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愛宕山・夢見山・大笠山・大日影山 (後編) ~ 街歩き編 ~ [甲府近郊]

2022/12/03(土)

■第459回 : 愛宕山(423m)・大笠山(550m)・大日影山(734m) (後編)


 前編 では、4つの山を巡り終えて下山してきたところまでをお伝えしていました。
ここからはその続きで、武田神社をはじめ武田氏と所縁のあるいくつかの寺社等を訪れつつ、甲府駅まで歩いた様子をお伝えします。ただ、わざわざ記事を分けたにしては、私が寺社にさほど詳しくないため、さらっと流して書く程度にとどまってしまいそうですがご容赦下さい。


森の中から抜けて小さな橋を渡ると、左手には、武田神社に隣接する史跡公園をほど近くに見下ろせました。
  ※この写真は前編と重複しています
でもそちらに下る前に、登れば見晴らしが良くなりそうな階段が現れたので、そこを上がってみます。
すると竜華池の畔に出ました。農業用のため池が釣り堀にもなっているらしく、多くの釣り人の姿も。
振り返ると、甲府盆地を囲む山並みを、西側から南側にかけて広く眺めることができました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
西側の南アルプスは、この時間になると良く晴れていて、ようやく甲斐駒ヶ岳をスッキリと見られました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
南側に連なる身延線方向の山々もバッチリ。この方角は朝方からきれいに見えていましたが。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
一段高くなっていた竜華池の畔から史跡公園の前に下ると、今度はこの日登ってきた山々を見渡せるように。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。


武田氏の館跡とされ、復元された土塁などが見られる史跡公園を横切ると、その奥が武田神社です。
なお、Googleマップで「武田氏館跡 大手門東 史跡公園」となっているこの公園、現地ではどの入口にも名称を記した標識等が見当たらず、ネットでも公的な情報を探せなくて、それが正式な名称なのかは未だに良く分かりません。
武田神社の境内に入ると、結構な人出で賑わっていて、何の行事なのか着飾った家族連れの姿も目立ちます。
拝殿前も参拝者の列が途切れることがありませんでした。武田神社は祭神として武田信玄を祀って、躑躅ヶ崎館(武田氏館)の跡地に建てられている、大正時代に入ってからの1919年に創建された比較的新しい神社です。
広い境内は拝殿や社務所などが並ぶ一角を離れると自然豊かで、もう少し早く来れば紅葉も楽しめたのかも。
門前にはバス停があり、甲府駅まで路線バスでも戻れますが、直線距離で2km少々なので歩いてしまいます。
周回経路の関係でメインの参道をほとんど歩かなかったため、神橋は最後に外から見るだけになりました。鳥居には「祝七五三」の幕が掲げられていて、境内に着飾った家族連れが多かったのはそのためだったのかも。
振り返ると、門前から甲府駅へ一直線に延びる武田通り。でもこの道だと早く帰れる代わりに味気ないので‥‥


あちこち寄り道をすることにして、まずは近くの護國神社へ。武田神社から10分ほどでその一角に入ります。
参道に途中から入って、大きな鳥居を2本くぐります(正面側の入口にはもっと立派な鳥居があった模様)。
この山梨縣護國神社については、もちろん戦死者を祀るためのもので、武田氏と特段の繋がりはありません。
広い境内もこの時は参拝者が少なく、静かで落ち着いた佇まい。背後の森と良く調和した景色も印象的でした。


次の目的地には意外にも道案内が見当たらず、いい加減その場所が見えてきた頃に、やっと大きな道標が。
そこは武田信玄公の墓。全国に何箇所かある信玄公の墓の中でも、ここで遺体を火葬したといわれる場所で、火葬塚とも呼ばれます。周囲に住宅が建ち並び、関連の施設等が何もない中に、ひっそりと佇んでいました。
墓碑のまわりもこざっぱりとしていて、慎ましやかな印象でした。


次に立ち寄る大泉寺へ、信玄公の墓からの近道を画策したところ、行き止まりだった道の先が寺の境内に接していたのは思惑通りだっものの、境界には行き来を阻むようにバリケードが。それに沿って蓋のない排水溝が続いていたので、落下防止の意味合いが大きそうなバリケードでしたが、ここは通っても良かったものやら‥‥?
そこからは、すぐに大泉寺の本堂の前へ。1521年の創建と伝わる、武田信虎(信玄の父)の菩提寺で、奥の霊廟には信虎の墓があるほか、信虎・信玄・勝頼三代の肖像も安置されているとか。
一般的な観光ルートからは外れるのか、ほかに参拝する人もなく、私ひとりの境内に静かな時間が流れます。
境内に横手から入っていたので、参道を歩くのは参拝後に。この景色も趣があって心地良く感じられました。
歩いた参道を振り返ります。境内全体が豊かな緑に馴染んでいて風情豊か。ここは来てみて良かったです。
最後にくぐった総門は、少々変わった造りをしていました(これも振り返って撮ったもの)。
参道にはネコが1匹。とても人懐っこかった上に、私もなぜかネコ用の小袋おやつをたまたま持っていて‥‥
めいっぱい親睦を深めてしまうことに。おしゃべりなネコとは会話も弾んで、すっかり癒されました。
名残惜しい中、後ろ髪を引かれる思いで大泉寺を後にしましたが、でも相手は結構サッパリしていたみたい。


最後に訪れたのは八幡神社。甲府駅にかなり近付いて、完全に市街地に入った中に現れます。
八幡神社も、武田氏の時代から続く歴史があるようですが、現在の社殿の多くは戦後に再建されています(明治期にはすっかり荒廃していたものが大正期に一旦は再建されながら、それも昭和期の戦災で焼失したらしい)。
神楽殿は戦火を免れて、大正期の再建時の姿を留めているとか(外観は葺き替えなどされて小綺麗ですが)。
社殿手前の右手には、小さいながら中央に浮かぶ島に祠が祀られて橋まで架かる立派な池があります。
池畔には「夢見山伝説」の解説碑が。武田信虎が信玄誕生の夢を見たという故事に関わりのある池だそうな。


あとは駅へ向かうだけ。武田氏の名前は駅北側の地名にもなっていて、途中で渡る交差点名も「武田」でした。
甲府駅まで戻ってきました。最近では長い距離を歩いたほうだったかな(終盤は車道歩きに終始したけれど)。


タグ:甲府近郊
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