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今年もライトアップされた大山の紅葉へ [丹沢]

2014/11/23(日・祝)

■第294回 : 大山の紅葉ライトアップ (頂上には行けず)


毎年この時期の恒例となりつつありますが、夜間にライトアップされる紅葉を見に、大山に出掛けてきました。

ただ今年は、何故か人出が極端に多過ぎて、大山へ向かうバスに2時間待ちという長蛇の列ができていて仰天。
そのバスに乗るのを断念し、歩くルートを変更したことで、頂上への登頂も諦めざるを得なくなる始末でした。
お目当ての紅葉も、なんとか見頃の終盤に間に合ったものの、とくかく混雑が酷くて落ち着いて楽しめません。
そして、夜になったら少しは人が減るかと思いきや、帰りのバスではキッチリと2時間待たされてしまいます。
そもそも消化不良に終わったところに、余計な疲労感まで加わり、どうにも後味がスッキリしない1日でした。

 累積標高差(登り):714m / 距離:6.7km / 歩行時間:2時間15分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:2時間40分 

(往路)
南警察署前 12:16-12:26(遅延12:36-12:47) 相模大野
相模大野 12:52-13:11 伊勢原 13:45-14:08 日向薬師

(登山行程)
日向薬師バス停 14:15
九十九曲終点  15:20-15:25
見晴台     15:40-16:20
阿夫利神社下社 16:40-17:15
大山寺     17:30-17:40
こま参道(15段目付近) 17:55
大山ケーブルバス停  20:00

(復路)
大山ケーブル 20:10-20:30 伊勢原 20:36-20:55 相模大野
相模大野 21:05-21:15 南警察署前


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

お目当てが夜の紅葉なので、いつものように、お昼頃からゆっくりと出掛けます。
自宅最寄りのバス停からは、大山がかなり霞んで見えていて、よく晴れている割に、頂上からの展望には期待できないのかも、と思ったのですが、まさか現地が頂上に行くのを断念させられる状況になっていようとは。。。

小田急線を伊勢原駅で降りて、改札口を出ようとした時、見えてきたその向こうの景色に目を疑いました。
そこにあったのはバス待ちの列で、北口バス乗り場から橋上駅舎の中へと入り込んだ長い列が、なんと反対側の南口の外にまで達していたのです。誘導員の話によると、現地の細い道が駐車待ちのマイカーで大渋滞して、せっかく増便したバスも思うように進めず、なかなか戻ってこないとのことでした。

元々出掛ける時間が遅かったので、待ち時間が1時間半~2時間ほどと聞いて、とても待つ気にはなれません。
そこで登るルートを急遽変更、ガラガラだった日向薬師行きに乗って、終点までやってきました。
時間はすでに午後2時を過ぎています。予定よりも遅い時間に、予定よりも遠くて標高も低い地点から歩き始めることになったため、明るいうちに大山の頂上に着けないことが確定し、登頂は断念せざるを得ませんでした。


日向薬師バス停から、車道を緩やかに登っていくと、左手には三重塔がある浄発願寺が見えてきました。
25分ほどで登山口に到着して、ここから本格的な登りとなる山道に入ります。
九十九折りが続く山道を40分ほど黙々と登り続けた頃、ようやく尾根に乗り上げました。
大山の頂上には行かなくなり、この日の最高点が見晴台になったのですが、ここまで来ればもう見晴台まで登ったも同然ですし、まだ時間が早くて急ぐ必要もないので、倒木のベンチに腰掛けて5分ほど休憩していきます。


見晴台に着きました。見晴台の先に見えているのが、頂上まで登るつもりだった大山です。
ここには、暗くなる頃に下ってくる予定だったのですが、頂上への行程を省略したことで、着くのが早過ぎてしまいました。まだ明るい時間なので、休んでいる登山者が大勢いますし、大山からも次々と人が下ってきます。
紅葉のライトアップが始まるのはもう少し後なので、いつものように、ここで時間調整していきます。
東側の都心方向を見て過ごしていると、40分ほど経った頃、ようやく空が暮れてきました。
本当は暗くなるまで待ちたかったのですが、さすがにベンチに腰掛けたまま40分もじっとしていると冷えてきました。身体を動かしたほうが良さそうなので、少し早いけれど阿夫利神社下社に向かってしまうことにします。


見晴台と下社を結ぶコースを歩くのは1年ぶりですが、その間に道の様子が豹変していました。
道が細い見晴台から二重滝までの区間で、このように谷側にずっと転落防止柵が付けられていたほか、たびたび崩落が繰り返されていた箇所には頑丈な橋が設置されて、斜面に沿って歩かずに済むようになっていたのです。
こうなると、もう山道を歩いているというよりも、観光地の遊歩道を歩いている感覚になってしまいます。


まだ少し明るさも残る時間に、阿夫利神社下社に到着しました。
(この写真は明るく撮れ過ぎで、実際にはもっと暗く、篝火がひときわ明るく焚かれている、という印象です)
この景色が夜景に変わるのを、篝火に当たって暖を取りながら待つことにします。
紅葉は終盤と聞いていましたが、まだまだ楽しめました。
街に明かりが灯り始めました。どこまでが陸地で、どこからが海なのかが、良く分かる眺めです。
頂上への登山口周辺のモミジは、見納めが近い色でした。
いよいよ夜の帳が下りてきました。ライトアップされた紅葉越しの夜景がきれいです。
4枚前の写真のモミジを階段横からアップで写したら、阿夫利神社下社を後にして、大山寺へ向かいます。


要所要所に照明が設置されているとはいえ、しばしば真っ暗になる箇所もある女坂を、ヘッドライト装着で下ります。この日は夜になっても参道の混雑が収まらず、暗い中でも女坂を登り下りする人の列が途絶えません。夜の山道に不慣れな人も多いため、しばしば渋滞に追いついてしまい、心地良いペースでは歩けませんでした。
ケーブルカーにも長い行列ができていたので、乗るのを諦めて無理に歩いた人も少なくなかったのでしょう。

大山寺に着くと、ここも例年にない人出で、本堂周辺では満足に写真が撮れず、奥の鐘楼まで回ってきました。
大山寺の紅葉は、ほぼ最盛期と言えたのではないかと思います。
大山の紅葉の代名詞的な、大山寺本堂前の石段です。モミジだけは例年と変わらず、とってもきれい。
でも人が多過ぎて、いかんせん紅葉を楽しむ雰囲気ではないのが残念です。
ライトアップされた紅葉って、もっと静かな場所で見れば趣深くて優美なものだと思うのですが、人混みに揉まれながらでは、とてもそんな情緒に浸ることなど不可能でした。
最初に来た年は、こんな混雑はなかったのに、紅葉のライトアップも10年目を迎えて、それだけ広く知られてきたということなのでしょう。私のように、静かな場所を好む人が来る場所ではなくなってしまったようです。
最後に石段を下から見上げて撮ったら、あとはバス停を目指して下るだけです。


ところがバス停の遙か手前、まだ「こま参道」の中間点付近(15段目あたり)なのに、早くも行列に遭遇です。
恐れていたバス待ちの列が、こんなところまで伸びてきていたのでした。夜になれば少しは人が減るかなと淡い期待を抱いていたのでしたが、そんなことは全然なかったようです。
しかもこの列、なかなか前へ進みません。バス停までの残り400~500mほどを詰めるのに2時間以上もかかって、6時前には下って来ていたというのに、バスに乗れた時にはなんと、8時を過ぎていました。ヤレヤレ。

今回の大山の状況には考えさせられてしまったので、詳細ページ の末尾に少々思うところを書いています。
この時期の紅葉を見に来ることは、もう当分ない気がしますが、次に来た時には状況が変わっているだろうか。

タグ:丹沢
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