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相原中央公園・大日堂・七国峠 [東京・神奈川(平野部)]

2020/05/02(土)

■第429回 : 相原中央公園・大日堂・七国峠


今回も前回と同じ要領で、とある公園に自転車を停めて、そこを起点とする周回コースを歩いてきました。
そして今回は、公園内を除くとほぼ街歩きに終始した前回とは違って、起点の相原中央公園が丘陵地の斜面にあるため、公園内の散策路を登っていくと尾根道に繋がっていて、緑の中をより長く歩くことができています。

ただ尾根道とはいえ、低山とすら言えそうもない丘陵地ですから、下からの標高差なんてほんの60mほどに過ぎません。単純な歩き方では登り応えがなさそうなので、登り下りを2回したりして歩き甲斐を水増ししました。

 累積標高差(登り):300m / 距離:7.5km / 歩行時間:2時間5分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
自宅-自転車移動(約12.7km)-相原中央公園

(登山行程)
相原中央公園   11:25
大日堂      11:50-12:00
東京家政学院前  12:15
(上大船の三差路) 12:25
七国峠      12:35
ビューポイント  12:50
作ヶ畬      13:10
相原駅      13:25
相原中央公園   13:40

(復路)
相原中央公園-自転車移動(約12.7km)-自宅


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

今回も自転車に乗って、相原中央公園までやって来ました。移動距離は約12.7kmあって、とても近所とは言えないのですが、ママチャリにもかかわらずジャスト1時間で来られたので、どうにか行動圏内と言えそうです。
ちなみに、このあたりまでならママチャリでも無理なく来られることは、2つ前の記事「自転車行で津久井湖へ」の時に予め確認済みで、行程の大半を占める橋本五差路までの道のりも、その記事と全く同じでした。

上の写真で、少し先の道路沿いに写っている駐輪場に自転車を停めたら、早速園内に入ります。
管理事務所の前には飲み物の自販機もありました。
芝生広場には家族連れなどが多く、ここだけは人の密度が高かったので、これ以上近寄るのはやめておきます。
このあたりで随一の広さの公園にしては、意外にも芝生広場とグラウンドを除けば人が少なくて、すぐ隣にある「四季の丘」まで来るとほとんど人を見なくなりました。お昼前後という時間帯も良かったのかもしれません。


「四季の丘」の入口の近くから、何本かある園内散策路のひとつ「三号路(桧林道)」に入ります。
すると、すぐにこんな気持ちの良い景色に囲まれました。冒頭に書いた通り、相原中央公園は丘陵地の斜面にあって、自然環境が保全された広大な樹林の中を散策路で歩くことができるのです。
山に行かなくても、山を歩いているっぽい気分を味わえるなんて、すごく貴重な場所に思えます(こんな時期だから尚更)。欲を言うと、もう少し自宅から近い距離にこういう場所があれば‥‥。
とはいえ本物の山とは規模が違いすぎるので、このまま歩いているとすぐに尾根に出てしまいます。そこで、途中の分岐から「四号路(紅葉林道)」に入って、爽やかな散策路をもう少し歩き続けることに。
「四号路(紅葉林道)」は途中で小さな谷に下りたりする、起伏のある道。谷を渡る風の心地良さといったら。
「五号路(炭焼えびね林道)」と交差する地点に出たら、左に折れてその五号路へ。
五号路は尾根を目指してほぼ一直線に登っていくので、木段が続きますが‥‥。
先程の分岐点からだと、尾根までの高低差が20mほどしかなくて、苦しさを感じる前にもう木段の終わりが。
尾根に上がると「二号路(尾根林道)」に突き当たるので、ここからは大日堂を目指して、その二号路を左へ。
少しの間、気持ちの良い尾根歩きが続きます。
次の分岐点で、最初に途中まで歩いた三号路を左に見送ると、この先は公園内の周回コースではなくなります。
間もなく左手にフェンスが現れたので、このあたりまでが相原中央公園の園内だったのでしょう。


するとその先で道が少し細くなって、より自然な雰囲気の山道に変わりました。
大日堂や七国峠への道に出る手前には、出羽三山供養塔が立っていました。
供養塔のすぐ先が分岐点で、道標はここをT字路として、左を大日堂、右を七国峠と案内していましたが‥‥。
直進方向にも木段を上がる道があり(写真右端)、それが大日堂への近道になるようでした。
その近道に入ると、道標が案内していないだけに少々か細くなるものの、それなりに歩かれている様子でした。


歩き始めて25分で、もう最初の目的地の大日堂に着きました。お堂の前は小さな広場になっていて、ベンチが3つほど置かれています。ここも、この時は訪れる人が少なくて、ゆったりと静かに流れる時間を過ごせました。
お堂の脇には「七国山 関七州見晴台跡」の石柱が。少し離れて立っていた解説板によると、ここを通る道は鎌倉時代からの古道で、関東の七州(武蔵,相模,甲斐,信濃,安房,下総,上野)が見えたことが地名の由来らしい。
お堂の周囲を探しても三角点はなく、来た道を少し引き返して、さらに七国峠方向にわずかに行き過ぎた所にありました。三角点の標高は223mで、相原中央公園から約60mしか登っていませんが、ここが本日の最高点。
ここから三角点の先に行けば、すぐに七国峠に出られますが、まだ歩き応えを全く感じていないので、少しでも登り下りや距離を増やそうと、一旦反対方向に下って、七国峠には別の道で改めて登りなおすことにしました。


ということで、南西方向に下ります。下った先に、しばしば七国峠とセットで紹介されるアイスクリーム屋があるからか、良く踏まれた明瞭な道が続きました。
すぐに現れる分岐点でも、道標がそのアイスクリーム屋の店名を添えて右方向の行先を案内していました。
その後はすぐ右下に道路が迫る道で、沿道の建物が見えたり車の走行音がしたりと、雰囲気は今ひとつです。
そして階段が続いて急に高度を落としたら、森の中から抜け出した先に東京家政学院の建物が見えてきました。
道路に突き当たって山道が終わると、そこに立っていたのは相原十字路やアイスクリーム屋の案内だけで‥‥。
ここが大日堂や七国峠への登り口であることを示すものは何も見当たりませんでした。


道路を右に進み、すぐ先にある東京家政学院前の交差点を右折して、七国峠への別の登り口へと向かいます。
先程までいた大日堂の近くを抜ける道なので、はじめは緩やかな登り坂が続きます。
そして、登った分をあらかた下った頃に、信号があるT字路に出ます。この交差点には特に名前がないようですが、記録する上で都合が悪いので、この記事では地名を元に便宜上「(上大船の三差路)」としています。


その交差点に、七国峠への登り口となる階段があって、脇に「七国の尾根緑地」という標識が立っていました。
階段を登り終えると山道に変わり、そのまま山道を歩けるのかと思ったら‥‥。
すぐに給水所に突き当たって、山道は一旦途切れます。
そして、少しの間ですが給水所のフェンス沿いに進む状況になりました。
再び山道が始まると、ほとんど息が上がらないくらいの緩やかな登り坂が続きます。
ほどなくY字分岐に差し掛かります。何も案内はありませんが、右は大日堂に行ってしまいそうなので、左へ。
七国峠に到着しました。ここは三差路になっていて、直進すればすぐに大日堂に出るはずです。その大日堂から直接ここに向かわずに、一旦反対側へ下ってから改めて登ってきた訳ですが、登り口の交差点から七国峠までの高低差が35mしかないからか、せっかく登りなおしたのに、登ったという実感がほとんどありませんでした。
さて、地形図が明らかにこの地点を七国峠としていますし、この三差路に立つ道標も「ここは七国峠」としていたので、それに倣ってこの記録でもここを七国峠としましたが、地形的に全然峠っぽくないばかりか、見た目も地味というかむしろ殺風景に近いほどで、趣というものを一切感じられない地点だったのが残念です。
それゆえか、町田市監修・NPO法人「みどりのゆび」発行の「まちだフットパスガイドマップ2」(およびその旧版らしい「多摩丘陵フットパス2」)では、出羽三山供養塔が立つ分岐点(大日堂に出る手前で通ってきた分岐点)を七国峠とした上で、「峠は歴史を感じさせる重厚な雰囲気に包まれ‥‥」という説明を添えていて、確かにここよりは古道らしさが漂っていて、より七国峠に相応しい雰囲気を持つ地点だったように思いました。


七国峠からは、町田市と八王子市の境界となっている尾根道を進みます。するとしばらくは、小さなアップダウンはあるものの、ほぼ平坦に近くて歩きやすかったですし、引き続き出会う人もほとんどない静かな道でした。
その一方、道標等の道案内は少なくなって、しばしば進路を自力で見極めることに(今回は尾根通しに進むだけで単純でしたが)。道標があったこの地点も、指示標の案内は2方向だけで、私が進んだ方向は無案内でした。
この分岐も案内がなくて悩みましたが、結果的にはあとで合流したので、どちらを選んでも一緒でした。
上の写真の分岐の直後に軽く下ると、左には間近まで車道が迫っていて、七国公園側からの登り口だった模様。
さらにその直後、軽く登り返して行くと、道標が左への分岐を「ビューポイント」としていました(ちなみにここも十字路だったのですが、指示標による案内は3方向だけにあって、尾根を直進する方向は無案内でした)。
その「ビューポイント」からの展望です(珍しく「ビューポイント」地点自体の写真は撮り忘れました)。
空気が澄んでいれば、この左半分には奥多摩の山々などを遠望できていたはずだったのに、この日はあまりに気温が上がったからか、左端に比較的近くの八王子城山や北高尾山稜の一部が見られるにとどまりました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真は こちら です。
その後は、時折左側の景色が開ける程度で、特段見るものもない変化に乏しい道が続き、やや退屈気味に。
歩道なのに何故かガードレールが現れたり‥‥。
地面が砂利混じりになったりしてくると、2kmほど続いた尾根道も間もなく終わります。


車道に出ました。
車道に出た地点を振り返ったところ。ここが尾根道への入口であることを示すものは一切ありませんでした。
車道に出たら、右へ進めば相原駅に出られますが、もう少し山道を歩ける場所があるので、反対側へ進みます。
カーブミラーがある地点から細い道を右に入ります。余談ですが、このあたりの地名は作ヶ畬(さくがあらく)という珍しいもので、難読地名である上に、「畬」という字がシフトJISの定義外(JIS第4水準)なので、PCのソフトによっては扱えないのでした(実際にカシミール3Dが駄目だった...)。
車道を奥まで進むと、道標などはないものの、その先に山道が続いているので、再び森の中へ。
すると、住宅地から少し入っただけなのに、思いがけず結構深い感じの森の中になります。
突然、右手側から馬の嘶きが聞こえてきて吃驚。帰宅後に地図を見たら、近くに乗馬クラブがあったのですね。
T字路に突き当たったら右へ。左は御殿峠への古道などに出られますが、ここにも道案内はありませんでした。
その先は道幅が広がって、車の轍なども見られるようになり、山道っぽい雰囲気は薄れてきます。
さらに進むと、柵の間を通るようになって(左側はアーチェリー場でした)、やや味気なくなりますが、地元在住らしい軽装の人たちとすれ違うようになったので、きっとご近所のお散歩コースになっているのでしょう。


ほどなく車道に迎えられて、土の道で森の中を歩けるのもここまで。
出たところは相原駅前団地の一番上あたりで、あとは相原中央公園に戻るまでずっと車道歩きになります。
住宅地の中を下って、相原駅の東口へ。
駅構内の自由通路で、駅の西口へ。GW中の土曜日ですが、やはり駅のどちら側も人は少ないようですね。
相原駅前からは、しばらく細い道を進みます。
諏訪神社の前まで来れば、自転車での移動中にも通った場所なので、もう公園が近いことを実感できています。


相原中央公園まで戻ってきました。足を休ませがてら、少し遅めのランチにします。
歩き始めた時、散策路の入口に東屋があったのを覚えていたので、そこに向かってみたら、なんと屋根が格子状になっているだけで、中のベンチも日差しを遮られない状態にあり、この暑い中では快適でなさそうでした。
ということで、ほかを当たろうと周囲を眺めていると、「四季の丘」の上のほうに良さげな場所を発見です。
木陰のベンチに腰掛ければ、ちょうど風の通り道にもなっていて、とても居心地の良い場所でした。周囲にほとんど人が来ないのも好都合で、予め朝に買物しておいたパンをゆっくり食べてから、帰宅の途についています。

ところで、歩いた距離は8kmに満たず、登り累積標高も合計300mほどという、軽めのコースだったのに、歩き終えてみたら思いのほか疲れていました(実際は相原駅を過ぎる頃には、すでに疲労を感じ始めていました)。
気温が高かった日(八王子で28℃)の真っ昼間に歩いたり、その前に自転車で13km近く走ったりした影響もありそうですが、なんといっても、山を歩かなくなったことで、そもそもの脚力がかなり落ちているのでしょう。
山歩きを再開できるのがいつの日になるのか、全く読めなくなっていますが、その時は一旦初心にかえって、また体力づくりから始めることになりそうです(それまで私も山も、そしてこの社会も、無事でありたい‥‥)。

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