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頭高山・八国見山・渋沢丘陵 [丹沢]

2023/02/06(月)

■第462回 : 頭高山(307m)・八国見山(319m)・渋沢丘陵


午前中に所用があって普段なら大人しくしていたであろうこの日、でも明日以降に周期的に雨予報の日が現れるのを見たら(中には降雪の可能性がある日も)、山道のコンディションも悪くなりそうに思われて、そうなる前に少しでも身体を動かしておこうと、遅めの出発でも問題なさそうな行先を見繕って出掛けてきました。

そんな訳で、歩いてきたのは山というよりは丘陵地となりました。だから、山歩きとして少々の物足りなさはあったものの、丹沢山塊の好展望台とされる丘陵上のあちこちから、凛々しい丹沢の山々を拝むたびに山気分が高まりましたし、軽めのコースながら脚力維持のいくらかの足しにもなったことでしょう。

 累積標高差(登り):631m / 距離:12.4km / 歩行時間:3時間35分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
市営斎場入口 10:45-10:56 相模大野 11:05-11:51 新松田

(登山行程)
新松田駅       11:55
神山滝        12:35
「八重桜の里」の広場 13:10-13:15
頭高山        13:25-13:35
「八重桜の里」の広場 13:40
雁音神社       13:55
八国見山       14:25-14:35
栃窪神社       14:55-15:05
震生湖(駐車場付近)  15:45
震生湖バス停     16:15

(復路)
震生湖 16:18-16:28 秦野 17:13-17:38 相模大野
相模大野 17:45-17:54 南警察署前


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

スタートは小田急線の新松田駅。時刻は間もなく正午になろうかという、そんな遅めの歩き出しでした。
市街地を抜けて小田急線沿いの県道に入ると、最初に登る頭高山が正面に。しばらくは歩道がありましたが‥‥
その歩道が神山上バス停のすぐ先でなくなってしまうと、以降は路肩を歩くことに(しかも路肩がかなり狭い区間が大半)。交通量は多くはないけれど、大型車の割合が高くて、やり過ごすたびに緊張させられました。
このあと立ち寄る予定の滝の名前を冠したホテルの前を過ぎ、秦野市内に入れば、登山口は間もなくです。
頭高山と神山滝への登山口です。以前からの道標が朽ちかけていた代わりに、新しい道標が立っていました。


登山道の取り付きは、やや急で足場もあまり良くありませんが、すぐに尾根に乗ると穏やかな道になります。
ほんの4~5分で神山滝への分岐点へ。右に分かれる滝への道が塞がれているのは、冬期封鎖という情報を得ていたので想定通りでした。ここでは封鎖の理由が明示されていませんが、何かが貼られていた形跡のある看板状のものが近くにあったので、もしかすると元々は何らかの説明が掲示されていたのかもしれません。
それにしても、封鎖のロープとテープのくたびれ具合がこの冬からのものとはとても思えず、封鎖の説明書きが失われて久しいように見受けられる看板といい、相当前からずっとこうなのでは、とも疑われる状況でした。
ただ、この日は気温が高くて凍結の心配など不要でしたし、この通り封鎖の仕方も甘かったので、構わず進んでみます。なお、滝への道は2016年の1月にも歩いてますから、当時は冬期封鎖の措置はなかったわけで(特に危なっかしい道だった記憶もない)、それから道が荒れてしまったのか、はたまた何か事故でも起きたのか?

細くて頼りない感じの滝への道を下ると、元々地面が脆いのに加えて、時節柄そこに落ち葉が乗ってとても滑りやすくて、足元に注意が必要でした。滝を目当てに来るのが山道に慣れたハイカーとは限らないことを考えると、大事を取った措置も理解できる状況でしょうか。そんな道を少し進むと、ここでさらに分岐します。
まず、直進するほぼ水平な道を進むと、目の前に神山滝の上段が現れて、かなり間近で見られました。
続いて、さらに下るほうの道へ。こちらは少々歩きにくい箇所もあって、足元に気を遣いつつ進みます。
下り切ると、神山滝の全体を見られるように。上下二段を合わせた、そこそこ落差のある優美な滝でした。
道はさらに下流へも続いているようで、対岸に渡る橋も見られます。帰宅後に調べてみたら、先程入口の前を通ってきたホテルのあたりからも入ってこられるらしい(そこもこの時期は通れなくしてある模様ですが)。


滝への入口まで登り返して、頭高山への登山道の続きを進むと、少々急勾配に感じる箇所が多くなります。
そしてこのあたりの道も地面が脆く、落ち葉による滑りやすさも加わって、足元がやや不安定です。登りなので特に難儀することはなかったものの、この道を逆コースの下りで歩くのは避けたいなぁ、という印象でした。
危ない 神山滝は冬期危険ですので立入禁止です」と書かれた標識が。でもこの内容、今回の私の順路だと、滝を過ぎた後に初めて知るのであまり意味がなく、この登山道は整備がお粗末な印象がどうにも否めません。
ちなみにここはかつての分岐点。2016年1月の写真(下)では分岐道標が立っていた様子や、写真右方向に分かれる明瞭な道を確認できます(その道標から指示標が外されて、滝の立入禁止が掲示されているのでした)。
その頃はここに頭高山の中腹を1周する道があって、左右どちらにも進むことができ、その時に実際に歩いたのが写真右方向への道でした。しかし当時すでに一部が荒れ始めて歩きにくくなりかけていた道は、今はもうすっかり草に埋もれて道形も不明瞭、その方向に少し進んでみても踏み跡すら満足に確認できなかったです。
なので旧分岐点も今はほぼ1本道に。道なりに進むと、そこから少しの間は穏やかで快適な尾根歩きでした。
でもそこはかつての周回路。やがて山腹をほぼ平坦に回り込むことが多くなり、すると道が荒れてきました。
中にはかなり歩きにくくて道に見えないような箇所も。どうしてもトラバース道ってこうなりがちですよね。


そんな道がしばらく続いて、しっかり整備された様子のエリアに出た時はホッとしました。この先は多くの人に歩かれてメジャーな存在の渋沢丘陵のコースに入りますから、もう整備不良の箇所とかも現れないでしょう。
そこは桜の木が並んだ広場。さすがにこの時期、景色は少々寂しいけれど、開放的で心安らぐ雰囲気です。
手入れが行き届いている感じの広場には、東屋やトイレもあってハイカーの便宜が図られています。そんないい場所なのに、名前が付いていない様子なのが不思議ですし記録上も不便だったので、写真左端の石碑に「八重桜の里」と書かれていたことから、この記録ではここを “「八重桜の里」の広場” としています。
広場の北端にある丹沢山塊に面した高みをハイキングコースが通っていて、そこが展望台にもなっています。
そこからは表丹沢の一帯を一望でした。主役はやはり丹沢表尾根の各ピークで、右には少し離れて大山も。
「八重桜の里」の広場からの展望を、少し大きめのサイズで。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


展望を楽しんだら、いよいよ頭高山の山頂へ。登るのが3回目になるので、ここから上は見慣れた景色です。
車でも通れそうな道を軽く登ると、頭高山の山頂直下を1周する周回路に出て、左回りと右回りに分かれます。左回りコースのほうが近道で、そこから階段道に変わってグングン登る具合になりますが‥‥、
遠回りになる代わりに緩やかに登っていける右回りのコースを選んで、引き続き道幅の広い道を進みます。
緩やかに登り続けた道がついに下り勾配に変わり、なお少し進んだあたりに、ようやく山頂への分岐が。
そこから階段道を少し登り、前方に山頂に建つ東屋などが見えてきたあたりで、ある探し物を発見します。それは、登山道の左手に現れる、伐採材などが置かれたこんなスペースの一角にありました。
    ※下の写真にマウスを乗せると、発見位置を表示します。
探していた物は三角点。頭高山の三角点は、山頂から見ると北西側に少し下がった地点にあり、この地点の標高が303.29mになります(以前は303.4mだったものが、2014年の改定で最新の測量値に補正されました)。
三角点付近からさらに3~4m登って、間もなく頭高山の山頂に到着です。


東屋が建つ頭高山の山頂です。さすがに渋沢丘陵は平日でもそこそこ歩かれているようで、ここにも先客が2人いたほか、私が休憩している間にさらに2人が現れました(いずれも単独行の方々です)。
山頂を少し通り過ぎた反対側から。開放的でゆったりと寛げる広さがあり、いつ来ても居心地良く過ごせる印象は、訪れたのが3回目でも変わりません。東屋内のものとは別に、周囲にもいくつかのベンチがありました。
樹木が間引かれた様子の北側に、丹沢の山々を望めましたが、この眺めは冬枯れの時期でないと厳しそう。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
山名標などの標識がない代わりに、山名や地域の歴史などを記した解説板が秦野市観光課によって設置されています。ただ、有用な情報も多かっただけに、この山の標高を303.4mとしている点は残念でしたし‥‥、
しかも、見かねた善意の誰かが、より正しいとされる標高値に改めてくれた形跡があるのに、それが丁寧に原状回復までされていて、間違った記述なのに何故そんなに拘るのかと少々滑稽にすら思えてしまいました。
    ※下の写真にマウスを乗せると、手書き修正の復元を試みた画像に切り替えます。
前述した通り、303.4mというのは、少し下った先にある三角点の標高です(2014年の改定前の値なのは、解説板の設置が2008年だから致し方ないところ)。山頂の標高がそれよりも3~4mほど高いのは明らかですし、検索してみると地理院地図の旧版で山頂付近に307.18mという航空レーザー測量値が記載されていたという情報があり(筆者自身は未確認)、ヤマレコなどでも307.2mとして登録されていて、この件に関して支持されるべきは手書きによる修正のほうだと考えます。落書きだからと盲目的にただ消して回るのではなく、内容に正当性があればそれを取り入れられるくらいの器量がなければ、良い行政も務まらないのではないでしょうか。


休憩後は、近道の左回りコースで下ります。下り口には秋葉神社の祠がありました。
秋葉神社の鳥居をくぐった先に階段道が続いています。
階段道は短いもので、割とすぐに周回路に出ます。周回路もこちら側は道幅が細めでした。
少し下ればもう、左回りと右回りの分岐点です。下りだから余計に早く感じたのかもですが、でも近かった。
「八重桜の里」の広場に戻って、その脇を抜けたら、この先は登山というよりはハイキングになります。
渋沢丘陵のハイキングコースは良く整備されていて、地図を見なくても、道標に従えば迷わずに進めました。
短い山道の区間を経て梅林に入ると、稀に咲き始めているものを見る程度。少々時期が早かったようです。
梅林を抜けたら、コースはしばらく車道歩きになります。


その途中、道の左手に短い石段が。
登った先には雁音神社があります。2009年に来た時は、参道の両脇に赤い灯籠がきれいに並んでいたのに‥‥
すべて倒れてしまったのかほとんど残っておらず、比較的最近まで立っていたらしい何本かが参道脇の樹木に立て掛けられているだけ(上の写真でも右端に)という変わりように、なんだか残念な気持ちになりました。
小さな社だけの雁音神社。でも境内はきちんと整えられていて、どなたかが手入れをしておられるようです。


さらに車道を進んでいくと、今度は左手にベンチや仮設トイレのあるちょっとした広場が現れました。
でも、そこから丹沢の山々を眺めたら、大山が樹木に隠れてしまいます(大山は右側のベンチの上あたり)。
ここは左に畑1枚分移動することで、丹沢のほぼ全体が視野に収まるようになりました。なかなか壮観です。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
その先の分岐には珍しく公的な道標がなく、代わりに私製の道案内(写真右端の茶色い案内板)がありました。


次のT字路はハイキングコースは直進で、元々ヤブ山だった八国見山に通じる右の道は、物好きな人が稀に入る程度だったような地点です(筆者は2011年に曽我丘陵から八国見山へ歩いた後、ここに出て来ています)。
しかし地元の人たちが八国見山への道を整備したようで、T字路にもこんな案内板が立っていました。
どう変わったのか気になるので、もちろん今回も寄って行こうとその道に入ると、すぐにまた分岐が。
そこにも親切な案内図があって、ここから周回できるとのことです。登りは右回りコースを選んでみました。
道は細いながらも明瞭で、良く踏まれている印象です。はじめに頑張って登ったあとは、割と平坦な道に。
道の脇に廃車。記憶はなかったけれど、2011年の記録を読み返してみたら、その時もこの車を見ていたらしい。
ほぼ平坦な道がしばらく続いたのち、右に短い階段道が分かれて、小さな道標もそちらを案内しています。
階段道の先に現れた八国見山の山頂は、以前のヤブ山から一変、すっかり落ち着ける場所になっていました。
その山名に反して、2011年の時点では全く展望もなかったのに、そこもしっかり改められていて‥‥
富士山を望むことができました(この方角だけ樹木を伐採した模様。富士山の右手前は松田山)。新松田駅周辺を除けば、ここがこの日のコースで唯一富士山をスッキリと見られる場所だったのでは?
山頂標識の手前にあったのは、かつてここに設置されていた三角点(標高は319.4m)の名残でしょうか。
少し足を休めたら、周回路の続きを下っていきます。こちら側はほぼ階段道でした。
わずかに下ったあたりには、手書きの展望図を添えた「View Point」の標識と、竹で組まれたベンチが。
そこからは展望図通りに、伊豆方向を眺められました。午後も遅めの時間で、すっかり霞んでいましたが‥‥
相模湾にクッキリと浮かぶ真鶴半島の上に、うっすらと伊豆半島の稜線が辛うじて確認できました。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。


あとはもう下るだけ。階段道の残りはさほど長いものではなく、ほどなく車道に降り立ちました。
振り返ればカラフルな標識が。ここが八国見山の左回りコースの登り口に当たります。
車道を少し戻りかけたあたりにも、左手に八国見山へ登れそうな明瞭な道がありました(ただしここには道標等の案内はありません)。山頂の手前で別れていた平坦道が、きっとここに下りてくるのでしょう。
八国見山の入口のT字路まで戻ってきました。右に進んで、渋沢丘陵のハイキングコースに復帰します。
その先には結構長い下り坂があって、緩やかな道ながら、思いのほか下ってしまいます。
車道に出たら、ハイキングコースは左折ですが、時間に余裕があるので、さらに寄り道していくことに。
ということで、右に2~3分ほど進んで栃窪神社へ。
この地区の氏神として祀られた栃窪神社は、不詳ながら慶長年間(1600年頃)の建立とする説が有力っぽい。
平日だけに立ち寄る人もほかになく、ひっそりと佇んでいる、と書きたいところだったのに‥‥
それはもう神社手前の車道から始まっていたことで、とにかく犬の鳴き声が喧しくて落ち着きません。相当の頭数がいるのか、大きな鳴き声がひっきりなしに周囲に響き渡って、ほとんど途絶える間がないのです。
調べてみると近くにペットショップがあり、割と良い評判の所らしいものの、周辺に一般の民家も少なくない中で四六時中こんな調子では、近隣とどう折り合いを付けているのかと、余計な事まで気になったりしました。


先程の分岐点まで戻ったら、ハイキングコースの続きを進みます。ここからは再び車道歩きに。
細い道で栃窪の集落を抜けていきます。
やがて家並みが途切れて、道の両側が農地に変わると、左手に展望の開けた場所が現れました。
そこからの眺めがこちら。この日のコースの中で、一番広角に丹沢の山々を見渡せたのがここだったかと。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
さらに進むと、ここでしばらく歩いた車道から離れるようです。
とはいえ、土の道に変わっても車の轍がクッキリと刻まれた道が続いて、山道の趣はありません。
それでも、すぐに見通しのない森の中を抜ければ景色は開放的になり、道の脇にいろいろな作物の農地が代わる代わる現れたりして、退屈な道のりではありません。車の轍も、農作業の作業車が通るためなのでしょう。
ところどころで、右手の畑の先に海が見えたりしました(この写真だとあまりハッキリしないけれど...)。
こんなに霞んでいたのに、目を凝らして見ると、なんとここでは伊豆大島の三原山まで見通せていました。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
車道に出たら、すぐ先の分岐で道標が直進と案内しているのに対して、私はハイキングコースを外れて右へ。
その理由は、震生湖に今回は裏から入りたかったから。軽く下って、路側帯の緑色が鮮明な道に出たら左折。
二車線の道路に出ると小原バス停があって、ここでも帰りのバスを待てますが、まだ時間があるので先へ。
バス道路を少し歩いたら、このY字路から細い道へ。でもその前に、この先で右手に現れる空き地を見ると‥‥
そこに三角点がありました。この日歩いたコースで目にすることができる、2つ目の三角点です。
標高183.17mの四等三角点「境別所」は、草や落ち葉に埋もれ気味のほかは、良好な状態が保たれている感じ。
細い道に入ると、この日初めて箱根の山並みを眺められました(立ち位置を変えれば頂上だけの富士山も)。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。


ここから、いよいよ最後の目的地の震生湖へ。
山道を緩やかに下っていくと、間もなく前方に震生湖の湖面が見えてきました。
震生湖の湖畔に降り立ちました。ここは湖畔を遊歩道で1周できるようになっていますが‥‥、
対岸側がメインエリアのようなので、まずは小さな橋を渡ってそちらへ。
橋の上からは、震生湖のほぼ全体を見渡せました(奥のほうと背中側に見えていない部分もあるけれど)。
橋を渡った先には、広場のようなスペースがあって、その横を抜けて行きます。
大正12年(1923年)の関東大震災による地すべりで生まれたことでその名を持つ震生湖は、湖畔一帯が震生湖公園として整備されています。地面に白線で区切られた区画が写っていることからも分かりますが‥‥、
上の写真の標識の前は駐車場になっていて、トイレなどの設備もありました。
現在地が湖の東端付近なのに対して、このあとで利用するバス停が西端の近くにあるので、ここから遊歩道で湖畔を半周ほどして、そこに向かいます。ここで鳥居をくぐる意味は、このあとですぐに分かりました。
遊歩道で湖の北岸を進みます。静かな湖畔のあちこちで、釣り人が湖面に糸を垂れていました。
なにやら赤い幟がたくさん立っている建物が見えてきたので、一旦湖畔を離れて(すぐ近くですが)そちらへ。
階段を登った先には福寿弁財天。平日のもう夕方近くとあって、誰もいないひっそりとした場所でした。
湖畔の遊歩道に戻ります。釣り人は多いけれど、皆さん寡黙なので、湖は無人かと思うような静けさでした。
湖の西端まで来ました。ベンチでもあれば休みたかったのに、どうもこの近くには無さそうです(ベンチは北岸を歩いて来る途中でいくつも見たけれど、今から戻るには少々距離が。先に休んでおくのが正解だったか)。
湖の西端から、東端側を振り返ったあとは、時間を持て余したので南岸側にも足を延ばしてみることに。
南岸には、いくら進んでも座って休めそうな場所はなく、2つ目の入江まで進んだ所で引き返しています。
それでも、西端の分岐点に戻ってバス停のある方向を見上げたら、上の方にベンチがあるのが見えました。
なので湖畔を離れて階段道を上がります。そろそろ疲れが溜まって、登るのが少々苦しくなっていました。
車道に上がる手前のベンチで、バス待ちの時間調整を兼ねてひと休み。湖畔で休憩できれば理想的でしたが。


バスが来る時間が近付いたら、すぐ上を通っている車道へ。
車道上から、登ってきた道(湖畔に下りる道)の方向を振り返りました。大きな看板の脇が下り口です。
車道に出たら、その向かい側が広い駐車場になっていて、そこからも丹沢の山並みを一望できました。
駐車場からの展望です。ここもかなり広角な眺めがあり、この日初めて、大山より東側を広く見渡せました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


最後は震生湖バス停で、秦野駅行きのバスを待ちます。
それにしても、スカスカの凄い時刻表です(ピンボケはご容赦を)。でも救われていたのは、こういう1日1往復だけの路線では、通勤通学需要を賄おうと、<朝に駅へ行く便> <夕方に駅から帰る便> の組合せとなるケースが大半で、地元民以外は事実上お断り同然になるのに、この路線はその逆で、私のような観光客でも乗れたことです。それでも朝の便は早すぎるけど、夕方の便のほうは、ある程度観光利用も見込んだ時刻設定なのかも。
帰りは帰宅ラッシュ時間と重なるので、小田急線のロマンスカーを利用しました。そのため秦野駅での乗り継ぎが悪くなってしまったので、その時間で秦野市の名産センター(駅ビル1階)へ行ってみると、そこには‥‥
前から探していた「丹沢登山ようかん」をはじめ、丹沢に因んだ菓子類も多くあって、気になったもの全ては買い切れません。丹沢方面へのバス乗り場に近くて使い勝手も良いので、秦野に来た時はまた寄ってみよう。

振り返ると、登った2つの山はいずれも以前に訪れていて、歩いたコースも大半の区間が踏破済みという、目新しさに欠くコースではありましたが、それはほぼ午後からの歩き出しという、何かしらトラブルでも起これば直ちに時間にゆとりがなくなりそうな行程だったゆえに、勝手の分かっている場所を行先に選んだ結果でした。

それでも、2度目の登頂となった八国見山では、以前に訪れた時はほとんど注目されることもないヤブ山だったものが、見違えるように整備されて寛げる雰囲気の山に変わっていて、以前とは違う魅力を知ることができました。そして登るのが3回目だった頭高山で、いつ来ても居心地良く過ごせる雰囲気を今回も味わえたのをはじめ、難易度・時間ともに余裕のあるコースだったからか、いつもより楽しんで歩けたという印象です。


タグ:丹沢
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