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自転車行で津久井湖へ [雑感]

2020/04/15(水)

自転車行で津久井湖へ

前回の記事で、感染リスクを低く抑えての山行を模索したいと書いていたのですが、緊急事態宣言が発令され外出の自粛が要請される事態となってしまって、そんなことは一旦棚上げせざるを得なくなりました。
そうでなくても、これだけ感染が広まっては、もはや自分自身が無症状の感染者である可能性を念頭に置いて動くしかなく、その場合に他人に伝染してしまいかねない行動は避ける以外の選択肢がなくなっていたのです。

そこで、遠出を控えるようにし、以前から日課のようにしていた、近所の公園での階段道の登り下りや、川沿いの遊歩道でのジョギングを続けていたのですが、それが緊急事態宣言の発令後は少々困ったことになりました。
というのも、公園は人が増えてしまい、特に日中などは休校中の子供たちが集団で遊び回っていますし、ジョギングで訪れていた境川沿いの遊歩道も、歩く人の数が以前の倍くらいになったのです。それどころか、公園への途中で通る、以前はすれ違う人も稀だった、何でもない森の中の小道ですら、頻繁に人に会うようになる始末。
(ちなみに呼吸が荒くなるジョギングは、すれ違う人にとってあまり気持ちの良いものではなさそうなので、人が増えてからは私自身は遠慮して歩くだけにとどめています)

こんな状況なら、歩くよりも自転車で走るほうが、他人との接触を少なくできそうなので(誰かとすれ違っても一瞬ですみますし)、今回は自転車で出掛けることにしてみました。自転車だと、近場をちょっと走った程度ではあまり身体を動かしたことになりそうもないのが難点で、少しばかり遠出をすることにはなりましたが‥‥。

下図がこの日、お散歩代わりのサイクリングとして計画したコースの概要です。
移動が相模原市内(下図の赤枠内)で完結するようにした上で、現在住んでいる南区から、中央区を経て、登山でたびたび訪れた丹沢や奥高尾の山々が連なる緑区へと、3つの区を縦断する片道約14kmの行程としました。
目標とする地点は、
  1.川尻八幡宮
  2.コピオ相模原インター(ショッピングモールですが買物が目的ではありません)
の2つで、その上でさらに余力があれば、少し先の津久井湖まで足を延ばそうと思っていました。
ちなみに、乗るのが普段買物で使っているママチャリにつき、傾斜がきつかったり長く続いたりする坂があると大変なので、土地の起伏や実際に自転車が通行できる道の様子などを地形図やGoogleマップのストリートビューで確認し、なるべく平坦に近い道を選びつつ、かつ走行距離も抑えられるよう、事前に検討を重ねました。


まずは普段からよく来ているスーパーで食料を調達。ここには帰りにも寄って、いつもの買物をする予定です。
その後、基本的には国道16号線沿いを北上するのですが、このあたりの国道には歩道の狭い区間があってあまり安全ではないので、当面はすぐ西側を並走する細い道を走ります。信号がない分、むしろ国道より快適かも。
鹿沼台交差点の手前まで来たら、国道16号線へ。
というのも、鹿沼台交差点から先は、自動車・自転車・歩行者それぞれに専用レーンが整備されているのです。
赤茶色で舗装されているのが自転車専用レーン。ここからは快適に走れます。
30分ほど走ると、市役所や市民会館など相模原市の中心的な施設が建ち並ぶ通りを左に見送ります。普段、ちょっとした用事の際に自転車を走らせて来る気になれるのは、せいぜいこのあたりまでですね。
国道16号線も、市の中心部のあたりはきれいな並木道です。
自転車専用レーンは清新交差点で終わりますが、その先も歩道が広い状態が続いて、走りやすかったです。


JR相模線との立体交差が迫りました。ここは事前にストリートビューで確認した通り、一旦側道を進んで‥‥。
線路の手前の階段で跨線橋へ。でも橋の上からは、すぐ南側に踏切が見えたので、帰路はそこを通ろうかな。
JR相模線との立体交差を過ぎると、すぐに今度は橋本五差路の立体交差が迫ります。
国道16号線を走るのは橋本五差路までで、この先は愛川方面と案内されている県道63号線の方向に進みます。
橋本五差路は自転車では地上を横断できず、地下道に入ることになります(これも事前に予習済み)。
地上が五差路だけに、地下道もちょっとした迷路のようでしたが、案内図があったお陰で迷わずに済みました。


橋本五差路から先は、津久井広域道路をしばらく進みます。交通量が多くて大型車の通行も目立つ道なのに、途中には歩道が未整備の区間が一部に残っていて、自転車や歩行者にとって安全とは言い難い状況でした。
走り始めて1時間ほど経った頃、道路の右側に神奈中バスの峡の原車庫が現れました。こんな所にあったのか。
二本松小学校前のY字分岐まで来ました。今回の目標地点のうち、「2.コピオ相模原インター」はこのまま広域道路を直進ですが(このため帰路は直進方向からここに戻って来ます)、まずは「1.川尻八幡宮」に向かうべく、ここから右の道に入って、しばらくは細い道を進みます。


その後に立ち寄った原宿公園には、トイレがあることを予め確認済みでした。最初の目的地に結構近付いていますが、かれこれもう1時間以上漕ぎ続けていたので、トイレ休憩を兼ねてここでひと休みしていきます。
原宿公園はグラウンドが主体の運動公園のようですね。グラウンドの先に見渡せた丹沢の山々が雪化粧していたので、一昨日に降った雨が、山の上では雪だったのでしょう。
原宿公園から見渡せた丹沢の山々です。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
最高峰の蛭ヶ岳をはじめ、丹沢の核心部をアップで。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。


国道413号線を渡った先に、最初の目的地である川尻八幡宮の一の鳥居がありました。八幡宮まではまだ約1kmほどあって、長い参道が往時の繁栄ぶりを偲ばせます。昔は松並木が続く道だったとか。
ここまで立体交差の箇所を除けばほぼずっと平坦で、坂らしい坂は全くなかったのですが、参道の途中からは、この日初めてペダルを漕ぐ足に負担を感じるような坂道となりました。ここはまだ傾斜が緩やかでしたけれど。
八幡宮前交差点まで来ました。自宅から1時間15分ほどで(休憩は除きました)、最初の目的地に到着です。


駐車場に自転車を停めたら、二の鳥居をくぐって川尻八幡宮の境内へ。この時参拝者は私だけだったようです。
境内も広くて、もう少し参道が続きます。
三の鳥居をくぐると社務所前の広場に出て、奥に拝殿が見えてきました。
拝殿です。川尻八幡宮は1525年の創建と伝わる歴史ある神社で、地域の鎮守社として信仰を集めてきました。今でも「城山夏まつり」として開かれる8月の夏祭りは、神輿や山車が地区内を練り歩く盛大なものらしい。
拝殿の前にはご神木の椎の木があって、樹齢は500年以上とのこと。
境内にはほかにも、明治時代の神社合祀令で統合された神社が数多く祀られていて、こちらは天満宮です。
神社の裏手には鎮守の森が広がっていて、厳かな雰囲気に包まれていました、右端に写っているのはホソバタブの古木で、これも樹齢は推定450年とされています。森の一角には七世紀前半の古墳とされる石室も見られるなど、古代より聖域として信仰の場とされていたらしい様子が窺えました。


川尻八幡宮での参拝を終えたら、県道48号線を南へ。次の目的地までは、この道をほぼ道なりに進むだけです。
10分もかからずに、2番目の目的地、コピオ相模原インターに到着です。ここはショッピングモールですが、買物が目的ではなくあることを確認しに来ただけなので、建物内には入らず、滞在時間もわずかでした。
ここまでは目論見通りに坂道が少なくて、想定以上に余力があったので、津久井湖まで足を延ばすことにしました。コピオ相模原インターのすぐ裏手で県道508号線に入ったら、先程と同様、ほぼ道なりに進むだけです。


すると、その先は時々坂道を交えながら、それでも10分ほどで津久井湖畔の津久井湖城山公園に到着しました。帰路はここから自宅まで寄り道せずに直行していて、その走行距離は約14.5km、常識的には電車とバスを乗り継いで来るような場所ですが、自転車でも片道1時間半かからずに来られると分かったのは思わぬ収穫でした。
駐輪場に自転車を停めたら、湖畔へ下る遊歩道へ。お昼時だったからか、家族連れを多く見掛けました。
「水の苑地」と銘打っているだけあって、公園の中心には人工的な滝や噴水を配した大きな広場があります。
上段の噴水(茶色く見えるあたり)はこの時期はお休みですが、中段の滝はちゃんと水が流れていて‥‥。
こんな感じに。面白いのは、滝の真下に通路があって、水しぶきを浴びつつ歩けるようになっていたことで(この写真もそこに人が写っているのに、縮小したら分かりにくくなりました)、夏ならかなり涼めそうですね。
広場の先には、もちろん津久井湖が広がっています。
湖畔のテラスでランチタイム。
テラスからは、上流方向の山々も眺められました。
上の写真の真ん中あたりで遠くに見えていたのは、大菩薩あたりの山々でした。そちらも一部は雪化粧ですね。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
対岸には「花の苑地」があって、そこにも人々の姿があり、左上には津久井城山がそびえています。今から歩いて行っても、1時間もあれば登り下りして戻って来られそうですが、今回は控えました(別に現在の時世を鑑みてのことではなく、今回は自転車で往復する体力負荷がどの程度になるのかを単純に見たかったからです)。


津久井湖城山公園を後にしたら、帰途に就きます。10分ほどで、コピオ相模原インターの裏手を通過しました。
さらに5分ほどで、見覚えのある二本松小学校前のY字分岐まで戻ってきました。ここから先は、ほぼ往路と同じ道のりを引き返すだけになるので、この記事も以降は省略します。
往路と変えたのは、JR相模線を跨線橋で渡らずに、南橋本駅そばのこの踏切を通るようにしたことだけでした。
帰宅後しばらく経って、なんだかヒリヒリするなぁ、と思って見てみたら、両手の甲だけが日焼けしていました。翌日には気にならなくなる程度の軽微なものでしたが、今後の自転車行ではグローブを着用するとしよう。


さて、自転車行を終えてみて感じたのは、やはり自転車で走っている間は、他人との接触が極めて少なくて済む、ということでした(というか、ほとんど「無い」に等しい程度だったのではないでしょうか)。
津久井湖城山公園ではそこそこの人出があったものの、広い公園ゆえに他人との接近を避ける歩き方が可能で、結果的には普段している近所の公園での散歩よりも、感染リスク(双方向とも)が低かったと感じています。

冒頭に書いた通り、歩ける距離にある近所の公園は少々人が多くて落ち着かないので(住宅街や団地に囲まれた立地上仕方なさそう)、時にはもっと広い公園に運動の場を移せればと考えていたところでした。
とはいえ、私用で公共交通機関を利用して出掛けるのは慎まなければなりませんが、自転車での移動によって、これまで近所の公園に限っていた散歩のレパートリーを少し広げるくらいは、許容される範疇かなと思います。せいぜいママチャリで動ける距離ですから、普段全く関わりのない地域にまで脅威を与えることもないですし。

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