SSブログ

谷戸池公園・長池公園・尾根緑道 [東京・神奈川(平野部)]

2020/04/23(木)

■第428回 : 谷戸池公園・長池公園・尾根緑道


この日は、いつも混雑している近所の公園での散歩を避けようと、自転車で少し離れた公園まで出掛けてきました。その公園を起点にそれなりの距離を歩いていて、カメラを持っていたので写真も撮りましたし、登山っぽい記事は当分ネタ切れが続きそうでもあるので、山の要素はほぼないに等しいですが、一応記事にしてみました。

 累積標高差(登り):293m / 距離:11.6km / 歩行時間:2時間55分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
自宅-自転車移動(約7.2km)-谷戸池公園

(登山行程)
谷戸池公園     11:35
小山田1号遺跡   11:45
神明神社      11:50
小山田バス停    12:00
鶴見川源流の泉   12:10
長池公園      13:05-13:10 (円形ステージ上)
小山長池トンネル上 13:35
種入バス停     14:00
尾根緑道東端    14:20
谷戸池公園     14:35

(復路)
谷戸池公園-自転車移動(約7.2km)-自宅


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

訪れたのは、自転車で自宅から約30分の谷戸池公園。あまり近所とは言えませんが、自宅周辺にあるのは小さな公園ばかりで(だから混むのでしょう)、満足に身体を動かすには同じ所をグルグル回るしかなく、それなりの距離を歩くには、東西南北どの方角を探しても、このくらい移動しないと適当な場所が見からなかったのです。
谷戸池公園の中はコースの最後に回ることにして、自転車を停めたら早速出発です。


はじめは小山田桜台の団地の中を抜けていきます。
このあたりは緑の多いエリアで、団地のすぐ先にも広々とした公園があるなど、手近に自然に触れられる環境に恵まれているようで、身体を動かす場所にも困らなそうでした(それゆえか、自宅近くの公園のような混み方も見られません)。最初に向かおうとしている小山田1号遺跡も、この写真の奥に隣接していたようです。
公園のすぐ先で、小山田1号遺跡への案内を発見です。
細い道に入ると、遺跡の解説板がありました。
解説板によると、この遺跡は平安時代末から室町時代にかけての有力武士の居館跡と考えられているようです。
発掘調査後は樹脂セメントなどで表面が保護されたので、自由に立ち入って横穴などを見ることができます。
奥には謎のモニュメントが。でもそこはもう別の公園に入っていたようで、遺跡とは関係がなさそうでした。


小山田1号遺跡の先では、かなりの急坂を登ります。
次に訪れたのは神明神社です。
由緒は不詳ですが、鎌倉時代に伊勢神宮を勧請したのが始まりと伝えられているようです(境内の掲示より)。
社殿は平成6年に再建されたもので、神明神社らしく特に屋根には神明造りっぽい特徴が強く窺えました。
境内の北側ではいい感じの土の道を歩けましたが、短いものだったのですぐに道路に出てしまいました。


神明神社がこのあたりで一番高い場所にあったようで、その後は緩やかな下り坂が続きます。
道標が立っていた十字路を、小山田バス停への案内に従って左折します。
さらに下っていくと、バス通りにもなっている二車線の道路に出ました。
小山田バス停の前を通過します。町田駅からの路線はここが終点で、転回用のスペースと待合室がありました。
バス停の先で細い道に入ると、そばに現れた小さな流れが鶴見川。このあとその“源流の泉”へと向かいます。
“源流の泉”がすぐ先に見えるところまで近付いても、川には源流が間近だとは思えないほどの水量がありました。奥には山林に覆われたもっと小高いエリアが見えているので、実際の源流はそのあたりになりそうです。


「鶴見川源流の泉」に着きましたが、なぜか周囲が柵で囲まれていて泉には近付けません。また、泉とは別系統の道路沿いの水路にも、さらに上流からの水流があり、ここが最源流部でもなさそうなことは明らかでした。
どの方向からも柵越しで遠巻きに見るしかないという、とっても残念な風景です。
上流側に少し通り過ぎたところから細い道に入ると、その道沿いに解説板が立っていましたが‥‥。
それすら柵の向こうで、しかも、このような措置の理由や期間などの説明も一切ありません。これは酷い。
仕方なく、柵から手を伸ばして解説板を撮影します。この泉は日量約1,300トンもの湧水があって、周辺の田畑を潤しているとのことで、ここから始まる流れの水量が多いのもそれゆえなのでしょう。
解説板付近から泉を見ると、中心から盛んに水が湧いているのが分かりました(縮小写真では厳しいですが)。
計画では、ここで少し滞在時間を見込んでいたのですが、肝心の泉には近寄れず、無粋な柵も殺風景ですし、腰掛ける物もなくて落ち着かない場所だったので、すぐに次の目的地へ向かうことにしました。


「鶴見川源流の泉」を後にして、4枚上の写真の細い道を奥へと進みます(道標等による案内はありません)。
少し進むと、一番奥の民家が現れる手前の分岐に、左折側を「つつじの里」とする道標がありました。
小さな坂を登ると開けた場所に出ました。右側はすぐ下に耕作地があって、ここにも人の手が及んでいる感じ。
その先ではツツジが綺麗に咲いていました。このあたりまでは手入れされている様子があったので、ここが先程の分岐点で案内されていた「つつじの里」だったのかも。
さらに進むと森の中に入って山道っぽくなります。ほどなく突き当たるT字路には何もなかったのですが‥‥。
左を向いたらすぐ先も分岐になっていて(つまり変則的な四差路なのでした)、そこに道標が立っていました。
意外にも森の中には小道が多く通されていて、色々な歩き方ができるようです。なので、その後もしばしば分岐点を通過しますが、大抵の分岐には道標が立っていて、長池公園への案内に従って進んで行けば大丈夫でした。
登りが主体ではあるものの、勾配はいたって緩やかで、気持ち良く歩くことができます。
ここが長池公園への(道標があった中では)最後の分岐点。このあたりが一番高かったようです。


その後、道は下りに変わり、尾根幹線道路の近くまで下ったところで別の道に突き当たりました。この分岐には道標がありませんが、地図読みから右に行くと「よこやまの道」の西端に出そうだったので、左に進みます。
その道は、タマホーム多摩支店の裏を抜けて続いていました。
駐車場に出て山道が終わったら、右に見える尾根幹線道路には出ずに、正面の細い道を上がっていきます。
すると、尾根幹線道路を跨いで、橋の向こうに見えてきた長池公園のある側に渡ることができました。
それは良いのですが、せっかく橋のそばに長池公園の里山口が見えているのに、そこに行けないのはちょっとモヤモヤ(渡った先に階段の設置が望まれます)。橋を渡ったら、なぜか里山口とは反対方向にかなり進まないと地上に下りられないのです(近くには横断歩道も全くなくて、道路の向こう側にはこの橋でしか渡れません)。
    ※下の写真にマウスを乗せると、長池公園の里山口の位置を表示します。
橋の上で振り返って西側を見てみると、丹沢方面には雲が多く出ていて、前衛の低山くらいしか見えていませんでした。なお、道路の先に見えているトンネルの上には、長池公園のあとに向かう尾根緑道が通っています。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
先程触れた通り、橋からかなり歩いた所に長池公園の「よこやまの道方面口」があって、ようやく公園内へ。


長池公園に入ったら、ほとんど西端に近い出入口から入ったので、中心部がある東側へと中央園路を進みます。
公園の中ほどまで歩いたあたりに、長池への分岐があるので、案内に従って細い道へ。
すると緩やかに下った先で、1本下を通る「ながいけの道」に合わさります。
長池に着いてみると、公園名になっている池の割に、さぼど大きな池ではなさそうでしたし、この奥が非公開の保全ゾーンになるからか、池畔を歩けるのもここに写っている狭い範囲だけで、少々物足りない気がしました。
長池からは、「雑木林トレイル」の中を縫うようにして通された「かんさつの道」に進みます。
すると、期待していた以上に自然豊かな中を歩くことができて、とても気持ちが良かったです。
このあたりでは、あたかも山に来て深い森の中を歩いているような気分を味わえます。
しかもこの道にはちょっと距離があって、こんないい雰囲気を結構長い間楽しめました。
「十字路」に出たら直進して炭焼き小屋へと進みます。
炭焼き小屋に出たところで山道は終わります。小屋は立入禁止でした。
炭焼き小屋のあたりは「体験ゾーン」となっていて、南側には体験施設や畑地などが見られました。
一方の北側には田んぼが広がり、奥にはこの公園で一番大きな築池が見えていました。
田んぼの畔を歩いて、築池の手前まで行きました。このあと、池畔を半周して対岸へと向かいます。
姿池と、そこに浮かぶ円形ステージを見下ろす場所まで来ました。公園の中心部といえるこのあたりは、自然豊かなこの公園の中でも、現代的なデザインが施されているのが他のエリアとは対照的です。
姿池と円形ステージを正面から。公園内でも一番人が集まる場所のようで、平日のこの日もそれなりの人出があったものの、広い公園ゆえに人出も分散されていて、幸いにも快適に過ごせる状況でした。
振り返ると反対側には、池畔を歩いてきた築池が。築池を見下ろすベンチで、少し足を休めていくことに。
休憩後に長池公園自然館に立ち寄ると、時節柄、展示や売店などはクローズで、トイレだけが利用可でした。
これで公園内をぐるりと回れたので、あとは中央園路を歩いて、入ってきた西側のエリアへと戻ります。
西側の分岐まで来たら、左が先程通った「よこやまの道方面口」なので、今度は右に進んで「尾根幹線口」へ。
公園の西端には気持ち良さそうな芝生広場があって、ここでも多くの家族連れが寛いでいました。
最後にトイレを利用していきます。洗面の水道が非接触で使える方式で、この時期には特に有難く感じました。
「尾根幹線口」から長池公園の外に出たら‥‥。


少しの間、尾根幹線道路を進みます。ここからの区間は、2015年に「よこやまの道」から来た時も歩きました。
小山長池トンネルの前まで来ました(長池公園に入る前に陸橋の上から見ていたトンネルです)。
トンネルの上をこれから歩く尾根緑道が通っていて、トンネル前から脇道に入ると、そこに上がれます。
階段を上がって尾根緑道へ(自転車などのために、階段のほかにスロープ状の坂道もあります)。


尾根緑道に出ました。2015年の時は、ここから西側(この写真の方向)へ進んでいたので、今回はやはり‥‥。
まだ歩いたことのない東側へと進みます。なお、広い尾根緑道はしばしばダブルトラックになっていて‥‥。
上の写真とほぼ同位置(少し右にずれただけ)で撮りましたが、このようにすぐ横に未舗装の土の道が並んでいる箇所も多く、地面が柔らかいほうが身体への負担が少なく楽に歩けるので、土の道があれば選んで進みます。
また “尾根” 緑道だけに高い所を通っているので、遠くまで見通せる地点も少なくありません。でも雲が多かったこの日は、この通り丹沢も核心部はほぼ雲の中に入っていて、山の姿はあまり楽しめませんでした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
しばらく土の道を歩けた尾根緑道も、道路と並走するようになると、舗装路だけになってしまいます。
その後、上下2車線の車道の間に歩道が挟まれる状況に変わっても、歩道が舗装されているのは同じでした。なお、全体でこれだけの道幅があるのは、この道が戦時中に戦車の走行テスト用として建設された名残だとか。
舗装された硬い路面が続くので快適とは言えませんが、両脇に緑が続いていて道の雰囲気はまずまずです。
種入バス停を通過します。このあと尾根緑道の東端まで歩きますが、緑道区間もすでに半分を過ぎました。
少し先には「尾根緑道中央」交差点。でも尾根緑道全体ではかなり東寄りの地点なので、この命名は謎です。
「尾根緑道中央」交差点を過ぎると、久々にダブルトラックになって、土の道が復活しました。
この分岐を左に折れると、自転車を停めている谷戸池公園なのですが、このまま尾根緑道を進みます。
するとそこから先は、せっかくダブルトラックなのに、それが両方とも舗装路という残念な状況になりました。
しばらく進むと前方を横切る車道が見えてきて、尾根緑道の東端が間近に迫りました。
ここが尾根緑道の東端です。ここまで来たら、あとは谷戸池公園への分岐まで引き返すだけ。
引き返す途中には、尾根緑道の由来を記した解説板がありました(向きの関係で往路では見落としたらしい)。
東側の約3.5kmを歩いた尾根緑道ともここでお別れ。右への分岐に入って、谷戸池公園へ向かいます。


階段を降りて、谷戸池公園に戻ってきました。ここは公園の南側エリアです。
広場が主体の谷戸池公園の南側は「冒険あそび場」と名付けられていて、子供たちのための場所のようでした。
「冒険あそび場」では、少し気が早い鯉のぼりが空を泳いでいました。
車道の下をくぐって谷戸池公園の北側へ。
こちらは中心に谷戸池があって、周囲の散策路をぐるりと回って歩くことができます。さほど広い公園ではなく、見られるものも少ないので、始めに着いた時も、戻ってきた今も、人は少なくて静かな公園でした。
自転車を停めた場所まで戻ってきました。スタートからちょうど3時間、長池公園での小休止以外はずっと歩いていたので、ベンチに腰掛けて少し疲れを取ってから、自宅まで自転車を走らせています。

このところ、近所の公園での散歩しかしていなかったので、長い距離を歩いたのは久しぶりでしたが、やはり時折でも良いからそれなりの距離を歩く機会を作らないと、脚力が維持できないように感じています。
マイカーや交通機関などで遠くまで移動するのとは異なり、あくまで地元完結の行動となるこのような形なら、緊急事態宣言で外出の自粛が求められている現在でも許容されるように思いますので、今後も時には自転車との合わせ技で歩きたいと考えています。行先のレパートリーを、そう多く思い付かないのが悩ましいですが‥‥。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。