SSブログ

大菩薩嶺 [大菩薩とその周辺]

2022/11/08(火)

■第458回 : 大菩薩嶺(2056m)


今回の行先は、訪れるのが4回目(※)となる大菩薩嶺。高尾山界隈を除けば、ここまでメジャー感のある山は久しぶりで、標高が2000mを超えるのも3年前の八ヶ岳以来となります。ほとんど雲がなく視界良好だったこの日、見通しの良い稜線からの広角な展望を存分に楽しんできました。(※グループ山行を含めると6回目)

大菩薩峠付近からの展望。どの方角も割と遠くまでスッキリと眺められました。

 累積標高差(登り):679m / 距離:7.1km / 歩行時間:3時間5分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:3時間55分 

(往路)
古淵 05:59-06:21 八王子 06:35-07:38 甲斐大和
甲斐大和 08:10-08:46 小屋平

(登山行程)
小屋平バス停  08:55
石丸峠     09:45-09:50
熊沢山     10:00
大菩薩峠    10:15-10:25
親不知ノ頭   10:40
雷岩      11:05
大菩薩嶺    11:15-11:20
雷岩      11:25-11:40
福ちゃん荘   12:10-12:20
上日川峠バス停 12:35

(復路)
上日川峠 14:00-14:45 甲斐大和 15:24-16:30 高尾
高尾 16:32-16:39 八王子 16:48-17:10 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

甲斐大和駅で電車を降りたら、バス乗り場が駅北側のロータリーに変わっていました。さらに、ロータリー自体や待合所は前々からあるものですが、そこにきれいなトイレもできていて、しばらく来ないでいると、いろいろと変わるものですね。明るくて日当たりが良いこの場所は、気持ち良く寛げるのが駅のホームとは大違いで、バスから電車への接続があまりよろしくない帰りも、いつものようにここでまったりと過ごしていきました。
終点の少し手前の小屋平では、私を含めて6人ほどが下車。きっと石丸峠までは皆さん同じコースでしょう。


小屋平からの道は、急ではないけれどグングンと登る具合。この時期にしては気温が高く、すぐに汗をかかされた一方で、風が吹けばそれは冷たくて体温を奪われるため薄着にもなれず、ウェアの調整は難しかったです。
20分ほど登ると一旦林道に出ます。
ほぼ平坦な林道を少しだけ歩いて、ここから再び山道へ。
その後もササ原の尾根を、割と一本調子に登っていきます。
割ときつめの登りが続いて息が上がってきた頃、道は尾根を外すようになって、ようやく勾配も緩やかに。
途中で右手が開けた地点に出ると、早くも富士山や南アルプスなどを眺められました。登っている最中でこの眺めなら、上ではもっと素晴らしいパノラマが広がっていると期待できそうで、テンションが上がります。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
富士山に近い方角を少し大きめに。見た感じ、今は日川尾根よりも下あたりが紅葉の盛りでしょうか。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
進むにつれてササ原から樹木が少なくなっていき、雰囲気がだんだん石丸峠っぽくなってきます。


石丸峠が目の前に迫りました。景色がとても気に入っていて、いつも一番の楽しみにして来ている場所です。
石丸峠に到着。この日の景色ももちろん素敵でしたが、でももう少し緑が濃い時期のほうがより好みかな。
峠から、左折して次に向かう熊沢山を見上げたところ。熊沢山を越えて下った先が大菩薩峠になります。
石丸峠からの眺めでは、すぐ南に連なる小金沢連嶺によって、富士山が半分がた隠れてしまっていました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
ここで景色をじっくり楽しむつもりでいたら、とにかく風が冷たい上にそれがそこそこの強風で、じっとしていると身体が冷えてしまいます(気温はさほど低くなく、風さえなければ割と快適なのに!)。仕方なく、後ろ髪を引かれる思いですぐに熊沢山へ出発。半分ほど登ったところで、名残惜しい石丸峠を振り返りました。


こちらは進行方向の熊沢山。峠からだと標高差は100mもないので、あまり時間はかかりません。
ほぼ登り切ったあたりで再び石丸峠を振り返ると、その奥に丹沢の山並みがうっすらと見えていました。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
樹林に覆われた山頂部に入ったら、すぐにピークっぽい地点に出ます。てっきり熊沢山は巻いてしまうものと思っていたので(過去に3回訪れた当時は巻き道しかなかったはず)、これには少々意表を突かれました。
なんとそこには山名標も。以前は微かな踏み跡を追って踏み入るしかなく、しかも水道局の標識しかなかった場所なのに(2015年頃まではそうだったような)、今や立派な道が通り、私製とはいえ山名標まであるなんて。
尾根通しの道は熊沢山を越えた先も続いていて、そこを少し進みましたが、ちょっと気になって‥‥。
左側の斜面下方を窺うと、やはりそこにも道が見えたので降りてみたら、巻き道も健在でした。どうも、山頂手前にあったはずの分岐を見落として来たようです(巻き道しかないと思い込んでいて注意力散漫だったかも)。
やや道が不明瞭になる大菩薩峠への下りは、テープによる誘導を確かめつつ進みます。


介山荘の建物裏に下ってきました。一番手前がトイレなので、まずは用を足しておきます。
介山荘の建物の間を抜けた先に、大菩薩峠の大きな標識が見えてきました。
大菩薩峠に到着です。こんなにスッキリとした青空が広がっていて、気持ちの良いことといったら。ほかの方角を見渡しても、余程遠くのスカイライン上を除けば、全くと言っていいほど雲が見当たりませんでした。
大菩薩峠から、介山荘と、越えてきた熊沢山を振り返りました。
青空の下で、大きく開けている南西側には、富士山や南アルプスなどの見事なパノラマを眺められました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
南側の、富士山やその周辺の山々を少し大きくしてみました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
それに続く西側には南アルプスの峰々がズラリと。なかなか壮観です。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
さらに、丹波方面への下り口付近では東側も開けていて、奥多摩の山並みを望むこともできました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
このあと向かう山頂方向です。左側のピークが次に立ち寄ることになる親不知ノ頭で、右側のピークは登山道が通っていない妙見ノ頭(でも踏み跡を追って登ることができ、この時も何人もの登山者の姿がありました)。
富士山は、山頂方向に少し歩いてからのほうが、熊沢山に隠れなくなってきれいな姿を見られました。


大菩薩嶺の山頂方向に少し登ったあたりで、大菩薩峠を振り返りました。
ひと登りで親不知ノ頭へ。ピークは大菩薩嶺への登山道から僅かに外れていますが、もちろん寄って行きます。
小ピークの親不知ノ頭には、山名標などの類は特になかったようです。奥に見えているのは南アルプス。
親不知ノ頭では展望が少し北側にも広がり、八ヶ岳や北アルプス(乗鞍岳付近だけですが)も眺められました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
その、八ヶ岳や北アルプス(乗鞍岳付近だけ)を少し大きめに。乗鞍岳は見え方が少々微妙でしたが。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


親不知ノ頭から軽く下ると賽ノ河原です。そこから大菩薩嶺へは、正面の妙見ノ頭を巻く形で左上に進路を取りますが、妙見ノ頭にも向かう道筋が見られて、難なく登れそうなのが分かります。
妙見ノ頭を巻いたあとは、見晴らしの良い稜線を大菩薩嶺へと進みます。
標高2000m地点の標柱。左端に写っている神部岩の少し手前の地点です。
雷岩まで来れば、もう大菩薩嶺にも登ったも同然。
大菩薩嶺に向かう前に、雷岩からの展望も楽しんでおきます。八ヶ岳の編笠山より右は確か樹木で見えなかったので、途中にあった親不知ノ頭からが一番広角な眺めを得られていたでしょうか。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


見通し良好な稜線歩きは雷岩までで、さらに先へ進むと道は樹林の中に入ります。
山頂部を覆う針葉樹林の中に、登りらしい登りはもうなくて、穏やかな道を10分も進めば‥‥。
大菩薩嶺の山頂に到着。木立に囲まれて展望の一切ない、地味なピークです。
2本の山頂標柱と三角点のほかには、道標類があるくらい。一旦は、少し離れた場所に適当な高さの岩を見つけて腰を下ろしてみたものの、特段見るものもなくて手持ち無沙汰なので、休憩は短めで切り上げました。


雷岩に戻ってきたら、時間には余裕がタップリあるからと、好展望の爽快感を噛みしめつつ長居をしていこうと考えていました。しかし、ここで実際に過ごしてみると、あまり大きな岩塊ではないからか、風下側に比較的穏やかそうな場所を見つけても、冷たい風をなかなか避けきれません(風向きも一定ではないですし)。
それでも15分位は頑張っていてみたけれど、身体が冷える一方なので、先に下ってしまうことにしました。進行方向に富士山を眺めながら、唐松尾根を下り始めます。
急坂ではないにせよ、石ゴロで不安定な路面が続き、足を取られないよう注意しつつ、グングンと下ります。
しばらく下って樹林帯に入りかける頃には、いくらか道の傾斜が落ち着いてきました。
笹原に入ったのち、ほぼ平坦で(登り返しも少しあったような)穏やかな区間を挟みます。
その後は石ゴロ道ではなくなり勾配も緩やかで、あまり足元を気遣うことなく楽に下れるようになりました。
福ちゃん荘の建物が見えてきました。ここまで下れば風もさほど強くは吹かず、日なたでは暖かく過ごせます。
ということで建物前のベンチで少し足を休めましたが、ここではあまりすることもなく、長居はせずに先へ。


最後の下りは、このところ林道を歩くことが多かったので、今回は山道のほうを選んでみました。
笹原に続く穏やかな道を、気持ち良く歩きます。もう少し早く来て、カラマツの紅葉に当たっていたらなぁ。
途中に3回ほど登り返しがあって、林道ほどすんなりとは下れませんが、さほど大きな登りではありません。
15分ほどでロッヂ長兵衛が建つ上日川峠へ。帰りのバスにはまだ1時間半近くあって、ここでどう過ごそう?
上日川峠のバス停にはすでにバスがスタンバイ。でも乗車案内は発車の15分前くらいになってからでした。
行動食は一応持ってきていたけれど、時間がありすぎるのでロッヂ長兵衛で‥‥。
きのこ汁を注文。なんとこれが、コロナ禍以降で初の外食になりました。ほどよく身体が温まったことで、このあと外で過ごした1時間近い間も寒くならずに済み、この行動は大正解だったようです。
お腹を満たしたら、ロッヂ向かいのテント場が割と居心地が良かったのでしばらくマッタリしたり、周辺の遊歩道を散策したりしているうち、バスの時間が近付いてきたので、バス停にでき始めていた列に加わりました。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。