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嵐山(相模嵐山) [高尾・陣馬]

2023/05/02(火)

■第463回 : 嵐山(相模嵐山)(406m)


1つ前の記事で少し触れた通り、このところ多忙で満足に身体を動かせておらず、いきなりマトモに山を歩けるのかが微妙な感じ。そこで今回は思いっ切りグレードを下げて、相模湖の東岸でちょこんと盛り上がっている程度の相模嵐山を行先に選んでみました。スタート地点からの標高差となると200mもないような低山です。
相模湖駅のホームから望む嵐山は、実際にすぐにでも登れそうな高さに見えます。

ただその数字からだと、逆に物足りなさ過ぎてしまいそうにも思えますが、でも以前に歩いた時の印象から、登山道には(特に序盤のうちは)アップダウンの繰り返しが多く、単純な標高差よりはずっと登り応えがあると分かっていたので、ちょうど良い按配の運動になるのではと目論んで出掛けてきました。

 累積標高差(登り):395m / 距離:4.3km / 歩行時間:1時間40分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:2時間10分 

(往路)
古淵 09:43-09:54 橋本 09:55(延発09:59)-10:31 三ケ木
三ケ木 11:05-11:13 プレジャーフォレスト前

(登山行程)
プレジャーフォレスト前バス停   11:15
嵐山(相模嵐山)          12:25-12:40
嵐山登山口(やまなみミニパーク前) 12:55
相模湖駅             13:10

(復路)
相模湖 13:42-13:51 高尾 13:53-13:59 八王子
八王子 14:09-14:21 橋本 14:24-14:35 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

嵐山は相模湖側からだと本当にあっけなく登れてしまえそうなので、スタートは南麓の「プレジャーフォレスト前バス停」から。写真右端が、バス停名にも入っている有名なレジャー施設の正面ゲートで、その真上には、目玉となるアトラクションの「マッスルモンスター」や「風天」などの構造物も見えています。
相模湖の方向に少し進んだら、すぐに右に分かれる脇道を上がります。
レジャー施設の中を突っ切れば最短距離で嵐山に向かえますが、入場有料の施設だけにそうもいかず、当面は施設の敷地との境界に沿って迂回するような道筋になっていて、それがアップダウンが多い理由でもありそう。
軽く登ってT字路に突き当たると、そこに立つ道標には重要な注意書きが添えられていました。
そう、すぐ先のこの地点で右に分かれるのが正しい道順なのに、ここには案内が何もなくて少々不親切なのです。先程の道標をしっかり見ておけば問題ないとはいえ、もっとスマートに案内できないものでしょうか。
右の坂を上がると、ガードレールの末端付近に次の道標が立っていたものの、登る前の地点(上の写真)からだと樹木の陰ですし、角度的にも近付かないと見つけにくいのでした。もう少し手前に立てれば全然違うのにね。


道は小さな畑や墓地の脇を抜けたのち、ほどなく山道に変わりました。
すぐに開放的な場所に出ると、左側が大きく開けていたほか、正面の山の上にはプレジャーフォレストの「マッスルモンスター」が見えています。なお嵐山までの道中で、景色を楽しめたのは結果的にここだけでした。
開けていたのは西側で、写真の左半分には権現山(右)と扇山(左)が並び、その間では遠くに黒岳や雁ヶ腹摺山などが霞んでいました。また相模湖の右上は、昨年歩いたばかりの岩戸山から鷹取山へと続く稜線です。
一方、右手のフェンスの向こう側は、駐車場などが広がるレジャー施設の敷地。この先で道がウネウネと曲がりくねっても、フェンスも一緒に付いてきたりして、施設との境界沿いに進んでいることを実感できました。


やがて道は森の中へと入り、緩やかな登りが続くようになります。
嵐山まで1.9kmの道標。最初の道標から500mほど進んだことになります。ここまでは登り坂でしたが‥‥
その先で道は下りに変わって、せっかく一旦は稼いだ高度を落としてしまいます。
しまいには階段道まで現れて、結構ガクンと下ることに。
下った先には沢があって木橋が架かっていました。どうやらこの沢を越えるために仕方なく下ったようです。
沢を渡った先で登り返したと思ったら、またすぐに同じくらい下って、再び沢を渡ることに。
その後は登り坂がしばらく続くようになって、ようやく本格的に登り始めたかと期待したのでしたが....。
でもこのコブを越えたら、その先でまたしても下り坂に。なんだか全然登れている気がしません。
唐突に左から道幅の広い砂利道が現れて、そこに合わさりました。
でも砂利道を進む距離はほんの短いもので、すぐにこの道標に従って右の斜面に取り付きます。
するとその先には竹林を抜けていく区間があって、ここだけはちょっと趣を感じられる雰囲気でした。
竹林を抜けると、今度はベンチが置かれた落ち着ける感じの場所もありました。
さらに進むと急な木段が現れて、いよいよ頂上を目指して登り始めるのかと思ったら‥‥
期待もむなしく、じきに下り坂に変わったと思ったら、ここでも結構下ってしまいます。
案の定、下った先にはまたもや沢が。道標は嵐山まで0.8kmとなっていて、ここまでもう1.6kmを歩いてきたことになるのに、その間は登ったり下ったりを何度も繰り返すばかりで、ほとんど登った気がしなかったのでした。まぁ今回はそれを見込んだ上で決めた行先だったから、特段そのことで凹んだりはしなかったのですが。
帰宅後に作成した標高グラフがこちら。深い沢が点在する入り組んだ地形ゆえ、GPSの精度は低めでしたが、ガーミン機とiphoneの両方の軌跡を平均化したので、実際のコース状況にかなり近付けられているでしょう。
この時の現在地は1.8km付近の最後の鞍部です。実際に登山口からここまで、トータルではほとんど高度を上げられていなかったことが良く分かりますし、途中には登山口よりも低そうな地点すらあったほどでした。
その後、続けざまに小さな沢を渡ると、木橋を見るのもこれが最後になりました。
すると、以降はさすがに登り一辺倒の道に。頂上までの距離が800mを切っていますから、もうアップダウンなどしている余地などないということでもあるのでしょう。
そして右手側は、木立によって直接は見通せないもののプレジャーフォレストの「マッスルモンスター」にほど近いあたりまで来ているようで、右上のほうから歓声などが届いてくるようになってきました。
ここはやや長い登りで、似たような景色がずっと続きます。でも次第に、「マッスルモンスター」からの歓声が同じくらいの高さから聞こえるように変わってきて、確実に高度が上がっていることを実感できました。
頂上手前の小ピークに上がると、鉄塔っぽいもの(写真中央)が立っている脇をやや巻き気味に通過します。
あと0.2kmの道標を過ぎれば、一旦軽く下ったりもして、短い間ですが緩やかで歩きやすい道に。
いよいよここが頂上への最後の登りになりました。


嵐山の頂上にほぼ到着、奥に見えてきた広場が最高点のようですが、その手前に灯籠があって左を向くと‥‥
水上神社の小さなお宮が鎮座していました。由緒書によれば、相模湖の湖水の浄化と平安を祈って、昭和30年に創建されたとのこと。
ここが嵐山の頂上です。広さはそこそこですが、上空が開けていて明るく居心地の良い場所でした。
上の写真でベンチの左手前に写っていたのがこの三角点。奥は東海自然歩道の案内板です。
ベンチの奥が相模湖に面した展望台になっていて、そこに頂上標柱なども立っていました。
展望台からは、相模湖を見下ろすその先に、中央線沿線の山々を見渡せました。この写真では樹木と重なってしまいましたが、立ち位置を少し変えれば、大菩薩嶺や奈良倉山もちゃんと見えるようになります。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


しばらく足を休めたら、相模湖駅を目指して下山を開始します。
こちらの尾根は等高線がかなり密なことから、急な下りを覚悟していたら、やはり階段道で始まりました。
しかし階段道は長いものではなく、意外なことにその先では楽に下れる程度の坂道が続くようになります。
ジグザグの道形が勾配を緩和してくれて、以降も急な傾斜や段差が大きな箇所などのない、比較的歩きやすい道でした。運動不足ゆえ、急な下りで足がプルプルしないかという不安も、杞憂に終わって安堵しています。
道が歩きやすければ、なにしろ標高差も200mほどですから、10分も下れば早くも木々の間に下界の景色が。
そしてあっという間に登山口へ。頂上からわずか15分ほどという、実にあっけない下山でした。
車道に下りてから、登山口を振り返りました。


登山口から相模湖駅までは約1km少々の距離。まずは相模湖を堰き止めている相模ダムの堤頂を渡ります。
ダム上から相模湖を眺めると、橋の奥で右カーブした先にある大部分が見えなくて、なんか小さく感じました。
相模湖の対岸に渡って、このスロープを上がれば、あとは車道を歩くだけです。
ゴールの相模湖駅に到着。
最後に、相模湖駅のホームから嵐山を振り返りました(冒頭と同じ写真です)。


タグ:高尾・陣馬
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