませんでした。
次の「申」の小祠のあたりまでは、穏やかな傾斜が続いて、急に感じる箇所はほとんどなかったのですが‥‥。

「申」の小祠を過ぎると、途端に勾配が急になりました。元々が沢沿いの斜面にへばりつくような細い道なので、急坂になると即、足元に注意を払う必要が出てきます。
中には、ロープがなければ通りにくいような箇所も出てきて、滑落注意の標識も見掛けました。こうして階段状になっていても、良く見る木段と違うのは、段と段の間もずっと坂になったままで、水平に立てる場所が全くないのです。登るのもきつかったですが、下る時は余程気を付けないと、勢い余って転げ落ちてしまいかねません。
急勾配なばかりか、ザレた地面の上に落ち葉が乗って滑りやすく、登りでも時々足を取られそうになりました。
急坂区間をようやく抜けたあたりで、久しぶりに「戌」の小祠が現れると、これが最後に見た小祠になりました(このあと着いた頂上では、あるはずの「亥」を見つけられなかったのです)。

「戌」の小祠を過ぎると、空が近く感じられるようになって、ほどなく分岐点に着きました。
分岐点を通り過ぎて振り返ったところです。ここは宮沢コースと沢山池コースの分岐点になっていました。
もう少し登って頂上直下に達すると、そこは下る予定の西前山コースとの分岐点になっていました。

結局、登山道では全く人を見掛けることなく、独鈷山の頂上に到着しました。ここに写っているのがほぼ全てという手狭な場所ですが、先客も2人組の女性ハイカーだけだったので、窮屈な思いはせずにすんでいます。
三角点は標識や石祠の裏側にありました。
独鈷山の素晴らしいところは、なんといっても展望でしょう。さほど標高は高くないながらも独立峰で360度ぐるりと見渡せますし、北アルプスはその全域を望めるほか、八ヶ岳や浅間連峰などの錚々たる山々に囲まれて、立地的にも好条件なのです。しかもこの時期、それらの山々が積雪で白く輝いて、それはもう見事な眺めでした。
その雄大な展望を、南側から時計回りに紹介します。南側には八ヶ岳や美ヶ原などが見えていました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
美ヶ原の右には北アルプス南部の名峰がずらりと。西側に少しだけあった樹木のために、北アルプスの眺めが北部と南部で分断される形になっていたのが唯一残念な点でしたが‥‥。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
そして北アルプス北部は、日本海に近いあたりまで全部見えていて圧巻でした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
こちらは長野県北部の、新潟県や群馬県との県境稜線の山々です。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
東側は少し霞んでいて、西上州とかの山々はあまり鮮明ではなかったけれど、これでぐるりと1周しました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
ここからはアップの写真を、やはり南側から時計回りで。まず最初は八ヶ岳方面です。
  ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
美ヶ原は王ヶ頭の周辺だけに絞ってみました。
お次は北アルプス南部。名峰がこれだけ並ぶと壮観です。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
続いて北アルプス北部。いやはや、物凄い眺めです。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
こちらは頸城山塊の山々。
  ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
そして四阿山(右)と根子岳(左)。
最後は浅間連峰です。
  ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
南側の眼下には、登山口にあった千本桜の里が、桜が満開の様子がしっかりと分かるように見えていました。
しばらく、先客のお2人と私だけという状況が続いた頂上ですが、存分に展望を楽しんだ頃、平井寺コースから2人のハイカーが現れたので、それを潮時に下山を始めることにしました。

頂上直下の分岐点まで引き返したら、西前山コースへと入ります。
登ってきた宮沢コースも上部は急坂でしたが、この西前山コースの上部はそれ以上に急峻でした。ほとんど崖に近いような急斜面が何度か現れて、しかもザレ場で地面が脆かったりするので、もし補助ロープがなかったらとても下れません。それ以外にも緊張するような局面が続いて、当分はあまり写真を撮る余裕がありませんでした。
登山道には、登りの人向けに、頂上までの所要時間を示す標識が10分ごとに立っていました。
急峻なエリアを抜けても、ザレた地面の急坂が続くので、しばらくは気を抜くことができません。
かなり下って植林帯に入ると、足元が滑ることはなくなって気分的には楽になります。しかし勾配は思っていたほどには緩まず、相変わらずグイグイと下っていくので、踏ん張り続けている足への負担が大きかったです。
さらに下ると、次第に道幅が広がってきますが、それでも傾斜はそんなに緩みません。
ここで路面が舗装に変わって、ようやく傾斜が緩やかになり、のんびりとした気分で歩けるようになりました。

こちらのコースでも、下る途中ですれ違ったハイカーは1人だけでした。最後に動物除けの柵を通過すると、間もなく集落の家々が見えてきます。
西前山の集落に入りました。
集落内を少し歩いていき、十字路に出たところには「独鈷山登山口」の標柱が立っていました。ここからは、「信州の鎌倉」とも呼ばれる塩田平を少し散策していきます。

前山寺に向けて少し進むと、「あじさい小道」なるものがあったので、車道を歩くよりはと入ってみました。
「あじさい小道」を進んでいくと、ほどなく塩野池の近くを通ります。遠くに見えているのは四阿山と根子岳。
塩野池の畔が少し桜並木っぽくなっていたので、結局車道に出てきてしまいました。
塩野池から見た、塩田平の山々。左に大きく見えている、池面に映っている山が女神岳で、右端あたりに見えているのは子壇嶺岳です。
塩野池の少し先にある「塩田の館」のあたりでも、桜が満開でした。ところで、独鈷山で会ったハイカーは5人だけでしたが、このあたりでも観光客をほとんど見掛けず、閑散とした雰囲気でした。

登山口からゆっくりと30分ほどかけて、前山寺まで歩いてきました。
入山料を払って、境内に入ります。
前山寺は空海により812年に開かれたとされる古刹です。入ってすぐの所には、本堂と鐘楼堂があります。
奥の一段高くなったところにあるのは、国の重要文化財の三重塔です。
まずは本堂を参拝していきます。萱葺の屋根が見事で、重厚な印象の建物でした。
美しい三重塔は、室町時代の建立と推定されているようです。この寺も参拝者は数えるほど、落ち着いた雰囲気の中でゆったりと過ごせたので、とても良かったです。
参拝を終えたら、塩野池から来たときに通らなかった参道を歩きます。
参道やその周りでも、何本もの桜が満開でした。
ということで、この日の締めくくりに、前山寺の参道脇で桜を愛でていきます。

前山寺の入口にある冠木門を、くぐって出てから振り返りました。
前山寺バス停は、冠木門のすぐ隣にありました。利用したのは「信州の鎌倉シャトルバス」という、塩田平の散策向けの観光路線なのですが、私が乗った便は乗客がほかにいませんでした(便数が多いわけでもないのに)。
この日は独鈷山でも前山寺でもあまり人を見ませんでしたし、このあと上田駅から乗った新幹線もガラガラで、なぜこんなに人出が少なかったのかが不思議です(混雑を嫌う私にとっては極めて好都合だったのですが)。来週末から10連休なので、そこで出掛ける予定の人たちが2週連続の外出を避けたとか、そんなところでしょうか?

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