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日の出山・御岳山・大岳山 [奥多摩]

2012/01/28(土)

■第223回 : 日の出山(902m)・御岳山(929m)・大岳山(1267m)


さる23日の深夜には、東京で6年ぶりに積雪4センチを記録していて、奥多摩の山々もすっかり雪化粧しています。
最初に登った日の出山も、頂上部では雪が厚く積もっていたのですが、御岳山を越えるといよいよ一面の銀世界に変わって、大岳山はもう立派な雪山と化していました。
こんな日はさすがに山に入る人も少なめで、清閑な雪景色の凜とした空気と、まだ柔らかさの残る雪の感触を、存分に堪能してきました。

 累積標高差(登り):1460m / 距離:14.5km / 歩行時間:5時間10分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:6時間30分 

(往路)
古淵 07:02-07:23 八王子 07:26-07:36 立川
立川 07:45-08:16 武蔵五日市 08:32-08:49 松尾

(登山行程)
松尾バス停 08:50
滝本不動尊 09:05-09:15
日の出山  10:25-10:40
御岳山   11:25-11:35
大岳山荘前 12:55-13:00
大岳山   13:15-13:30
御岳山駅  14:55

(復路)
御岳山 15:00-15:06 滝本 = ケーブル下 15:23-15:31 御嶽
御嶽 15:41-16:29 立川 16:35-16:47 八王子
八王子 16:49-17:00 橋本 17:04-17:15 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

この日の当初の予定は、日の出山 ~ 御岳山 ~ 大塚山と、すぐお隣りどうしにあって高さもほぼ同じ3つの山を巡った後で、丹三郎へ下山して古里駅まで歩く、というもので、大岳山などに行くつもりはありませんでした。
慣れない雪道に多少は難儀すると予想されたので、そのくらいの標高帯と歩行距離が無難だろうと判断していたのです。

武蔵五日市駅から乗ったバスを、この松尾バス停で降りて歩き始めます。右側に写っている建物はトイレです。
登山口までの車道は、奥にある集落の生活道路となっているためか、きちんと除雪されていました。

滝本の登山口まで来ました。右前方の木段を登りますが、このあたりはアイスバーンが多かったです。
ということで、木段のすぐ先にあったこの滝本不動尊の境内で、軽アイゼンとスパッツを装着しました。

しかし、登山道は当面こんな具合で、思っていたよりも雪は少なく、アイスバーンもほとんどありません。
アイゼンを付けないほうが快適そうな場所のほうが多かったと思います。
こんなふうに、まともな雪道になるのは、かなり標高を上げてからのわずかな間だけでした。

いよいよ日の出山の頂上が近付いてきました。あとはこの木段を登るだけなのですが、この木段、かなり急なのです。

日の出山の頂上はすっかり雪景色となっていて、この景色を見ようと、30人くらいの登山者が登ってきていました。
日差しがあって風はなく、ベンチに腰掛けて休憩している最中も、ここでは比較的暖かく過ごせています。
三角点は、頭だけが顔を出していました。
東側を展望して見えていたのは、鷹ノ巣山のようです。手前左側の山の斜面にあるのは、御岳の御師集落。
こちらは大岳山。この時点では、当初の予定を変えるつもりはなく、まだそこに行くとは思っていません。
都心方面の展望は、霞んでいて今ひとつでした。

日の出山と御岳山を結ぶ道は、ほぼ平坦で歩きやすいこともあって、普段から歩く人が多い人気のコースです。
降雪後の4日間でも相当の人が歩いたと思われるので、圧雪されて歩きにくくなっているのを警戒していました。
ところが意外にも雪質は良好で、凍結もほとんどありません。アイゼンなしでも問題なく歩けそうなくらいでした。

御岳の集落内は、さすがに除雪が行き届いていて、道路に出たところでアイゼンを外しました。
武蔵御嶽神社の前まで来て、この大鳥居をくぐると、330段の石段が始まります。
武蔵御嶽神社の拝殿が見えてきました。拝殿のさらに奥にある玉垣内は、普段は自由参拝できるはずなのですが、この日は柵が閉じられていて入れないようでした。積雪のための措置でしょうか。
このため、この日は最後の石段を登った拝殿前が、御岳山の最高点となります。

時間が前後しますが、神社の石段の途中から分岐する大岳山方面への道を見ると、なんだかすごくいい状態です。
日の出山からここまでの道が良好だったことを思えば、大岳山へも楽に歩けるのかもしれません。
そこで、石段を登っている間に予定を変更して、大岳山まで行ってみることにしました。

期待した通り、大岳山への道にも凍結箇所やぬかるみが全く見られず、何の問題もなく歩けてしまいます。
低温が続いていて、日中に雪が融けないのが幸いしているのでしょう。降雪直後の雪質が良く保たれているようです。
この4日間に歩いた人の数もさほど多くないのか、踏み固められてアイスバーンになっている箇所もありませんでした。

結局、アイゼンすら付けないままで、ロックガーデン最上流部への分岐点まで普通に歩けてしまいます。
もしもこの先で道の状況が変わるようならば、ロックガーデンを回って御岳山に戻ることも考えていたのですが、大岳山方面の道は引き続き良好なようです。
そこで、この東屋の中で再度軽アイゼンを装着して、いざ大岳山へ向かいます。
もう完全な雪道です。キュッキュッと音を鳴らしながら、柔らかな雪を踏みしめていきます。楽しくてしょうがない。
かなり歩いて、ようやく大岳山が見えてきました。まだ相当な高度差があります。
頂上直下にある大岳神社の前まで来ました。ここからは急登となって、岩場も断続的に現れます。
無雪期ならば難しくない箇所なのですが、雪が付いてどうなっているかが大いに不安です。

急な岩場ではフラットな足場がなく、傾いた地面に足を置くことが度々あって、軽アイゼンでは少々心許なかったです。
実は復路の下りでは、珍しくストックを使ったのですが、それでも冷や冷やモノでした。
柔らかい雪質をとどめていたことで、軽アイゼンの鈍い爪でも地面を良く捉えてくれて、結果的には無事に通過できたものの、もっと地面が固まっていたら、軽アイゼンではアウトだったでしょう。

大岳山の頂上では、15人ほどの登山者が休憩中でした。少し遅めの到着となったので、人数のピークは過ぎていた模様。
皆さん雪の上にシートを敷いて休憩していますが、こちらは予定外の行動中で、そういった準備もありません。
一応レインパンツを履いているのですが、とはいえ雪の上に腰を下ろすと冷たいので、仕方なく立ったままで休憩です。
中央にうっすらと富士山が見えていました。
富士山のすぐ手前が、権現山に端を発する尾根で、その手前が笹尾根、そのさらに手前は浅間嶺に至る浅間尾根です。

復路は、頂上直下の急な岩場を慎重に下り終えれば、あとはずっと緩斜面が続く快適な雪道となります。
フカフカの雪の上を滑るようにして下るのがこれまた楽しく、スピードが出るので、帰りはあっという間でした。
武蔵御嶽神社の大鳥居前まで戻ってきました。帰りは御岳山をスルーして、このままケーブルカーの駅へ向かいます。

ケーブルカーの御岳山駅。建物の中に入ると、ストーブが焚かれていて暖かく、ホッとしました。
少し遅めの下山となったからか、ケーブルカーの乗客も少なくて、前から2列目の準展望席が取れました。

タグ:奥多摩
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