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千代田アルプス [茨城]

2018/01/20(土)

■第373回 : 千代田アルプス(剣ヶ峰(370m)・浅間山(344m))


今回の行先は茨城県の千代田アルプス、と書いたところで、通じる人なんてほとんどいないでしょう。
筑波山から南東に続く山並みが、その末端で最後に関東平野へ向けて落ち込むあたりにある、標高300m前後の山々が連なるエリアです。割と最近になって整備された様子で、少しずつ増えてきた記事を見て行って来ました。
そんな無名のコースながらも、稜線上に雑木林が主体の心地良い景色が続いていたのが好印象でしたし、傾斜がずっと緩やかで大きな登り下りのない登山道も実に歩きやすく、とても気持ちの良い山歩きを楽しめています。

(往路)
古淵 05:15-05:19 町田 05:42-06:17 新宿
新宿 06:23-06:43 日暮里 06:54-07:57 土浦
土浦 08:15-08:38 上佐谷

(登山行程)
上佐谷バス停     08:45
雪入ふれあいの里公園 09:20-09:25
剣ヶ峰        10:05-10:15
雪入山        10:20
あきば峠       10:35
浅間山        11:00-11:10
御野立所(権現山)   11:55-12:00
上志筑バス停     12:15

(復路)
上志筑 12:52-13:30 土浦 14:00-14:54 日暮里
日暮里 14:56-15:17 新宿 15:20-15:55 相模大野
相模大野 16:08-16:23 市営斎場入口


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

土浦駅で路線バスに乗り換えて、上佐谷バス停で下車します。バスを降りる少し前から、弱い霧雨のようなものが舞っていましたが、元々降水確率は20%と低く、空もさほど暗くはないので、予定通りに登山を開始します。
歩き始めると、早速千代田アルプスが姿を現しました。見えてきた稜線を、このあと左から右へと縦走します。
なお、かすみがうら市が作成したハイキングコースの案内マップでは、この稜線を巡るコースの名前は「雪入しぜんの道」となっていて、「千代田アルプス」というのは地元のボランティアの命名による通称のようです。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

雪入の集落内からは道順が少し難しくなりますが、「峯コース」の道案内に従って、細い路地を進みます。
人家の間を抜けると、畑の中を進むようになります。霧雨は、このあたりまでにすっかり止んだようでした。
道はやがて山道に変わり、ここから本格的な登り坂が始まります。
でも最初に山道を歩く区間は短くて、ほどなく車道に上がりました。
車道を少し歩くと、すぐに雪入ふれあいの里公園の建物が現れます。
雪入ふれあいの里公園にはハイカー向けの野外トイレがあり、休憩がてら利用させて頂きます。真冬の寒さに加えてスッキリしない空模様で人出が鈍いのか、少なくとも建物の外には全く人気(ひとけ)がありませんでした。

雪入ふれあいの里公園の建物の奥から、いよいよ登山道に入るかと思ったら‥‥。
その先も車が通れそうな道が続き、こんなヘアピンカーブを何度も繰り返しながら、緩やかに登っていきます。
車道を終点まで登って、かつて採石場だったらしい平坦地に着きました。最初に展望広場の前に出ますが、周囲の樹木が整備された当時よりも伸びてしまったのか、あまりスッキリとした眺めはありませんでした。

平坦地には、そのほかに3つの池があって、まず目の前に現れるのが「風の池」でした。
3つの池の中ではこの「風の池」がたぶん一番広くて、水面には多くの水鳥が見られました。
左に進むと、次に現れるのは「花の池」。小さな池は全面的に赤い水草に覆われて、水面が赤一色ですし、鳥が全くいないようで静かです。池の畔に遊歩道があるのが見えたので、そちらに向かってみましたが‥‥。
水面が上がったのか、遊歩道は一部が水没している上、そこへの階段も壊れかけています。強引に下りると足が水に浸かり、バランスを崩せば池に転落するので、ここはロープなどで立入を制限するほうがよろしいのでは?
さらに奥へ進むと、今度は「鳥の池」が現れましたが、こちらは壁と草藪に阻まれて、水面が良く見えません。
上の写真で壁のような物がない右側は、背の高い草が一帯に繁茂して、どこからも水面は見られないようです。
ここは「鳥の池」なので、鳥のことを第一に考えて、壁の窓から静かに観察しよう、ということなのでしょう。

「鳥の池」の先にあった「芝生広場」は、草がボーボーに伸び放題で「芝生広場」の標識も埋もれかけているなど、そこが芝生広場であることが放棄されて久しい様子でした。そんな芝生広場を見送った先で、さらに奥へと続く細い道とともに「剣ヶ峰」への道標を発見します。この先のコースは「雪入しぜんの道」の案内マップに全く記載がないので、一般的なコースではなさそうなのですが、幸いにきちんと整備されているようでした。
その道は少しの間「鳥の池」の畔を進みます。なんだ、ここまで来れば普通に「鳥の池」が見られるんじゃん。
ほどなく道は平坦地の端に達して、いよいよ、いかにも登山道らしい登り坂が始まりました。

登山道はのっけから、補助ロープが下がる急斜面に取り付きます。
少し登ると、すぐに「風の池展望台」への道が分岐したので、そこに入ってみます。
すると、ほんの数秒で開けた地点に出て、そこから見てきたばかりの3つの池を見下ろせました。
  ※下の写真にマウスを乗せると池や山の名前をガイド表示します。
登山道に戻ると、その後も補助ロープが下がる厳しい急登が続きます。
ロープ場の長いことといったら。それもそのはず、地形図を見ると、この斜面には普通の等高線が描かれず、崖記号になっているのでした。どうりで急な訳です。
長かったロープ場が終わった先も、それなりに急な斜面が続いて、登りはまだしも、もし下るのであれば足下にかなり気を遣ったことでしょう。ネイチャーセンターがあり駐車場も完備の「雪入ふれあいの里公園」という、この山域の中心的施設を拠点にできて、かつ稜線に最短距離で上がれるコースなのに、「雪入しぜんの道」の案内マップに載っていないのは、急坂続きの道が山歩きに慣れていない人には厳しいからなのではと感じました。
ようやく急坂が緩んで広い道に合流し、そこから木段の道に変わると、もう稜線はすぐ上にありました。

稜線に上がった地点がちょうど剣ヶ峰で、「剣ヶ峰広場」の標識がありました。ただ、ここは山頂と言えるほどの顕著なピークではなく、この稜線の最高点も南西側に400mほど歩いた所です。でもそこには電波施設があるだけで、特に山名も付いていないようなので、そこには向かわず、ここをこの日の最高点とすることにしました。
この剣ヶ峰は標高が明確ではありません。「雪入しぜんの道」の案内マップでは360mとなっていますが、帰宅後にGPSの軌跡を確認したところ370m圏に入っていたので、この記録では370mとして扱うことにします。
剣ヶ峰では南東側が開けていて、地元の方の作成による展望イラストが掲示されていました。
曇り空の下で、剣ヶ峰からは霞ヶ浦を眺められた程度でしたが、その先には太平洋が広がっていたのでしょう。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

剣ヶ峰から尾根を北東へ進むと、雑木林に覆われた稜線になだらかな道が続いて、とても良い雰囲気です。
5分ほどで着いた、すぐお隣のピークが雪入山でした。
ほとんど展望のないピークですし、剣ヶ峰で休んでいたばかりなので、雪入山は通り過ぎるだけになりました。

それにしても気持ちの良い尾根道です。一貫して緩やかな傾斜の道が続くので、歩きやすくて快適でした。
唐突に右手が開けた地点が現れて、一体なんだろうと思ったら‥‥。
この標識に「パラグライダー離陸場跡」と書かれていました。

ほとんど前触れもなく、急に目の前に車道が現れました。あきば峠です。
車道に下りて北側を向くと、加波山や足尾山などが眺められました。
  ※下の写真にマウスを乗せると山名ガイドを表示します。
車道を横切って、正面にある登山道の続きに入ったらすぐの所にあったのが‥‥。
「振り返れば筑波山」というこの標識です。
言われた通りにそこで振り返ってみたら、確かに筑波山が見えていました。

あきば峠から緩やかに登り返すとすぐ、筑波山を眺められる「黒文字平」という地点に出ました。ここではMTBの3人が休憩中。バス停以来全く人の姿を見ていなかったので、彼らがこの日初めて会う人となっています。
黒文字平から眺めた筑波山です。比較的見慣れているのとは反対側から見る姿が新鮮でした。
登山道は相変わらず穏やかですし、雑木が主体の好ましい林相もずっと続いています。
稜線上では、左右に下る道などがたびたび分岐しますが、どの分岐点でも道案内はしっかりとしていました。

浅間山への分岐点まで来ました。広い道は浅間山を巻いて緩やかなまま進みますが、浅間山はこの山域で唯一と言える、しっかりと尖った頂を持つ堂々としたピークなので、ここはきっちり登って行こうと思います。
浅間山への登りです。そこそこ急な斜面を、全くジグザグを描かずに直登するので、かなりの急坂です。
先程の分岐点から頂上までの間ずっと、登山道の両脇には杉の木が整然と並んでいて、登山道というよりも参道の雰囲気です。きっと古くから信仰の対象として登られていた山なのでしょう。
浅間山の頂上には浅間神社の祠が祀られていました。奥にある建物はテレビ放送の中継所です。
無粋な建物が入らないよう、TVの中継所の側から写してみました。そこそこの広さがある山頂で(中継所がなければもっと広かったはず)、東西両側の展望を楽しめる場所にはベンチも置かれています。
浅間山からの西側の展望です。筑波山や、筑波山から南に延びる尾根上の山々が見えていたほか、左のほうには、歩いてきた千代田アルプスの稜線も見えていました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

浅間山からは、登ってきたのとは別の道を下って、先程までのコースに復帰します。こちらの道は、登ったほうの杉並木の道ほど急ではなく、距離も短かったように思います。
先程までのコースに下った地点は変則的な十字路になっていて、三ツ石森林公園へ下る道が分かれています。「雪入しぜんの道」のマップも案内しているその道は、道幅が広くていかにも良く歩かれていそうでした。
一方、そのまま尾根を進むコースも良く踏まれていて、雰囲気の良い木立と緩やかで歩きやすい道が続きます。
標高の低さから、快適さを重視して真冬に出掛けてきたのでしたが、この林相ならば新緑や紅葉も素敵な感じになりそうなので、このエリアの適期は春や秋なのかもしれません。季節を変えてまた来てみたいと思いました。
谷津への下山路も明瞭で、ちょうどそこを登ってきた単独行の男性が、この日出会った唯一のハイカーでした。

ほどなく、閑居山大師に下る道が分岐します。百体摩崖仏など見所が多そうで、ここから下るかどうか計画時にかなり迷ったのですが、もう少し山道を長く歩きたいという思いが勝ったので、引き続き尾根伝いに進みます。
閑居山大師への道を見送った先に、弘法石への道が分かれたので入ってみます。分岐点からほんの数秒ですぐに現れた弘法石は、これといった特徴もなく、名前を記した標識があるだけで由緒とかも分かりませんでした。
弘法石から元の道に戻ると、その先に道が深く抉られた区間があって、足元に少し注意が必要でした。でも、剣ヶ峰から先の長いコース中、歩きにくかった箇所はここだけで、心地良い尾根歩きを満喫できたと思います。
浅間山から先は、ほぼ下る一方の道になっていて標高を落としていくばかり。しまいには100mそこそこの標高になりますが、それでも一丁前に尾根道らしい雰囲気がちゃんと感じられたりしました。

その後、小さなアップダウンが続くようになると、ほどなく99.3mの三角点を通過します。これまでに見たほぼ全ての参考資料が、権現山の標高としてこの三角点の標高と同じ値を採用しているので、てっきりここが権現山の頂上になっているものと思っていたら、ただ三角点がポツンと埋まっているだけで、山の頂上を示すような物が何もないばかりか、ほとんど誰からも顧みられていない地点のように感じました。しかも、山の頂上だと言えるほど盛り上がった地点でもなかったので、この記録ではこの三角点と権現山とを区別して扱うことにします。
三角点を過ぎて下って行くと、間もなく前方に御野立所が見えてきました。昭和4年の陸軍特別大演習の折に昭和天皇が統監された場所とあり、さほど歴史の古いものではないので、あまり興味は湧きませんでしたけれど。
御野立所の石碑が立っているのが権現山だと、どの資料も口を揃えて言っている上に、山名の由来だとされる権現社の祠も、この石碑の傍らに祀られていたので、この記録ではここを権現山とします。先程の三角点からそう離れておらず、大きな目で見ればほぼ同じ場所ですが、標高には明らかな差があって85mほどになるようです。
石碑が立つ場所は見晴らしが良好でしたが、なにしろ標高が低くて、目を見張るほどの展望ではなかったです。

御野立所(権現山)から軽く下るとすぐに車道に出て、あとはバス停までのんびり歩いても10分ほどでした。
上志筑バス停には、土浦駅行のほか石岡駅行のバスも来ます。土浦駅行に乗るには少し時間があったので‥‥。
すぐ近くにあったセイコーマートへ。神奈川県民にはほとんど馴染みがありませんが、店頭で弁当や総菜類などを調理するホットシェフというのが好評らしいコンビニで、まさに上志筑店がその対応店舗だったのです。楽しみに購入してみたカツカレーは、決して特別なクオリティーではなかったけれど、レンジでチンする作り置きの弁当類と比べると明らかに別格で、それなりに満足できる食べ心地でした。ただひとつアテが外れたのが、イートインがなくて外で食べるしかなかったことです。一応はその事態も想定して、携帯チェアをザックに入れていたので、駐車場の一角に適当なスペースを見つけて食べられましたが、風が強かったりしたら厳しかったかも。
最後に少し時間が余ったので、セイコーマートの裏手に回って、先程まで歩いていた山並みを振り返りました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

タグ:茨城
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