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約束の地へ‥‥ [その他]

2022/03/30(水)

しばらく何も書かずにいたら、広告が表示されるようになってしまいました。なので、ちょっくら更新しておきますが、ずっと山には行けていないので、この記事も山とは縁もゆかりもない内容となっています。
この日の目的地、東京ドーム (写真はWikipediaより拝借)

私が住む神奈川県でも「まん延防止等重点措置」が先日解除され、法による行動制限はなくなったものの、一旦登山を再開していた昨年の秋頃と比較すると、まだまだコロナには勢いがあると言わざるを得ず、引き続き公共交通機関による移動は自主的に控えているところです。ひとり住まいであれば、自分だけの損得勘定で動くこともできましょうが、高齢の同居人を持つ身とあっては、あまり独りよがりな行動を取るわけにもいきません。

そんな訳で、東京都町田市よりも東へ向かって都心方向に繰り出すのは、2020年2月に栃木県の諏訪岳に登った時以来ですから丸2年ぶりのこと。用心には用心を重ねて、新宿までの小田急線は往復とも座席指定のロマンスカーを利用した上で、その先も、東京ドームへの一般的な下車駅とされる水道橋・後楽園・春日といった駅を全く通らない都営新宿線を利用して九段下駅で下車し、そこから歩いて向かうことに。結果的に、これらの交通機関では感染が心配されるような状況には一切ならず、安心して乗っていられたのでしたが‥‥


九段下なんて駅で降りたものだから、まるで日本武道館でのライブにでも来たような気分になりかけました。なお、この写真は行く時に撮ったものですが、思惑通りに帰りの時も混雑とは無縁の駅でした。
5番出口から歩き始めれば、目的地まで約1.2kmで15分ほど。普段から山を歩いていると、この程度の距離なら全く苦にならず(むしろ近いと感じるくらい)、こうして経路を柔軟に考えられたりする利点もありますね。
さらに、東京ドームへの道中には千代田区の公衆トイレが2箇所も。特に終演後は、東京ドームシティ内ばかりか、周辺各駅でもトイレの混雑が必至なのに対して、こちらは密にならず時間も取られずで、恩恵が大でした。


思いがけず、日本橋川沿いの道では、満開の桜並木が楽しめました。周囲がオフィス街だからか、人出がなくて閑静なのが今のご時勢的にもバッチリで、テンションもupです。
桜並木の道を進んでいくと、はや目的地の特徴ある屋根が見えてきました(赤丸内)。


しかし、事前の予測通りに行動できたり、思うように写真が撮れたりしたのは、ドームに着く手前まで。

ひとたび東京ドームシティ内に入ると、そこは既に想像以上のカオスでした。かなり混み合うだろうと、開演の2時間以上も前に来たのに、想定を遥かに凌駕する群衆に飲み込まれて、身動きすら満足に取れません。


開催されるのは、日向坂46の「3周年記念 MEMORIAL LIVE ~3回目のひな誕祭~」で、本日がその初日。
フルキャパシティで開催されたため、その観客だけで5万人が集まる訳ですが、ほかにもグッズ販売やファンクラブ企画など、チケットを持たない人でも参加できるイベントが同時に開かれて、グループ初の東京ドーム公演というご祝儀機運も重なってか、集まったファンの数がエグイことになっていたのです。


移動がままならないので、ここからは仕方なく拾い物の写真で繋ぎます。

特に正面ゲート前の混雑が酷くて、もう押しくらまんじゅう寸前。加えて、何故か人の流れが悪く、多くの人が同じ場所に滞留しているから、どの方向に進むにも大勢の動かない人達を掻き分ける羽目になります。コロナ禍で接触に無頓着ではいられないのに、かといって、周囲に身を任せていては自分もほとんど動けません。
※これは、私がまだ自宅にいる頃の写真っぽいのですが(東京ドームホテルかららしい)、その時点でもうこんな状況だったとは。
できれば、ドームを背景に公式マスコットの “ポカ” を入れたこんな構図で1枚撮りたくて、まずはここを目指して動いてみたのだけれど、結局 “ポカ” には近付くことすらできませんでした。


不自由ながらもしばらくジタバタしていると、このカオスの原因がなんとなく分かってきました。
  ●正面ゲート前の狭いエリアに複数の企画ブースが集中していたのが、人の殺到を生んだそもそもの要因
  ●なのに、適切な案内はなく、行列の整理もろくに行われずで、大勢が要領を得ずにただただ右往左往

そんな状況だから、私も適当にもがき続けていたら、訳が分からないうちにファンクラブ会員証発行のブースに出ていました。知らなかったこととはいえ( “ポカ” を目指していたので)、迂闊にも列に横入りしてしまっていたのです。帰宅後に、正規の列で1時間近く並んでいたような投稿を知り、申し訳ない気持ちになりました。

でも憂き目はさらに続きます。せっかくブース前に来たのだからと、会員証を発行してもらおうとしたら、今度はファンクラブのサイトに繋がりません。混雑によるアクセスの集中で電波状況が悪く、スマホによるウェブへの接続がことごとく失敗して、会員証のページを表示できないために、手続きに入れないのです。
ふと周りを見ると、多くの人が私と同様にスマホと睨めっこをして立ち尽くている一方で、ブース内の窓口の方々は手続きを申し出る人がなかなか現れないので人待ち顔。そう、人の流れが悪いのは、仮に目的の場所にたどり着けたとしても、電波が悪くて何もできないまま、そこから動けなくなるからなのでした。

私もそこで20~30分くらいは足掻いていたでしょうか。でもサイトに接続できる気配は一向にありませんし、こんな密な状況に長時間居続けたくもないので(マジでクラスターが発生してもおかしくない状況!)、開演前にやりたかった全てを諦めて、入場ゲートに向かってしまうことにしました。各種景品が当たる抽選会(参加賞もあり)には参加したかったのに、どこにそのブースへの列があるのかも分からずじまいです。

以上の状況に関しては、その日の夜には、
  ●事前に電波の良い場所で会員証ページのスクショを撮影しておき、現地窓口ではそれを見せればOK
という対応策が発表され(別の企画でも改善策が示された)、人の整理にもいくらかは善処したのか、2日目は比較的スムーズに手続きできたようで、混乱を翌日に持ち越さなかった点は評価したいと思います。まぁ、運営にとっても初めてのドーム規模での公演でしたから、やってみるまで分からなかったこともあるでしょう。



前置きが長くなりましたが、ここからが本題になります。

すでに触れた通り、本日ここで行われるのは、日向坂46のデビュー3周年を記念したライブ。
そしてその舞台となるのが、メンバーがかねてより目標の地に掲げ、「約束の」という楽曲の中で “夢見る者の約束の彼の地” と歌い続けてきた場所であり、"BIG EGG" という愛称を持つ東京ドームなのです。
本来なら、2020年12月にはクリスマスライブでこの場所に立てるはずだったものが、コロナ禍により無観客の配信ライブへの変更を余儀なくされ、翌2021年も収容人数制限があったため東京ドームでのライブ開催を見送っていた経緯があり、この日ようやく、 “三度目の正直” となる念願の舞台にたどり着いたのでした。
日向坂46「3周年記念 MEMORIAL LIVE ~3回目のひな誕祭~」 (報道向け提供写真より)

私にとっても、途中から追い始めた乃木坂とは違い、日向坂は創設当初(=けやき坂46の結成時(2015年))から見守ってきたグループなので、メンバーとともに約束の地に立てる感慨もひとしお。
だからチケットはどうしても取りたくて、ファンクラブの先行抽選で2日とも外れた時は絶望しかけましたが、諦め半分で臨んだ一般発売で初日分が難なく取れて(レギュレーションの緩和が発売直前だったため、普段よりも多めの席数が一般発売の段階で開放された?)、楽曲「約束の卵」の最後に歌われる、 “一緒に歩いて 一緒に辿り着こう” を文字通り一緒に果たすべく、現地に馳せ参じてきました。
「約束の卵」をBGMに、約6年間の歩みを振り返る映像でライブが開幕 (翌日のニュース番組より)


一般発売分だけに、座席は2階席の最後方のブロックで、見え方はこんな具合。SSAや武道館の最上階ほどはステージが遠くなくて見やすく感じたけれど、メンバーの表情とかを見る際は双眼鏡の出番となりました。
ライブが始まると、セットリストには意外なほどの割合でけやき坂46時代の曲が盛り込まれています。このライブをひとまずの集大成と位置付け、ここまで歩んできた道のりに思いを馳せつつ、これまでの活動すべてを振り返ろうという、そんな意図があったように感じました。
※配信で視聴した2日目も、選曲はかなり入れ替わったものの、けやき坂46から日向坂46までをトータルに顧みる点は同様でした。
グループカラーの空色のペンライトに染まる会場 (報道向け提供写真より)


そんな中、ライブのクライマックスは、やはり終盤で披露された「JOYFUL LOVE」だったでしょう。ファン発信で客席を虹色に彩るのが恒例となった、メンバーとファンが固い絆で結び付けられていることを象徴するような存在の曲で、これまでのライブでも、客席に架かるペンライトの虹は、いつも感動的な光景を生んできました。
今回も「虹色大作戦」の色分け案がSNSで展開された(私の席は赤丸付近で、赤色担当でした)
東京ドームの客席がペンライトで虹色に染まる (報道向け提供写真より)

しかし、 “約束の彼の地” に架かった虹は、これまでとはひと味もふた味も違いました。この日はそこに、かつてないほど美しい演出が添えられたのです。

間奏に入ると、舞台装置を含めた会場の全ての照明が消され、残されたのがファンが作る虹色の光だけに。
その中で、サブステージに並んだメンバーが白く光り輝く衣装を身に纏っていて、その神々しさといったら。
ペンライトの虹の中、一列に並んだメンバーの姿が浮かび上がる (以下、配信番組のキャプチャより)
※画面中央よりやや右下方向に斜めに写る白い列が、光を放つ衣装を纏ったメンバーたち

そして間奏が繰り返される中、サブステージからメインステージに向けての花道を、メンバーたちが歩き始めます。きっとこの景色を瞼に焼け付けながら、一歩一歩をかみしめるように、ゆっくりと。
最後の1枚は公式サイトから。こんな道を歩くなんて感無量だろうな、と思って見ていた私の目も潤みました。

これほどまでに美しい虹が、この世の中に果たしてあったでしょうか。
でも、美しかったのは景色だけではありません。
アンダーグループという立ち位置で活動が始まったゆえ、ファンから受け入れられないことも多かった初期の苦難を乗り越え歩んできた、ここまでの道のりすべてが尊く思われ、それがメンバーが歩く花道に重なって見えて、「感動的」なんて言葉では語り尽くせない思いに、胸が熱くなりました。


締めくくりに、曲名を出すのがこれで3度目になる「約束の卵」の一節を。

待っててくれるか? 夢叶うまで
君のことを連れて行く
苦しくても諦めない
僕ら信じてよ

皆さんを信じて、待っていて本当に良かった。おかげで、こんな素敵な景色に、一緒にたどり着くことができました。そしてこれからも、皆さんと共に歩んで行きたいと思います。


もし読者さんの中に、日向坂46というグループについて新たに興味を持って下さる方がいらっしゃいましたら、グループを良く知るライターさんが愛情溢れる記事を書かれていますので、ぜひそちらもお読み下さい。
黒澤圭介 /【日向坂46・東京ドーム2DAYS総集編レポ】過去・現在・未来を描いた虹色の夢と約束


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