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塔の山・聖峰・高取山 [丹沢]

2019/11/05(火)

■第416回 : 塔の山(202m)・聖峰(380m)・高取山(556m)


この日は朝ゆっくりと出掛けて、丹沢前衛の3つの低山へ。
最後に登った高取山が割と良く歩かれているのに対して、その前に登った2座は比較的歩く人の少ない静かな山ですが、それが勿体ないくらい、下記のようにそれぞれ魅力的な山なので、久しぶりに再訪してきました。

 【塔の山】 麓からの標高差が100mほどの小さな山。緑地公園として整備されていて、気持ち良く歩ける。
 【 聖峰 】 頂上直下が大きく開けた場所で、あふれる開放感と、東京都心や相模湾方向の大展望が圧巻。
 【高取山】 この日の最高峰。しかし頂上は展望に乏しく、登山道も木段が主体で、山としては地味。

(往路)
市営斎場入口 09:14-09:25 相模大野 09:27-09:53 鶴巻温泉

(登山行程)
鶴巻温泉駅    10:00
塔の山      10:55-11:00
聖峰       12:05-12:25
高取山      13:00-13:25
栗原バス停    14:25
比々多神社    14:30-15:00
比々多神社バス停 15:05

(復路)
比々多神社 15:07-15:23 伊勢原 15:48-16:11 相模大野
相模大野 16:30-16:40 市営斎場入口


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

小田急線を鶴巻温泉駅で下車して歩き始めます。この日はハイキング日和で、最初から最後まで半袖の山シャツ姿で快適に過ごせましたし、澄んだ青空が終日広がって、いつ空を見上げても雲がひとつもありませんでした。
鶴巻温泉駅から、今回はお決まりの弘法山の方向ではなく、北へと進みます。2012年に最初に塔の山を訪れた際は、伊勢原駅から路線バスを利用したのですが、今回はその時とは経路を変えて、駅から歩くことにしました。
桜坂の交差点に出たら、国道246号線を歩道橋で渡ります。地名は福山雅治の楽曲とは何のゆかりもなさそう。
交差点の先で東名高速の下をくぐると、最初の目的地の塔の山が、すぐに登れてしまいそうな高さで見えてきました。山頂は写真左寄りにあって、右寄りに見える、少し樹木が伐られているあたりが展望広場なのでしょう。
東名高速の北側は住宅が少なくなって、みかん畑などが見られる長閑な道になります。
途中で「関東ふれあいの道」に合わさってからは、比々多神社への道標に従って歩いてきました。もう少し先まで進むと、塔の山への道案内も出てくるようですが、その前にここを左折してショートカットしてしまいます。

「いせはら塔の山緑地公園」に到着しました。塔の山は、ほぼ山全体が緑地公園として整備されていて、ここが「東入口」になります。現在地の標高は約90m、頂上までの標高差は100m少々で、ゆっくり登っても20分ほど。
登りはじめは簡易的な舗装がされた道で、広い道幅からしてもほとんど車道のような印象です。
5分ほどで、麓からも良く見えていた、少し開けた場所に出ました。まだ頂上までの半分も登っていませんが、ここが展望広場のようです(もっと上にあるものとばかり思っていたら、早く着いてしまって意外でした)。
展望広場では、眼下を見下ろす斜面が大きく開けていて、そこが芝生広場になっていました。
立派な展望デッキもあります。
展望デッキからはこんな具合に、伊勢原市街の先に横浜ランドマークタワーが良く見えていました。展望写真によると東京スカイツリーも見られるようなのですが、この日は都心方向が少し霞んでクリアではなかったです。

展望広場を過ぎると、道は木段の山道に変わります。
少し登ったところに、今度は「見晴台」がありました。
展望広場のすぐ上なので、眺めも展望広場からと大差ない感じですが、少しだけでも標高を上げたからなのか、江ノ島や三浦半島などがしっかりと見えるようになっていました(この写真は横浜方向を眺めています)。
見晴台から先は、穏やかな傾斜で気持ち良く歩ける山道になります。
雑木林の雰囲気も好ましくて、景色だけを見ていると市街地のすぐ近くにいることを忘れられそうなのに、東名高速から車の走行音が結構な大きさで絶え間なく聞こえてきてしまうのが少し残念でした。

塔の山の頂上に到着しました。樹木に囲まれていますが、そこそこの広さがあって落ち着ける場所です。
山頂標識です。この標識の後方だけは、周囲の樹木が途切れていて、ちょうどそこから‥‥。
大山のほか、これから向かう聖峰と高取山を眺められました(逆に言うと、見られるのはこの3座だけでした)。高取山は電波塔が目立っていてひと目で分かりますし、聖峰も大きく開けた頂上部が分かりやすかったです。
  ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
そして、ある探し物は、この道標の背後の草藪の中に見つかりました。
それがこの三角点。草藪に少し埋もれ気味になっていて、これは敢えて探さない限り目に入らないでしょう。
ところで塔の山は、せっかく登山地図のエリア内にありながら、なぜか登山道が全く書かれていないのです。
確かにここ単独では、登山としては物足りないでしょうけれど、今回の私のように近くの山と繋げて歩くことは可能ですし、適度な運動としてなら、この山だけでも十分に身体を動かせそう。現に、この時は登山者は全く見ませんでしたが(平日でもありますし)、近所から散歩に来られたらしい軽装の方を2人ほどお見かけしました。

まだ全然疲れていないので、塔の山での休憩は短時間にとどめて、登ってきたのとは反対の西側へと下ります。ほどなく現れた分岐点では、前回訪れた時は直進していたので、今回は右折して‥‥。
「森の小径」に入ります。どちらの道を選んでも行先は西側の入口で同じですが、直進すると階段状の道でグングンと下るのに対して、こちらの小径は何度かジグザグを繰り返しながら穏やかな傾斜で下って行くようです。
段差のない優しい道が続いて、ジグザグで少し距離が長い分、気持ち良く歩ける時間も長く楽しめたようです。
西口広場に出ました。前回はここで公園を離れていますが、今回はさらにメインの入口がある北側に回ります。
すぐ脇で2頭のヤギが飼われているのを見ながら(緑地公園とは無関係かも)、引き続き遊歩道を進みます。
「北側メインエントランス」に出ました。広い駐車場があり、マイカー利用の場合はここを拠点に楽しめます。
北側メインエントランスにはパークセンターがあって、トイレを利用させて頂いたらとても綺麗で清潔でした。

「いせはら塔の山緑地公園」を離れたら、栗原の集落内を少し歩いて、保国寺前のT字路まで来ると、聖峰や高取山への道標が現れました。ここから聖峰を経て高取山までは、2010年に歩いた時と同じコースになります。
それにしてもこの道標、なんでこんなに細かい時間の書き方してるんだろう?
T字路を左折する前に、反対の右折方向に寄り道すると、すぐ先に現在は廃止された旧「保国寺」バス停があります。2010年にハッキリ読めたバス停名がほとんど消えかかっていたことに、10年近い時の流れを感じました。
なお、栗原行きの路線バスは現在もここを通り、自由乗降区間となっているので、今でもここで降りることができます(現に私自身も、2010年はその要領でここから歩き始めていたのでした)。ただしバスはこのあたりを周回する経路となっていて、伊勢原駅行きの便はここを通らないため、帰路では使い勝手が悪いので要注意です。

栗原の集落から外れて家並みが途絶えると、道の両脇にはふたたびみかん畑が見られるようになりました。
さらに聖峰に近付くと、かなりの急坂が現れて、車道にしては少々苦しい登りになります。
聖峰の登山口に着きました。
登山口から登山道を見ています。車止めがあることから分かるように、この登山道も車道で始まりました。

はじめのうちは舗装された道が続きます。
舗装道路が終わって土の道に変わると、間もなく動物除けのフェンスが現れて、扉部分を開閉して通過します。
左手の斜面に取り付く男坂と、車道のような道をそのまま進む女坂との分岐点に来ました。
2010年に来た時は男坂を登っているので、今回は女坂を歩こうと思っていたら、なんと女坂は通行止めでした。
仕方なく男坂に取り付きます。登山道は見上げるような急斜面に付けられていますが‥‥。
細かなジグザグが丹念に刻まれているおかげで、道の勾配がかなり緩やかに抑えられていた上、段差があるような箇所もごく限られています。とても歩きやすい道なので、思いのほか楽に登ることができました。
かなり登って道が草に埋もれ気味になると、もう頂上が近いです。

聖峰不動尊に到着しました。厳密な頂上はもう少し上ですが、ここを頂上としても差し支えないでしょう。
聖峰不動尊の周りはサクラに囲まれていて、ちょうど満開の時期に来た2010年は見事な景色が見られました。
聖峰不動の祠に軽く手を合わせていきます。
聖峰不動尊の前は広場になっていて、上空と海側の景色がともに大きく開けているので、その開放感たるや半端ではなく、とても気持ちの良い場所です。しかも平日だからか、この時はその気持ち良さを独り占めでした。
そして聖峰の最大の魅力が、この大展望です。
相模平野に広がる街並みと、都心や横浜のビル群などを一望し、相模湾に浮かぶ江ノ島や三浦半島の奥には房総の山並みも見られます。さらに条件が良ければ伊豆大島や筑波山なども見通せるとのこと。これだけ広角の範囲をスッキリと眺められる場所はそうそうないでしょう。
ある程度縮小したリンク先の写真でも、江ノ島は辛うじて確認できるかと思います。また、すぐ手前にある盛り上がりは先程までいた塔の山で、右端あたりで海岸線沿いに見えるのは高麗山や湘南平などの山並みです。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真は こちら です。
さて、女坂が通行止めだから男坂を登ってきたのに、女坂の下り口を見たところ、道案内が何もない代わりに通行止めの標識もなく、先の様子を窺ってみても問題なく通れそうな気配でした。本当に通行止めなのかしらん。

聖峰不動尊から高取山へ向かうと、はじめに登山道は軽く登って、聖峰の最高点らしい地点を踏んでいきます。ネット上では、最高点を示す物を撮った写真も見られますが、この日は探しても何も見つかりませんでした。
その後、しばらくの間は穏やかな雰囲気の道で、この日初めて、歴とした登山道を歩いている気分になります。
何度かの小さなアップダウンの先で、高取山への登りが本格化しても、はじめのうち勾配は穏やかでした。
しかし、やがて木段が続くようになると、かなり大きな段差ばかりの木段なので登るのに一苦労です。でもこのあたりでは、木段脇の斜面を少しずつ登ることもできて、まだ逃げ道があったのですが‥‥。
しまいには、木段を登るしかないような箇所が続くようになって、結構こたえました。
弘法山方面からの道を合わせる分岐点まで登ってくると、この先は別のハイカーとすれ違うようになります。
分岐点を振り返って、少し息を整えています。
高取山へはもう少し木段の道を登りますが、段差は先程までほど大きくはなく、またさほど長くは続きません。

高取山に着きました。頂上は割と手狭で、樹木に囲まれて展望にも恵まれない、地味な地点です。
2人組の方が先着されていて、残るベンチも1つだけでした。なお帰りのバスの時間には余裕があり、ここで少し長く留まっていたので、このあとこのお2人とはしばらく会話させて頂いて、楽しい時間を過ごせています。
周囲の樹木は、頂上標識の後方だけは疎らだったので、恐らく意図的に間引いたのでしょう。
おかげで樹木越しながら、大山を眺めることができました。中腹にある下社の建物もハッキリ見えていて(下の縮小写真では白い点になっています)、右のほうの稜線上には、大山三峰山の3つの頂が顔を出していました。
麓からも良く目立っていた白い電波塔は、NHKの無線中継所でした。

高取山からは短く北に下って、鞍部のいわゆる「鶴丸分岐」を右折しようとしたら、その分岐点に道案内がなくて不親切でした。写真の通り道標はあるものの、前後方向を示すだけで右への分岐道は無視されている形です。
分岐する道も一般登山道で、まさか一般登山道どうしの分岐点に道標がないとは思えず、右への道の存在には気付きながらも、一旦ここを直進してしまったほど(でもこの先で登りに変わったので、すぐに戻りましたが)。
その右への道の様子がこちら。ただ、現地では道案内が皆無だと思ったこの地点も、記事を書く際に写真を良く見てみたら、左端に写っている山火事防止の標識に「三之宮→」とマジック書きされているのを発見しました。
また、書店で2019年版の登山地図を確認したところ、「通報番号39」の標識(上の写真の緑色の標識)を右折するよう注記されていたので、ちゃんと最新の地図くらい確認してから出掛けなさい、ということでしょうか。
とはいえ、この道が問題だと感じたのは、分岐点が不親切だったことだけではありません。元々、歩く人が少ないコースだろうとは思っていましたが、私の想像を超えてよっぽど歩かれていないらしく、落ち枝などが散乱し放題の荒れた道には、まともに土を踏める箇所がないと言っても過言ではないほどの歩きにくさ。ただ、薄い道筋も幸いに不明瞭にまでなることはなく、進路に迷うような局面がなかったことだけが救いでした。
かつての道標の成れの果てでしょうか。
動物除けのフェンス沿いの区間は比較的歩きやすかったものの、この先には倒木に道が完全に塞がれた箇所も。
このあたりは、元々の道にはあったであろう平坦な面が完全に失われて、ただの斜面のようになっていました。しかもそこに滑りやすい落ち葉が溜まっているものだから、谷側にズリ落ちないように注意が必要です。
動物除けのフェンスを通過する頃には、道幅がかなり広がっていましたが、歩きにくさは相変わらずです。
でもその先で、石垣を備えた古い道路っぽい道になり、ようやく歩きにくさから開放されるかと思ったら‥‥。
かつて道路だったらしい場所も今やすっかり自然に還っていて、ここでは草藪を掻き分けて進む羽目に。
登山地図が、こんな状況の道を一般登山道とするのは適当でないように思われます(実線ではなく破線で表記する道に変えるのが妥当では?)。またこの道は、「いせはら塔の山緑地公園」のパンフレットに「おすすめハイキングコース」として載っているものですが、現状ではとても一般に広く薦められる状況ではないと思います。

やっと普通に歩けるようになったのは、ここで舗装された道路に出てからでした。
その後は、両脇にゴルフ場のグリーンが広がる道路を下ります。
ここなどは、ゴルフボールが飛んでくる可能性があるのか、トンネル状のネットをくぐって道が続きました。
ゴルフ場を離れると、掘割状の道に変わります。ゴルフ場への道を作るために岩盤を削ったんだろうなぁ。
なぜか分岐する道のない場所に、バス停への道案内が現れました。道標が示す方向には畑が広がり、しかも電気柵に囲まれていて、無理に通るのは危険そうなのでスルーします。以前はここに道でもあったのでしょうか。
その代わり、すぐ先にちゃんと分岐する道があったので、ここを鋭角に右に折れて、その道に入ります。
すると、道はやがてみかん畑の中を進むようになります。こういう長閑な景色を見るのもこの日これで3回目。
集落内の道路に出たら、あとはもう、道なりに進むだけでした。

栗原バス停に到着しました。もし時間が合えば、ここ始発のバスに乗る予定でしたが、今は40分待ちというタイミング。さすがに何もないこんな場所で40分は潰せないので、予め考えていた通り、もう少し先へと進みます。
ということで、比々多神社まで歩いてきました。相模国の三ノ宮として、この地域では良く知られた神社です。
比々多神社は紀元前655年の創建と伝えられているほか、起源が1万年以上遡るとする見方もあるなど、最古級の神社にあたるらしく、境内にも厳かな空気が漂っているように感じました。
拝殿で参拝した後は、境内のベンチで少し休ませてもらいます。
ちょうど七五三のお参りが行われていたようで、着物姿のお子さんとそのご家族が境内を行き来していました。
比々多神社のバス停は、神社から少し歩いたところにあって、最後はここで伊勢原駅行きのバスを待ちました。

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