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映画『花のあとさき ムツばあさんの歩いた道』 [雑感]

2020/08/31(月)
映画『花のあとさき ムツばあさんの歩いた道』

この日は、久しぶりに映画館で映画を観てきました。
登山に直接関わる内容の作品ではありませんが、このブログで過去に2度ほど取り上げたことがあるNHKのドキュメンタリー番組が映画化されたもので、現在公開中であることを親切な読者さんから教えて頂いたのです。

どのような映画なのかを、公式サイト https://hana-ato.jp/  から説明を拝借するとこんな具合です。
― 花を咲かせて ふるさとを山に還したい ―
埼玉県秩父市吉田太田部楢尾。山あいの段々畑に花を植え続けた夫婦と小さな村の物語。
2002年から放送されたNHKのドキュメンタリーシリーズ「秩父山中 花のあとさき」を映画化。

山深い村に暮らす小林ムツさんは60歳を過ぎた頃から、夫の公一さんとともに丹精込めた段々畑をひとつずつ閉じていき、そこに花を植えてきた。 長い間世話になった畑が荒れ果てていくのを申し訳なく思ったムツさん夫婦は、せめて花を咲かせて山に還したい思いで、毎日コツコツと花を植え続け、その数は1万本以上にもおよんだ。 暮らす人が年々少なくなる村に、春になるとムツさん夫婦の植えた色とりどりの花が咲きほこる。やがて、ムツさんにつらい出来事が訪れてしまう。

幸いにも、この映画がすぐお隣の厚木市で上映されていたので、何か月ぶりかで乗った電車も短時間の乗車にとどまって、本厚木駅で下車します。この駅に来るのも2014年6月に大山に登った時以来で久々でした。
これから向かう映画館では、この作品が1日1回の上映で、週ごとに上映時間が異なるので、交通機関が空いている日中の時間帯に往復できるよう、お昼過ぎに上映される日を選んで来たのです。

駅から5分ほどで、映画館がある複合商業施設の「アミューあつぎ」へ。地上を歩いてきましたが、駅とは地下道でも結ばれていて、映画鑑賞後は地下道で帰りました。

エレベーターで9階に上がって、「あつぎのえいがかんkiki」の受付へ。

平日の、しかも割引が何もない日だからか、さほど早く来たわけでもないのに、整理券の番号は「2」でした。
さらに、ここでの上映期間(約4週間)の終盤だったこともあってか、時間になってスクリーンに案内された観客も10人ほど。座席数が定員の半分に減らされていましたが、そうでなくても十分な間隔が取れる人数でした。

本編は2時間ほどで、読者さんからのコメントにあった通り、NHKのドキュメンタリー番組(私が見たのは4作ほど)を何度も繰り返し見た者としては、既視の映像も多くて手応えがやや薄味に感じられてしまいましたが、肝心な部分が放送と映画とで共通するのは当然のことなので、これはまぁ仕方がなかったのかもしれません。
ムツさんご夫妻についての描写も放送よりは抑えめのトーンだった気がしますが、ただその分、集落のほかの住民の方々や、集落そのものの行く末については、割と丁寧に描かれていたでしょうか。

人生の終い支度にあたり、自らの生活を支えてくれた畑地への恩返しに、20年以上の歳月をかけて花や樹木を植えて山に還していく。高齢になってもなお精力的に行動を続けてその信念を貫いたムツさんほどの方は稀だとしても、住民の高齢化が進んで維持が困難になっている集落は数を増すばかりで、似たようなことが全国各地で起きていることにも目を向けさせられる内容だったと思います。

そして、前回2017年に訪れた時に、すでに定住者がいなくなっていたらしい楢尾の集落が、現在どんな様子になっているのかが少し気になりました。この映画の反響も、いくらかは現地に及んでいるのかもしれないですし。
ただこんな時期なので、おいそれとは出掛けられないのがもどかしいですね。来春の花の季節にでも、もし状況が許せるようになっていたら、なんて思っていますが‥‥。

ちなみに、関連する当ブログの過去記事は次の2つです。いずれもムツさん宅を登山と絡めて訪れた際のものなので、ムツさん宅の訪問をメインに書いたものでもないのですが、もしもご興味がありましたら‥‥。
    初回訪問時(2014/05/04)の記事
    次回訪問時(2017/11/25)の記事

映画を観たあとは、同じ建物の地下1階にある「厚木市まるごとショップ あつまる」へ。

厚木市の名産品や特産品などが並んでいる中から、天明元年(1781年)創業という老舗の和菓子店「菊屋政房」の「鮎もなか」と「やき鮎」を購入(どちらもバラ売りでした)。
「鮎もなか」は、柚子風味豊かな白餡が上品な甘さで、いくつでも食べられそうな美味しさでした。
そして「やき鮎」は、カステラ風の皮の中身がてっきり餡子だろうと思っていたら、求肥がたっぷり詰まっていたのが予想外で、涼しげな食感がやはり美味。流石は老舗の味だという印象です。
「菊屋政房」は駅ビルの地下にもお店があるので、また本厚木駅に行く機会があったら、寄ってみようっと。

タグ:雑感
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