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武田の杜「健康の森」・片山(大宮山) [甲府近郊]

2021/10/29(金)

■第446回 : 武田の杜「健康の森」・片山(大宮山,665m)


久々に遠出をしたこの日は、山梨県甲府市の「武田の杜」の中にある、「健康の森」を歩き回ってきました。

コロナ禍に突入した昨年3月以降は、登山以外の用件も含めた全ての外出先を、神奈川の県央地域および隣接する東京多摩地域に限っていたので(東京・神奈川の都県境の在住につき、両都県の行き来は日常生活でも不可欠なため許容して頂きたく)、その地域から外に飛び出すのは、実に1年半ぶりのことになるのでした。

「健康の森」の展望広場(西の平)からの富士山。富士山が大きく見える場所まで行ったのも久々でした。

 累積標高差(登り):689m / 距離:11.7km / 歩行時間:3時間15分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
古淵 05:59-06:21 八王子 06:35-08:09 甲府
甲府駅バスターミナル 08:40-09:02 千代田湖入口

(登山行程)
千代田湖入口バス停 09:10
みはらし広場    09:35-09:40
案内板(28)     09:55
サービスセンター  10:20-10:25
片山(大宮山)    10:35-10:40
森林学習展示館   10:45
自由広場      10:55-11:00
西の平(展望広場)  11:15-11:30
第二広場      12:05
案内板(5)      12:15
山百合の道入口   12:40
千代田湖      12:55-13:05
千代田湖バス停   13:10

(復路)
千代田湖 13:25-13:43 甲府駅北口
甲府 14:16-15:10 八王子 15:21-15:44 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

まずはじめに、「武田の杜」は甲府市街地のほど近くにある広大な森林公園です。私は2011年に、下の全体図に紫色の線で描かれた「武田の杜遊歩道」(広い公園ゆえに総延長約22kmのロングコース)を歩いているほか、その遊歩道の一部を絡めてほかの山に登ったことも2回あって、割と馴染みがあるエリアだと言えるでしょう。
今回歩いてきた「健康の森」という一角も、この森林公園の西側の一部となっています。
  ※この全体図は縮小で字が潰れたため、図の上にマウスを乗せると、主要な地名を大きく表示します。
こちらは「健康の森」の拡大図です。森内に遊歩道がくまなく張り巡らされていて、あちこち満遍なく回れば歩き応えがありそうですし、片山(大宮山)というピークがあるほか、高低差のある山道も随所に見られるなど、山歩きの一環とするにも申し分なさそうに思われて、新たな行先候補として選んでおいてあったのでした。
  ※図の上にマウスを乗せると、今回歩く予定のコースを重ねて表示します。


甲府駅で南口に降りてみたら、以前の面影が全くないほど駅前のロータリーが大改修されていて、いかに久しぶりに来たのかを思い知らされました(改修の完了は2017年らしい)。路線バスに関しては、乗り場の刷新だけにとどまらず、最新の総合案内システムが導入されていて、バス停での情報表示も親切で分かりやすかったです。
25分ほど路線バスに揺られて、千代田湖入口で下車しました。「健康の森」の核心部に最も近いバス停です。
はじめは車道の坂道を登っていきます。右上に見えてきたのが「健康の森」最高点の片山(大宮山)付近で、そこまでの標高差は350mほどとあまり大きくはなく、しかもその半分以上をこの車道で登ってしまいます。
しばらく続いていた住宅街が坂の途中で終わると、車道はやがて森の中へと入っていきます。
森に入って2つめのヘアピンカーブを曲がると「健康の森」への入口がありますが、ここは一旦見送ります。
というのも、車道をもう少し登った先に「みはらし広場」なる地点があると、地図を見て分かっていたから。
上の写真の入口をやり過ごし、広場を右手に見ながら通り過ぎると、反対側の入口に「みはらし広場」の標柱が立っていました。ベンチがいくつか並べられたテラスは眺めが良く、甲府市街を一望できる様子が分かります。
ベンチの前に立てば、甲府市街が広がる先に山梨県南部の山々を眺められて、遠くには少し安倍奥の山並みも。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
ただ残念だったのは、テラスの右端に寄らないと富士山が見えてこなかったり、、、
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
南アルプスの山々も、今度はテラスの左端いっぱい寄って、辛うじてその一端が見られる程度だったことです。南アルプスを見るのだったら、中央線の車窓からのほうがよっぽど格好良く眺められたような。。。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


展望を楽しんだら、車道を引き返して先程スルーしていた入口まで戻り、ここから「健康の森」に入ります。あまり使われていない入口なのか、ここが「健康の森」の入口であることが何も示されていない、ひっそりとした雰囲気で、立っていたのもゴミの持ち帰りや山火事防止などの一般的な注意が書かれた看板だけでした。
やや荒れた道を少し登ると、すぐにしっかりとした道に出て、そこには道標も立っていました。
そこから遊歩道が整備されたエリアに入ったようで、歩きやすい道に変わって、緩やかに下っていきます。
34番の案内板が立つ分岐点で、別のところから登ってきた道に合わさりました。
そこからは登り坂に変わりました。道幅はいっそう広くなって、歩いていてとても気持ちの良い道です。
33番の案内板が立つ分岐点。要所要所でいちいち写真を撮っていたので、写真数が大変多い記事になりました。
多くの地点に、このような番号付きの案内図が立てられていて、とても分かりやすいです。
引き続き緩やかな登り坂のこの道は「夏の小道」とされていて、木々の中には多少色付いているものも。
左手に下っていく道を分けると‥‥
そのすぐ上が28番の案内板が立つ分岐点で、ここを右に鋭角に折れます。
すると、やや草深いところもある道に変わりました。どうやら道によって、整備状況に差があるようです。
27番の案内板が立つ分岐点。ここは右に分かれる「くりの道」へ。
今度は下り坂に変わりました。森内のなるべく多くの地点を巡ろうと、敢えて変則的な経路をたどっていることで、通る道によって登りだったり下りだったりするため、単純な標高差以上にアップダウンをさせられます。
37番の案内板が立つ分岐点を直進したら、ここからは再び登り坂に。
どの道も、ひたすら森の中を進むばかりで、あまり景色は変わり映えしません。見通しの良い場所も、休憩用のスペースも出てきませんが、でもその分余計な伐採は避けられているはずなので、このままで良いと思います。
38番の案内板が立つ分岐点は、左に鋭角に折れて「松ぼっくりの道」へ。
そこからは、森内で一番高いエリアを目指すことになるからか、いくぶん傾斜がきつくなりました。
26番の案内板の分岐点は四差路になっていて、歩いてきた道のほか、下から登ってきた道2本が合わさります。
残る1本の道を登り続けていくと、ほどなく景色が開けてきました。一番高いエリアに入ったようです。
8番の案内板を見れば、そこからはほぼ平坦な道になりました。奥の方には建物も見えてきます。


その建物は「健康の森」のサービスセンターで、入口には飲料の自販機があり、中ではトイレも利用可能です。
サービスセンターの前は、何組ものテーブルとベンチが置かれた、居心地の良いスペースになっていて‥‥
そこからは甲府の市街地を一望できました。その先にはもちろん、甲府盆地をぐるりと取り囲む山々が。
サービスセンター前からの展望です。標高を上げただけあって、下にあった「みはらし広場」よりも広範囲の山々を見渡せて壮観でしたし、ここからなら富士山と南アルプスも同じ画角に入れられました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
富士山は、下に少し樹木が被って、あまりスッキリとした見え方ではなかったけれど(右端は三方分山です)。
南アルプスも、白根三山は見えているのが頂上部だけ、鳳凰三山には樹木がかかり、さらに右にある甲斐駒ヶ岳は死角に入っているなど、残念な面も否めませんが、まぁこの標高ですから高望みするほうが無理でしょうか。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


サービスセンターまでは車道が通じていて、キャンプ場へ向かう車道に入り、緩やかな坂道をさらに登ります。
キャンプ場の近くまで来ると、片山(大宮山)への道が分かれます。
そこから山道に変わるものの、ここからだと、山頂までの標高差なんてたった30mほどしかありません。
だから、ほんの数分でもう山頂に出てしまい。これを登山と言って良いものやら‥‥。(特に車で来た場合は)
片山(大宮山)には標識がいくつか。ひときわ立派なのは、2019年に25座が選定された「甲府名山」の標柱です。
樹木に囲まれて展望はなく、大きく開けてもいませんが、明るい場所でベンチなどもあり、居心地はまずまず。
三角点はちょっと探しました。標石はほぼ埋まりかけ、保護石も標示杭もなくて目立たず、誰かが立てた小さな杭(丁寧に「三角点を大切に」のマジック書きまで)がなければ、これが三角点だとは分からなかったかも。
山頂の北側には6番の案内板。案内図ではここがビューポイントとされ、甲府名山の資料にも「冬季には、甲府市内で唯一北アルプスを望むことができる山」とあるのに、北側にもパッとした眺めはなさそうでした。 ※10年以上前の記事だと木々が疎らで展望台まであったりして(解体された?)、資料が当時のままなのでしょう。


片山(大宮山)の北側は、6番の案内板の前まで車道のような道が通じていたけれど、その脇の細い登山道へ。
緩やかに下っていくと、すぐに森林学習展示館の裏手に出ました。
森林学習展示館の正面に回ったところです。立ち寄らなかったけれど、帰宅後に調べていたら、南アルプスの眺望が楽しめるとか(展望休憩室なる部屋があるらしい)。中に入っていたらどれくらい見られたのだろう?
北側の展望を期待して、7番の案内板が立つ尾根が張り出した地点に行ってみたところ、樹木が邪魔で叶わず。
なので少々ガッカリした気分になって、7番の案内板の前から、自由広場への遊歩道に入りました。
そこで途中の分岐を見落として下り過ぎてしまったのですが、むしろそのお陰で、期せずして大きく見通しが開けた地点に出たではありませんか。北側には茅ヶ岳などが並び、八ヶ岳も最高峰の赤岳などが見られました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
さらに左を向けば、西側にはこれまで見られなかった甲斐駒ヶ岳が。この日は3ヶ所あった展望地がいずれも南側を向いた場所でしたから、思いがけず北側と西側を眺められたのは貴重で、怪我の功名だと言えそうです。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


登り返して、見落としていた分岐を発見、正しい道に入って、今度こそ自由広場を目指します。
自由広場は一面に芝生が広がる、気持ち良さそうな場所でした。
自由広場の傍らには9番の案内板が立っていたほか‥‥
トイレもあります。今回のコース取りでは、ここが最後のトイレになるので、有難く利用させて頂きました。
自由広場からは「癒しの小径」に入って、次の目的地である「西の平」へ向かいます。
「癒しの小径」はその名の通り、ほとんど平坦で穏やかな道で、心が安らぐような優しい景色の中を進みます。
23番の案内板が立つ分岐点で、道は3本に分かれます。左右の道がともに前方の小さな丘を巻いていて、平坦なままで進めるらしいのに対して、真ん中の「虹の小道」はその丘を登り下りするようなので、迷わず‥‥
その「虹の小道」へと入りましたが、10mあるかないかの小さな丘なので、ほんのわずかに登っただけです。
やはり山としては扱われていないのか、少し奥のピークっぽい地点にも、山名標などは見当たりませんでした。
その先で登った分だけ下れば、3本に分かれた道が再び1本に合わさります。
すぐ先には21番の案内板が立つ分岐点。「西の平」へは直進です。
20番の案内板が立つ分岐点まで来ると、その後方にもう「西の平」の展望広場が見えていました。


「西の平」の展望広場では、これまでの展望地と同じように、甲府の市街地がある南側が開けていました。
「西の平」展望広場からの展望です。西側の視野は少し狭まって、南アルプスは全く見られません。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
その代わり富士山は、樹木などがかかることなく、スッキリとした姿で眺められました(冒頭の富士山の写真も、これを元にサイズを調整したものです)。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
ゆっくりするついでに、三角点を探してウロウロ。「西の平」の西端近くにあったのは、状態の良い三角点ではあるものの、あまりらしくない地点にある上に目印の標示杭がなくて見つけにくく、GPSの力を借りました。


「西の平」を後にしたら、気分はすっかり下山モード(実際は全然そうならないと地形図から分かっていても、めぼしいスポットをほぼ巡り終えて下り始めるから、どうしてもそんな気分に)。「西の平」西端の案内板がない分岐点で遊歩道から外れて、北側の斜面を縫うように通された外周コースを経由し、千代田湖へと下ります。
少し下ると、19番の案内板が立つ地点で外周コースに出ました。ここを右に折れて、北斜面への道に入ります。
すると途端に草深い道に変わりました。すでに歩いた南側斜面の何本かの道は、市街地に近いこともあってか、どこも良く歩かれている感じだったのに、この様子では北側斜面の道はろくに歩かれていないのでしょう。
路面が平坦でない、こんな片斜面の箇所も散見されるなど、全般的に歩きにくいです。案内図ではほかの道と区別なく書かれていますが、北側の外周コースは遊歩道と呼べる整備状況ではなく、登山経験がなければ安全には歩けないと感じました(案内図には一応「中・健脚者向け」と添えられているものの、それでは不十分かと)。
18番の案内板が立つ分岐点は直進します。ここまではずっと下りでしたが‥‥
その先で道は登りに変わって、なかなかすんなりとは下れません。地図を見て予め分かっていたことだけれど。
17番の案内板が立つ地点も直進。相変わらず、歩きにくさが少し収まってきた程度の、やや細い道が続きます。
その後は時折下りが現れたりしても、概ね登りが主体で、いつしか下山気分なんて吹き飛んでいました。
ここは、計画では直進する予定だった分岐点。でも直進方向の「管理道」という表現が微妙に思われたのと、その道を結構立派なクモの巣が塞いでいて、満足に歩かれていない気配がありありなのを見て、予定変更です。
分岐点を右折すると、長い木段を急登することに(とはいえ直進していても、同じだけ登りはあったはず)。
木段の先にもきつめの登りが続いて、13番の案内板が立つ分岐点まで来たら、ここで外周コースを外れます。
それからも少々頼りない道が続いたのち、第二広場へ。久しぶりに明るい場所に出てきたという印象です。
第二広場の入口脇には10番の案内板。
第二広場からは、ようやく遊歩道と言えるような道を歩けるようになりました。でもまだまだ登りが続きます。
11番の案内板が立つ分岐点まで来れば‥‥
ようやく、最終的に下る「山百合の道」が道標の案内に現れました。今回のコースもいよいよ終盤に入ります。
にもかかわらず、道は登り続けています。一番最後に下りる下山路へ向かっているのに、そこまでの道がずっと登りだというのは、分かっていて組んだコースとはいえ、正直なんだかなぁ、という心境にもなりました。
案内図では結構離れて書かれていたのに、次の5番の案内板が立つ分岐点には意外なほどすぐに着きました(地図合ってる?)。さんざん登り返してきましたが、ここから「山百合の道」に入れば、あとは下るだけのはず。


しかし、確かに分岐点から少しだけ下ったけれど、その先でまたも登りに変わって、それが結構長く続きます。
結局、この2番の案内板が立つ分岐点まで、何故かほとんど登りばかりが続くという、想定外の事態に。どう見ても下る一方のように書かれている案内図とは、現況が明らかに違っていて、すっかり惑わされました。
帰宅後に気になって、冒頭で示していた、歩く予定のコースを赤で記入した案内図に、実際のGPSの軌跡を青で重ねてみてびっくり。イラスト化した案内図ゆえに、正確さに欠けるのは仕方ないにしても、最後に歩いた右上部の「山百合の道」などは乖離が大きすぎて、特に現在地の2番の案内板は全く別の地点になっちゃってます。
── そもそもこの案内図、等高線なんかが書かれて、あたかも地図として正確そうなツラをしているのに、実は縦横比が歪で(縦に約2割引き延ばされている)、だから案内図上でほぼ同じ距離に見えるところを歩いても、縦方向が横方向よりもかなり長く感じる不自然さには現地でも気付いていましたし、地形図を重ねる際も、縦方向だけ余計に伸ばさなければ合わさらないヘンテコな代物でした。これがもっとイラストチックに振り切った案内図だったら、ハナから正確さには期待せずにいて、騙されることもなくダメージも小さかったでしょうに。
検証すると、今いる2番の案内板の分岐点は、サービスセンターなどとほぼ同じ標高まで登り返してきていて、道理でここまでの登りが想定よりも長かった訳です。本当に下山が始まると言えるのも、ここからなのでした。


そこからは、ようやく下り一辺倒の道になります。「山百合の道」は、それなりの標高差を下るため、遊歩道というよりは登山道に近い印象でした。時折、あまり新しくもなさそうな倒木が放置されていたりしたけれど。
でも急な箇所はなくて割と歩きやすく、途中からは、何度か折り返しも交えて徐々に下っていく感じでした。
帯那川沿いに出たあたりでは、沢の水音が清々しかったです(もっとも現地では、案内図の不正確さでとっくに現在地を見失っていて、これが帯那川とは気付いてません。迷った訳ではないのでGPSは見ませんでしたし)。
1番の案内板は、珍しく分岐点ではない地点に。これが最後に見る案内板で、もう千代田湖は目と鼻の先です。
1番の案内板から千代田湖に向かうと、道は登りに変わります。あまり大きな登りではないけれど。。。
というのも、千代田湖を堰き止めた堰堤の高さ分を登らされるからで、そこから流れ出た帯那川沿いを歩いていた以上、こうなることは必定なのですが、最後まで登りが付きまとって、楽には下らせてもらえませんでした。


道路に出て、登ってきた堰堤を振り返りました。ガードレールに「山百合の道入口」と書かれています。
正面にはど~んと千代田湖が。人造湖ではあるものの、開放的な景色に心が洗われました。
あとは湖畔に沿った車道を歩いて、バス停に向かうだけです。
でもバスの時間に余裕があるので、ここから湖の中に突き出た半島状の部分に入り、ひと回りしていくことに。
半島状の部分は、湖畔がずっと遊歩道のような感じになっています。釣り客向け貸しボート店の私有地っぽい掲示があったのを気にしつつ入ったのだけれど、この時は特に誰かに咎められることはありませんでした。
半島状の部分の北端あたりからは、北に茅ヶ岳のほか、八ヶ岳も一部のピークが頭だけ見えていました。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
進むにつれて遊歩道の方向や、見られる対岸の景色などが変わって、なかなか楽しめます。
半島状の部分の先端まで来ると、南西方向に櫛形山が眺められました。太陽光が水面で光っているのもきれい。
少々くすんだ具合ながら、この時期らしい色彩も。どこまで行ってもこの半島の湖畔にはベンチひとつなく、ずっと立っているしかなかったのですが、最後にしばらくマッタリとした時間を過ごせました。
千代田湖バス停に着いたら、ここでも木製のベンチが朽ちていて座れず、立ったままでバスを待つことになりました。実はここに来るのは今回が2度目で、8年前の2013年に来た時は普通に使えたベンチなんですけどね。なおバスは1日3便(朝昼夕に各1便、休日は朝昼の2便のみ)と少なく、これは8年前と変わらずでした。
久々の遠出ということで、帰りにはお土産も購入。歩いた場所が武田氏に因んだ名前だったので、お土産もそれっぽい名前のものに合わせました(何も考えずに超定番を選んでも同じ結果になっていた気もしますが‥‥)。
[右]:極上 生信玄餅(金精軒)
■敢えて見慣れた桔梗屋の「桔梗信玄餅」ではなく、「極上」かつ「生」を謳っている金精軒の信玄餅をチョイス(金精軒にも普通の信玄餅もあります)。甲府駅改札口脇(改札外)の金精軒の店舗で購入しました。
■なるほど、つきたてのような柔らかさで、お米の風味もしっかり感じられ、ノーマルな信玄餅とはひと味違うのが分かって、原料と製法にこだわっただけのことはあるようです。難点があるとすれば、紙パッケージから出した餅に黒蜜ときな粉をかける際に皿がないと厳しいことと、5個入りなのに黒蜜が1つの容器にまとまっていて、職場等で配るのには向かないことでしょうか。もっとも「生」のため消費期限が3日間と短く、主に自宅への持ち帰りが想定されていると思われるので、これをことさらマイナスポイントとするほどでもなさそうです。
────────────
[左]:桔梗信玄生プリン(桔梗屋)
■プリンなので当然ながら要冷蔵で、購入時に保冷剤が無料で1個付きますが、効き目が1時間程度のため甲府で買ってしまうと自宅まで持たず、かといって2個以上頼むと有料らしいので、帰路の八王子で途中下車した際に、セレオ八王子店内の黒蜜庵(桔梗屋のスイーツ専門店)で購入しました。
   ※八王子で一旦改札外に出た方が運賃が安上がりなので、元から途中下車する予定だったのです。
■これは大当たりでした! 今までこれを知らずに生きてきたのを後悔したほどで、今後も八王子を通るたびに買いたくなってしまいそう。まず、程よい甘さとなめらかな口どけのプリン自体が相当に美味しく、ほのかなきな粉風味で意外なほど信玄餅感もあります。そこに黒蜜をかければ、さらに濃厚な甘味とコクが加わって、そのウマさときたら、もはや感動的ですらありました。2015年におみやげグランプリのフード・ドリンク部門でグランプリを受賞しているのも頷ける逸品で、私は信玄餅よりも断然こちらのほうが好みです。
 ※2021/11/19追記:その後、八王子駅改札内の「桔梗屋 東治郎」でも販売されていると分かり、11/17の醍醐山からの帰りにまた買ってしまいました。駅ナカだから八王子を通る時はいつでも買えて、超便利!


振り返ってみると、武田の杜「健康の森」は、派手な見所はなくて月並みな印象にとどまり、片山(大宮山)も山としてはむしろ地味な部類だったのが否めないものの、明るい広葉樹林の中を存分に歩き回れるのはとても心地良く、所々で見られる展望も程よい変化を付けてくれて、上等な森林浴を心ゆくまで味わえたという印象です。
記事中では外周コースの北斜面区間を少し辛口に評しましたが、それは遊歩道っぽく紹介されているから故のことで、私のように登山経験者が歩く分には、むしろ山歩きに近い感覚を楽しめて、それはそれでありでした。

タグ:甲府近郊
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