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狭山丘陵(六道山公園) [東京・神奈川(平野部)]

2018/02/17(土)

■第376回 : 狭山丘陵(六道山公園)


今週中盤の体調不良を前日まで引きずっていたこの日は、出掛ける予定にはしていませんでした。しかしゆっくり起きてみたら、すっかり復調している感じで、いきなり山には登れないにしても、ウォーキング程度なら大丈夫そうです(身体を動かすことで整ったりする症状なので、復調したら少しくらい歩くほうが良かったり)。

お昼前からの遅めの出発となったので、そんなに遠くには行けないことと、なるべくアップダウンの少ない体力的に楽なコースをということで、比較的近場にある狭山丘陵を行先に選んで、軽~く歩いてきました。

 累積標高差(登り):201m / 距離:7.4km / 歩行時間:1時間40分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
古淵 11:38-12:00 八王子 12:09-12:19 立川
立川 12:36-12:59 橫田

(登山行程)
橫田バス停 13:05
六地蔵   13:25-13:30
御判立   13:40
六道山公園 14:10-14:20
三角点広場 14:35
箱根ヶ崎駅 15:00

(復路)
箱根ヶ崎 15:20-15:42 八王子 15:59-16:22 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

立川駅から箱根ヶ崎駅行きのバスに乗って、橫田で下車します。少し離れた所に、米軍の橫田基地があります。
すぐに住宅街の細い道に入ると、右手側には狭山丘陵のこんもりとした丘が住宅の間に見え隠れしていました。
本日歩くのは、東京と埼玉にまたがる狭山丘陵のうち、東京都が「野山北・六道山公園」として整備している南西側のエリアです(当初は北西側のエリアも歩く予定だったところ、ある失敗でそちらには行かないことに)。
「野山北・六道山公園」は、その広さゆえ多くの入口がありますが、今回はこの「八幡山口」から入ります。
標識に従って、住宅街の急坂を登ります。ここが、この日のコースの中で一番の急登だったかもしれません。
住宅街の外れまで登ると、車道の先に山道が続いていました。
ここが「野山北・六道山公園」の「八幡山口」で、コースの案内図が設置されていました。


公園内に入ると、住宅街のすぐ近くとは思えないくらい、静かな森が広がっていました。はじめは登り坂が続きますが、傾斜はいたって緩やかで、気持ち良く歩けます。
10分弱で「出会いの広場」に出ます。何本かの道が合わさるこの場所には、トイレも設置されていました。
次のポイント「六地蔵」へ向けて、緩やかな道をさらに進みます。
すると車道に出てしまいましたが、右手には山道のままで「六地蔵」に行けそうな道が近くに見えていました。
狭山丘陵の尾根上に出たところが「六地蔵」で、ここから先は東京・埼玉の都県境の尾根道を進みます。
尾根道といっても、アップダウンはほとんどなくて、平坦に近い道です。ただ、せっかくの穏やかな景色なのに、右手の埼玉県側に立入禁止のフェンスがずっと続いて、ちょっと景観を損なっているのが残念。
埼玉県側のフェンスには、時々こんな標識が。多摩湖・狭山湖の水源林なので、立入が制限されているらしい。


三叉路の「御判立」という地点に着きました。左折して続いていく尾根道から、直進する道が分岐しています。
分岐点という以外には特段の特徴がない地点ですが、地名の由来を記した解説板が立っていました。
当初はここから直進する道に入って、一旦公園内を抜け、狭山湖外周道路に向かう予定でした。このゲートの存在も予め分かっていて、中央の扉を開閉して先に進もうとしたら‥‥、なんと施錠が厳重で扉が開きません。
閂(かんぬき)になっている金属バーを動かそうとしても、鍵で扉に直接固定されていて動かせないのです。ここが通れないと、ただでさえショートコースなのに、さらに距離が2/3に縮まってしまうのですが、行けないものは仕方ないので、狭山湖外周道路への寄り道を諦めて、六道山公園に直行することにしました。
しかしこれが大失態で、実は通れたらしいと知ったのは、帰宅後にこのゲートの情報をウェブで再確認した時でした。元々ここは歩行者だけが通れるので、ゲートの中央部が大きく開くのではなく、左端の小さな扉が開くだけの構造だと分かり、通行止めの掲示がなかった以上、そこは恐らく普段通り開けられたと考えられるのです。
それにしても、扉の前に立って実際に触れたのに、それを見落としていたなんて‥‥。すぐ前に立ってもそれが分からないというのは、案内のほうも不親切だと思いますけれど、一番不甲斐ないのはやはり自分自身でした。


ということで、引き続き公園内の緩やかな尾根道を進みます。
右手の水源林側は相変わらず厳重にフェンスで囲われていますが、左側には公園内に張り巡らされた様々なコースへの分岐が頻繁に現れて、その多くは道標がきちんと行先を案内していました。
そんな中、「権現山」なる地点への分岐が出現します。この日は「山」と認定できそうな地点を全く通らない計画だったので、もし登れる山があればそれは登っておきたいと思いましたし(一応は「登山」のブログですから‥‥)、コースを短縮することになった分の穴埋めもいくらかできそうなので、寄ってみることにしました。


その道は送電線に沿って進んで、緩やかな下りを基調としつつ、送電線鉄塔があるたびに小さく登り返します。
気道の良い道ではあるものの、いくら進んでも、分岐点以降「権現山」への案内が全くないのが気になります。
3番目の送電線鉄塔が立つ小さなピークにも、特に地名の案内はありません。一体どこが権現山なのだろう?
3番目の送電線鉄塔を過ぎると、その先で道は大きく下っていきますし、いい加減住宅街にも近付いていて、すぐ近くに建物が目に入るようになっています。これ以上進んでも無駄っぽいので、引き返すことにしました。
帰宅後に公園の案内図を確認すると、3番目の送電線鉄塔が立つ小ピーク付近に「権現山」と書かれているものが見つかったので、そのあたりを権現山と呼んでいるようです。
ただ、「権現山」の位置が分かったところで、一般的に「山」と呼べるような地点ではなかったので、そういう意味で収穫がなかったことに変わりはありませんでした。それから、分岐点に「権現山」を行先とする道標を立てておきながら、その「権現山」がどこだか分からないというのは不親切ではないでしょうか。


先程の分岐点に戻って、尾根道の続きを進みます。
「猿久保」という地点には綺麗な水洗トイレがあったので、有り難く利用させて頂きました。
間もなく舗装道路に迎えられると、その先に見えてきたのが六道山公園でした。
六道山公園にはちょっとした広場があって、この反対側には‥‥
展望台が建っています。この日は、歩き始める前と歩き終えた後は比較的良く晴れていたのに、なぜか歩いている間はほぼ曇っていて、こんな空では展望には何も期待できそうになかったのですが、一応登ってみることに。
展望台棟に入ると、階段室の前に「関東の富士見100景」の標識がありました。


標高が205mあるらしい展望台の屋上に上がると、各方向にかなり詳しい展望図が設置されていてとても親切です。が、スカイツリーや都心のビル群が見えるらしい東側の眺めは、やはり予想通りの残念な感じでした。
南側に見える武蔵村山の市街地も、すぐ近くなのに霞んでいました。
しかしこんな空の下でも、西側を向いてみると、丹沢から奥多摩にかけての山並みが、うっすらとですが見えていました。全く期待していなかっただけに、いくらかでも展望が楽しめたのは嬉しかったです。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
さすがに富士山とかは全く見えていませんでしたが、条件が良ければこんな見事な景色が堪能できるようです。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真は こちら です。
ところで、ここが「六道山公園」なので、この付近一帯が「六道山」という山として認知されているのを期待したのですが(であれば登頂した山の一座に加えられますし、この記録も堂々と「山行記録」だと言えます)、いくらネットを検索しても後ろに「公園」の付かない「六道山」単独の名称は使用例が全くといって良いほど見られず、「六道山」を山名として扱うのは少々無理があるようでした。残念です。


六道山公園からは、尾根道をさらに西へ進んで、「出会いの辻」へ。
「出会いの辻」で右に折れて、北に少し進むと、「高根山遊歩道」の入口があるので、ここを左に入ります。
なお、もしも「御判立」のゲートを通過できていたら、右の道で狭山湖外周道路からここに出てくる筈でした。
ほどなく「三角点広場」に到着、通過タイムのチェックポイントとしては、ここが最後の地点になります。
三角点はひときわ標石が大きな一等三角点で、標高194mはこの日のコースの中での最高点でもあります。
三角点についての解説板も設置されていました。


「三角点広場」からは、「お伊勢山遊歩道」に入って、ゴールの箱根ヶ崎駅を目指します。
「お伊勢山遊歩道」は、先程までの尾根道よりも、より自然な雰囲気の山道が続いて、気持ちの良い道でした。
広場を出ると間もなく大きなアップダウンがあって、体力的にもがっつり山を歩いている気分にさせられます。
この区間は、かつての「大多摩ウォーキング・トレイル」の“Hコース”だったのですね。奥多摩エリアの各地で時折見る標識ですが、整備されたのは相当に昔のことらしく、ネットを検索しても、今もこの名称が併用されている鳩ノ巣渓谷の情報ばかりが出てきて、当時のトレイルの全貌は分からなくなってしまっているようです。
前方に市街地が見えてきて、気持ちの良い道も終わりが近付きました。
市街地のすぐそばまで山道が続いていたので、最後の車道区間は、あまり長い距離を歩かずにすみました。
ゴールの箱根ヶ崎駅に到着です。途中の失敗で距離が短くなったこともあって、休憩時間を入れても2時間に満たないという、滅多にないほどのショートハイクとなりました。

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大山 [丹沢]

2018/02/10(土)

■第375回 : 大山(1252m)


1/22に大雪が降ってから、厳しい寒さが続いていましたが、さすがに3週間が経過して、山の上に残る雪も少なくなってきた模様。しかもこの日は気温が大幅に上がり、夜には雨まで降るらしいので、日中以降になると雪解けが急速に進んでしまいそうです。そこで、雪質が変わらないうちにと、短時間で着ける近場の大山を行先に選んだ上で、この日の登山者の中で最先陣を切る気構えで、始発電車と始発バスを捕まえて出掛けてきました。

 累積標高差(登り):1011m / 距離:11.5km / 歩行時間:4時間10分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:4時間40分 

(往路)
古淵 04:45-04:49 町田 05:11-05:46 秦野
秦野 06:05-06:27 蓑毛

(登山行程)
蓑毛バス停        06:25
ヤビツ峠         07:35-07:45
大山           08:55-09:20
見晴台          10:00-10:05
日向ふれあい学習センター 10:50
日向薬師バス停      11:15

(復路)
日向薬師 11:25-11:45 伊勢原 11:54-12:12 相模大野
相模大野 13:05-13:20 市営斎場入口


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

存分に雪の感触を楽しむには、先週までに出掛けたかったところなので、出遅れは否めません。そこで、せめて
   ・気温が低い早朝のうちに
   ・そして、多くの人が繰り出してくる前に
歩いてしまおうと、真っ暗な秦野駅で始発のバスに乗ったら、蓑毛バス停に着く頃には夜が明けてきました。
写真はカメラが明るめに撮っていますが、あたりにはまだ薄暗さが残り、街灯も点いている中のスタートです。
同じバスからは、もうひとり単独行の男性が降りていて、その方のすぐ後を付いて歩く形になりそうだったので、上の写真の車道に入る前に、これまで見たことのなかった大日堂に寄り道していきます。
バス停のすぐ先で、立派な仁王門をくぐって境内に入ると、昨年10月に国の登録有形文化財に指定されたばかりの大日堂の前に出ました。近くには大日堂のほかに不動堂や地蔵堂(これらも仁王門とともに文化財の指定を受けた)があり、いずれも、かつてここが山岳信仰の霊場だったことを今に伝える、歴史ある建造物らしいです。今回は早く山を歩きたいので、軽く立ち寄る程度となりましたが、いつかゆっくり見て回りたいと思いました。


大日堂の脇からは、そのまま山道を歩けるようになっていて、地蔵堂の前を通り、金目川に沿って進みます。
ほどなく小さな木橋で、車道がある対岸に渡ります。
車道に出たのは、そのままヤビツ峠へ向かう車道と、蓑毛越への山道(裏参道)との分岐点の少し手前でした。
右に裏参道を見送って、そのまま車道を進みます。車道が続いている間は、しっかり除雪されていました。
車道を終点まで歩いたら、木橋で対岸に渡って、いよいよその先の山道に入ります。木橋の手前ではバスで一緒だった男性が休憩中で、ここから私が先行する形になり、このあと当分は人の姿を見なくなりました。


車道を登っている間に身体が暖まっていたので、ジャケットを脱いで山道に入ると、早速雪が現れました。
しかし、はじめは雪の量が少なくて、陽当たりの良い場所では、完全に雪が消えていることもしばしばです。
その後もしばらくは、雪があったりなかったりを繰り返す道が続きました。
標高を上げるごとに、いくらか雪が増えてきますが、それでも期待していた量には遠く及ばず、普通に靴のままで何の問題もなく歩けてしまいます。この状況なら、下りでも滑り止めは不要なのではないでしょうか。
そんな中で唯一の要注意箇所が、ヤビツ峠の手前にあった急斜面のトラバースです。道は細いながらも良く踏まれていて、そこを歩いている限り危険はありませんが、万が一踏み外すとかなり下まで滑落しそうでした。


まだ早朝だけに、ヤビツ峠もひっそりとしていました。誰もいないヤビツ峠を見るのは初めてです。
なお、路線バスはこの日も全便が蓑毛で折り返していて、ここまで上がってきませんが、マイカーやタクシーは走れるらしく、何台か通過して行くのを見掛けたので、この場所もいずれ人が増えたものと思われます。
ここまで普通に歩けたので、到着した時点では、もう少し靴のままで行こうか迷っていました。でも峠からの木段が半分雪に埋もれ、一部がただの斜面状になっているのを見て、ここでチェーンスパイクを装着しています。
木段を上がった所にある広場には、いつ誰が作ったのか、すっかり痩せ細った雪だるまが残っていました。


ヤビツ峠より上は雪の量がワンランク増えたので、やはり峠でチェーンスパイクを装着しておいて正解でした。
陽当たりの良い緩斜面に出ると、あらかた雪が消えていることもありますが‥‥。
登るにつれて雪は深さを増していき、次第にほぼ一貫して雪道を歩けるようになりました。
とはいえこの程度の量ですから、トレースを追う限り足が雪に埋まることはなく、いつものローカットのシューズでも雪が入らないので、スパッツの出番はありませんでした。天気も良いですし、快適に歩けて楽しいです。
振り返れば富士山が。頂上に着けばもっと展望が良くなることを知っていましたが、はじめ少し離れていた笠雲がどんどん近付いて、いずれ富士山にかかってしまいそうだったので、途中で写真を撮っておきました。なお富士山の手前を横切るのは、先程のヤビツ峠に端を発する丹沢表尾根で、写真右端がその頂点である塔ノ岳です。
頂上の手前で下社からの表参道を合わせると、この先は少しだけ人が増えました(ヤビツ峠からここまでは、1人を抜かして2人とすれ違っただけでした)。ところで、一旦は脱いでいたジャケットですが、稜線の上部になるほど冷たい風が強く吹いていて、登りでも寒さが勝るようになったので、この少し前に再び羽織っています。
鳥居が見えてくれば、頂上はもう間近です。


大山の頂上に到着したのは、まだ朝の9時前。25分ほどの滞在中に見掛けた人は7~8人程度で、静かでした。
この頂上も、全く人が入らない写真が撮れるのは珍しいと思います。
一番高いあたりに、阿夫利神社の奥の院があります。


展望が開けた裏手に回ると、普段は人が絶えないこの場所が無人だったのには、ちょっと吃驚。でもその理由はすぐ分かりました。こちら側は冷たい風が唸りを上げて吹き荒び、寒くてとても長居などできなかったのです。
楽しみにしていた展望がこちらです。この時期ならではの、雪化粧した山並みが、神々しいほどに輝いて見えて素敵です。早く登ってきた甲斐あって、この時間はまだ良く晴れていたばかりか、空気も澄んでいたようで、遠く南アルプスまで見渡せましたし、富士山も、笠雲に覆われてしまう寸前に間に合いました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
富士山と南アルプスをアップにしてみました(手前の稜線は丹沢表尾根です)。
  ※下の写真にマウスを乗せると山名ガイドを表示します。
ほかの人たちは皆さん最高点あたりで休んでいたようで、東側に一段下がった場所にも誰もいません。西風を頂上部が遮ってくれるこの場所は、意外なほど穏やかに過ごせたので、私はここでしばらくマッタリしています。
その東側からの展望がこちらです。都心のビル群や三浦半島など、遠くは霞んでしまっていたので、ここからは東丹沢の低い山々を眺められた程度でした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
最後に頂上に戻って、売店のあるあたりから南西側を窺うと、箱根の山々がうっすらと見えていました。
  ※下の写真にマウスを乗せると山名ガイドを表示します。


大山の頂上を後にしたら、見晴台方面に下ります。
こちら側の登山道も、上部では比較的しっかり雪が残っていました。
普段なら煩わしく感じる木段がすっかり雪に埋まり、ただの坂道になっているので、すこぶる快適に下れます。中には、急坂になりすぎて少し緊張する箇所もありましたが、チェーンスパイク装着なら全く問題なしでした。
ほどなく、小さなコブに登り返すあたりの緩斜面に差し掛かると、ひときわ雪の量が増えました。
なかなかの雪景色の中を、気分良く下っていきます。
かなり下ってくると、さすがに雪が減って、地面の露出も増えてきます。この頃はまだ気温が低く、雪融け後の地面が凍結していて普通に歩けましたが、もう少し時間が経つと、泥濘で歩きにくくなってしまいそうでした。
さらに下ると、いよいよ雪が少なくなって、いつまでチェーンスパイクを着けたままでいるか悩ましくなります。が、登りの人の多くがスパイク類を着けていたので、まだ下りで外すタイミングではないと判断しました。


見晴台に到着しました。普段なら賑わうこの場所も、こんな寒い時期のしかも朝10時とあって、休んでいる人はわずか。でも下る途中からすれ違う人が増え始めたので、この日もそれなりの人が登ったのだろうと思います。
見晴台から大山を振り返ると、頂上にいた頃より雲が増えています。早い時間に展望を楽しめて良かった‥‥。


見晴台からどちらへ下るかは、事前には決めていませんでしたが、天気もまだ持ちそうですし、尾根道の様子を窺うと、この先も雪の感触が楽しめそうだったので、もう少し歩き続けて日向薬師を目指すことにしました。
日向薬師への道は、下社への道ほど歩かれていないので、良好な雪質が保たれていて、引き続き楽しめました。
通称「勝五郎地蔵」まで下って来ました。ほぼ等身大のこのお地蔵様、迂闊にも今回、遠くから最初に背中が見えた時、「人がいる」と思ってしまいました(後方からだと、普通に服を着た人にしか見えなかったり)‥‥。
「勝五郎地蔵」を過ぎると、細かな折り返しを何度も延々と続けて急斜面を下る「九十九曲」に入ります。いくぶん北向きの斜面には日が入りにくいからなのか、しばらくは雪がまともに残っているようになりました。
雪と足跡のお陰で、地面が露出している時よりも、急なカーブが連続する様子が良く分かる写真が撮れました。
「九十九曲」も終盤になると、急に雪が少なくなりました。しかも路面が石畳状になって、スパイクの刃にも悪そうになったので、ここでチェーンスパイクを外しています。
林道の横断点まで来れば、登山道の残りもあとわずかです。
ほどなく、日向ふれあい学習センターのすぐ脇にある登山口に降り立ちました。


あとは車道を20~30分、のんびり歩くだけです。
日向薬師バス停に着いたのは、まだ昼前の午前11時過ぎです。ただ、早い時間に歩き終えた割に、一応は1000mを登り下りしているので、歩き足りない印象は全くなくて、それなりに充実感のある山歩きになりました。
この時間のバスは20分間隔なので、すぐに乗ることができました。ここからの乗客は、私のほか、私と同じように朝一番でサクッと歩いたらしい単独行の男性を合わせて2人だけです。夜には雨が降り出す予報が出ていて、山では早ければ午後から下り坂になるのではと思っていましたが、天気はまだ当分の間は持ちそうでした。

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